3位決定戦を振り返って

<06サッカーW杯>クリンスマン監督 ベッケンバウアー大会組織委員長に祝される - ドイツ

【シュツットガルト/ドイツ 8日 AFP】06サッカーW杯・3位決定戦、ドイツvsポルトガル。ドイツのユルゲン・クリンスマン(Juergen Klinsmann)監督は、チームを3位に導きフランツ・ベッケンバウアー(Franz Beckenbauer)大会組織委員長に祝福される。試合は、ドイツが3-1でポルトガルに勝利し3位を獲得した。(c)AFP/MICHAEL URBAN

AFPBB News


まるでFIFA(国際サッカー連盟)の書いたシナリオを両国のイレブンがそのまま演じきったような3位決定戦でした。

そのシナリオに絶対に欠かせないのは開催国ドイツの勝利でした。決勝進出は叶わなかったものの3位決定戦を有終の美で飾れば、ドイツ国内は沸き立ち、決勝戦へと盛り上がっていきます。

 
そして、ドイツを勝利に導いたのが若手のホープであるシュバインシュタイガーで2本のミドルシュートはスーパーとしかいいようがなく、あたかもドイツフットボール界の未来を照らす2本の篝火の役割を果たしたかのようでした。

守備では、今大会最初で最後の出番となったカーンが美技を連発!こちらも大いに試合を盛り上げてくれました。

そして、相手のポルトガルへの配慮も忘れず、勝っていても負けていても途中交代で出場したであろうフィーゴが芸術的なクロスを上げ、それにドンピシャリのタイミングで、ヌーノ・ゴメスがあわせて一矢を報いる展開!

まさに、今大会旋風を巻き起こしたポルトガルが一矢を報いた瞬間でした。

もう、これは主催者としては理想的な試合展開であり、FIFA的にはハッピーエンドであったに違いありません。

それともうひとつ、日本人としてうれしかったのは、この日のジャッジを上川主審と広島副審が務めたことです。

W杯の3位決定戦のような大事な試合の主審を日本人が務める日がこんなに早く来るなど思いもよらず、それだけで感無量なのに、上川氏は実にうまく試合をコントロールしてくれました。

選手として、国内のトップレベルで現役生活を送ったことが上川氏のジャッジに好影響を与えているのではと私は想像していますが、日本人のトップレフリーの皆様には一層の精進をお願いしたいものです。

なお、この3位決定戦を最後に、フィーゴとカーンが代表を引退しますが、彼らのみならず、ロベルト・カルロス、テュラム、マケレレ、コク、パウレタ、ワンチョペ、レイナといった各国のスター達が代表を退きます。

ジダンや、中田のように現役をも引退してしまう選手もいますが、一時代を築いた選手達が大舞台を退くのはやはり淋しいものです。

20世紀と21世紀にわたって世界のフットボール界を支えた彼らに大きな拍手を贈りたいと思います。

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登録日:2006年 07月 09日 16:12:11

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プロフィール
小谷泰介
小谷泰介
(著者近影:昨年7月にチェルシーFCのレジェンドで元イングランド代表のケリー・ディクソン氏とともに)

1955年、タイ王国バンコク生まれ。
フットボール・ジャーナリスト。
四半世紀に及ぶ取材経験をベースにしたジャーナリスティック、かつ辛口の解説はラジオ、テレビで人気を博した。
また、欧州のプロクラブの指導者や選手に知己が多く、クラブ経営にも造詣が深い。

著書に『拝啓 川淵三郎殿』(モダン出版)、『来日サポーターPERFECT図鑑』(東邦出版)などがある。
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