Superpippo! Inzagol!!!

<サッカー 欧州チャンピオンズリーグ>ミラン リバプールに雪辱を果たしビッグイヤー獲得

【5月24日 AFP】サッカー、欧州チャンピオンズリーグ(Champions League)・決勝、ACミラン(AC Milan)vsリバプール(Liverpool)。
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(c)AFP

AFPBB News


UEFA Champions League 06/07 Final
Venue:Athens Olympic Stadium

AC Milan 2-1 Liverpool
Scorer:
'45 F. Inzaghi (Milan)
'82 F. Inzaghi (Milan)
'89 D. Kuyt (Liverpool)

結果論とすれば、自分たちを貫いたミランに女神が微笑んだという事。
受身のフォーメーションを敷いたリバプールのラファエル・ベニテス監督は、前半44分まではその結果に、内容だけにすれば前半は丸々手応えを感じていたはずだが。

4-5-1のフォーメーションで中盤を厚くしたリバプールは、今世界一守備力の高いFWのカイトと、トップ下に入ったジェラードと右サイドのペナントのプレスで、ボールを高い位置で奪う事に成功。サイドへ大きなボールを振り、ミランディフェンス陣を翻弄した。特に、相対したヤンクロフスキのミスも目立ったが、ペナントのいた右サイドからのクロスが多く目立った。それでも、リバプールが先制点を奪えなかったのは、そのペナントの判断力の遅さと判断自体のミス。ボールを持ちすぎてパスのタイミングを失う所が目に付いた。逆サイドのゼンデンの中途半端なプレーで、攻撃参加の得意なリーセが上手く攻撃に絡めなかったのもサイド攻撃を基本とするはずのリバプールの迫力を殺いでしまった。

その中でもミランは、カカが前に出るよりも引き気味のポジションを取る事で、セードルフ、ピルロのポジションチェンジを促し、リバプールディフェンス陣にプレッシャーをかけた。カカ自身は、シャビ・アロンソとマスチェラーノに抑えられたものの、前半終了間際の44分にゴール正面24mのところでFKを得るファウルを誘い出した。迷わず足を降りぬいたのはピルロ。低目の弾道の早く強いシュートが、リバプールの赤い壁の横をすり抜けた、その瞬間ゴールに突き刺さった。駆け出すフィリッポ・インザーギ。最後にボールに触っていたのはインザーギの肩だった。「運」が良かったと言えばそれまでだが、ゴールに向かう姿勢を貫き、GKレイナの弾いたこぼれ球を狙っていた33歳の狡猾なストライカーのなせる業と言っても過言ではないだろう。

前半終了。
2年前を引き合いに出せば、リバプールの悲壮感は欠片も無かった。試合自体はリバプールペースで進み、運悪く得点を謙譲してしまったが頭を抱えるサポーターを励ます仲間がそこにはいた。

しかし、後半のピッチに現れた両選手を鼓舞するかのような太鼓のパフォーマンスが、中立の立場を取るスタジアムに響き渡る”You'll Never Walk Alone”を掻き消したのは偶然では無かった。

少なくとも、リバプールサイドとすれば前半のペースを後半でも維持し続けることは、無理と踏んでいたはずだ。前半に比べ1点を追いかける側とはいえ、ペースは上がらなかった。さらに一つもミスの許されない高いレベルでのプレーの連続で、後半の立ち上がりは両チーム膠着状態が続いた。そんな沈黙を破るかのように、ベニテス監督がゼンデンに変えて怪我から復帰したばかりのキューウェルを投入。両サイドに基点を作ったリバプールは、ジェラードが抜け出しミラン GKヂダと1対1の状況を作り出しシュートを放ったが、力無いボールは簡単にセーブされた。さらに攻撃に出るリバプールは、クラウチを投入。しかし、タワーにボールが集まることなく時間が刻々と過ぎていく。

そして、後半37分。コンパクトに陣形を保って、効率的にプレスをかけていたリバプールのディフェンス陣に疲れが見えた終盤、4人の最終ラインを見事に潜り抜けてカカのスルーパスが転がると、そのボールを追いかけたのはまたしてもインザーギ。「運」では無く、ゴールを貪欲に狙う絶え間ない努力が報われた結果、GKレイナをワンタッチでかわし右足で流し込んだボールは、コロコロと転がりながらゆっくりと、だが確実にリバプールの夢を砕いた。

試合終了1分前に、漸くカイトがCKからヘディングを決めたもののとき既に遅し。赤い不死鳥の翼はもがれてしまった。

ミラン7度目のビッグイヤーを掲げたマルディーニの横に、試合終了後真っ先にその主将に抱きついたインザーギが涙を流していた。八百長疑惑で出場が危ぶまれたCL。予選3回戦のチケットを何とか手に入れたミランの初戦の決勝ゴールを決めたのもインザーギだった。
そのゴールで自らの誕生日を祝福したインザーギは、決して満足の行くシーズンを送ったわけではない。それでも、チームの、監督の、信頼を最後の最後で勝ち得てCL決勝のピッチに立ったインザーギが流した涙は、シーズンを振り返り感じた悔しさや感謝、そして喜びの入り混じったものだったに違いない。

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登録日:2007年 05月 25日 16:53:24

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