フェミニンとノースリーブ - マケドニア人デザイナーNikola Buleski

マケドニア人デザイナーNikola Buleski、新作を発表 - マケドニア

【スコピエ/マケドニア 24日 AFP】マケドニアの首都スコピエで23日、地元デザイナーのNikola Buleskiが新作を発表した。写真は、新作を披露するモデル。(c)AFP/ROBERT ATANASOVSKI

AFPBB News


 古代ギリシアの服を思わせるデザインである。しかし現代的な感覚も併せ持っている。布を体に垂れかけ留めることでできる襞の生み出す自然の美しさと、現代の立体を強調する服飾の考え方が融合する。

 ところでマケドニアといえば、古代ギリシア・ローマ世界を最初に形成した都市である。アレキサンドロス伝説は知っての通りで、アレサンだー大王によって征服された西アジアからインドという広い地域に、大王の神話が土着の説話と複雑に絡みながら伝わり、行き続けている。

 服飾においても、この神話と何らかの関係があるのだろうか。というのはインドのサリーのことである。インドらしさであるとかインドの魅力であるとか、インドの女性であるとか、そのことに思いを馳せる時、私の眼前にサリーを纏った娘(ひと)が現れる。さらにそのサリーの向うに、あの揺ったりとした布を体に垂れかけ留めているミロのヴィーナスが見えるからである。


 
 写真の服はノースリーブである。古代ギリシア時代には一枚布で身体を覆っていた。「袖」によって意識的に腕を被うことで活動的な衣服を用い始めたのは、寒冷地にいた古代騎馬民族とされている。騎馬民族は、騎上での運動性を高めるために、機能性の高い衣服の原型を多く生み出している。

 古代ギリシア人(もちろんマケドニア人も)アッシリアなどの騎馬民族との交流を経て、ヨーロッパ社会に「袖のある服」を流入させた。13世紀ごろからは装飾性や他の機能を持たせた様々な袖デザインが現れ、色々な工夫が加えられる。20世紀に入ると、用途に応え、簡易化が図られた。その最たる例がノ-スリーブである。


 ノースリーブは、正確にはスリーブレスと呼ばれている。袖を付け根の部分からまるまるはずしたデザインのことで、動きやすいのが特徴である。


 デザイナー、Nikola Buleskiは今のマケドニアの女性にそれを求めているのだろうか。しかし活動的な要素ばかりではない。大きな花柄プリントを用いることによってフェミニンをも意識しているようである。

 フェミニンとは、女性らしさや優しさを強調したファッションのことを言うが、女性らしいシルエットやフリル、レース、ギャザー、ドレープ、花柄プリントなどのテクニックを駆使したドレスやブラウス、キャミソール、スカートなどがそれである。去年、日本でも多くの女性がフェミニンなスタイルを好んで着た。それが、2006年の春夏の流行でもあり特徴だった。

 ファッションにおいては、「女性らしさ」が問われた年だったが、マケドニア人は、と言うよりNikola Buleskiは「今年、マケドニアの女性に女性らしさと同時に活動的」と相矛盾するテーゼの融合を求めているのだろうか。

カテゴリー[ エンターテイメント ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2007年 04月 25日 04:31:39

コメントを追加

Trackback

この記事に対するトラックバックURL:

カレンダー
< 2007年 04月 >
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30




プロフィール
最近のトラックバック
お気に入りリンク
検索