イスラエル - 米提案の治安向上プランを拒否する脆弱なハマスの主張

ハマス、米提案の治安向上プランを拒否 - パレスチナ自治区

【ガザ市/パレスチナ自治区 6日 AFP】内閣を主導するハマス(Hamas)は5日、パレスチナ住民の移動制限の緩和と安全保障の向上プロセスを描いた米国の提案を拒否した。
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(c)AFP

AFPBB News


「安全保障と引き替えに(イスラエルによる)パレスチナ地域の占領を合法化する」とハマスの報道官は述べているが、パレスチナ地域をユダヤ人が占領したとする根拠はない。日本人がアメリカを評論するように、どの民族であれ、アメリカに生まれてそこに定住すれば、アメリカ国民であるという説に従えば、パレスチナはイスラエル(ユダヤ人)の土地である。1970年においてユダヤ人の42%はパレスチナ(サブラ)生まれである。このサブラが全国民の半数という形で現代イスラエル国家は始まった。

 このサブラ生まれに次いで多いのが、アジア・アフリカからの移民で28%、従ってサブラ生まれと合わせて、アラブ圏の出身が70%である。1948年独立以降の移民は125万人だが、このうち約50万人がアラブ諸国からの移民である。アメリカ合衆国のヨーロッパ系移民の比率とイスラエルにおけるパレスチナ及びアラブ諸国出身者はほぼ同率である。従ってハマスの報道官の「パレスチナ地域の占領」を行なったなどという言説は脆弱である。
  


「アメリカ政府の関心はイスラエルの占領下にある地域の治安であって、パレスチナ住民の保護については何も保障しておらず、不公平だ」とハマスの報道官は述べているが、イスラエル共和国は、ユダヤ人とアラブ人の連合国であり、さらに国民の出身地は上記に記した通りである。


 イスラエル共和国の公用語はヘブル語とアラビア語である。裁判の判決も、国会の討論もすべてヘブル語とアラビア語でなされる。またヒスタドルート(イスラエル労働同盟)の加盟組合員の一割強はアラブ人である。国会議員はもちろん、公務員から警察官まで一割余りはアラブ人である、これらのアラブ人がもし本気でサウジアラビア支持にまわれば、イスラエル共和国はすぐに瓦解する。もちろん、アレアブ人は、再び農奴に転落して、今の数倍働いても収入はその半分以下、一切の人権は実質的に何ら認められない社会に戻ろうなどと考える者はいない。


 従って「パレスチナ住民の保護については何も保障しておらず、不公平だ」とするのはアラブ人と同等に扱わないとする意味では妥当性があるものの、「保護」するに値する義務をパレスチナ住民側がイスラエル国に誓うとする現状でもないわけだから、ハマスの主張はこれに関しても脆弱である。

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登録日:2007年 05月 12日 14:38:12

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