ジダンの頭突き、マテラッツィの発言
<06サッカーW杯>マテラッツィに突然頭突きを食らわせたジダン - ドイツ
【ベルリン/ドイツ 9日 AFP】06サッカーW杯・決勝、イタリアvsフランス。
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(c)AFP/JOHN MACDOUGALL
フットボールは、言うまでもなく文化である。
しかも、近代において世界中で最も多くの人に愛され、それらの人々を熱狂、興奮、そして感動させてきた、最高かつ崇高なる文化である。
そもそも文化なるものは、有史以来、政情や治安が安定した安穏の世の中でのみ栄え、発展し、その逆に、戦火の下では停滞を余儀なくされるどころか、破壊、蹂躙されてきた。
だからこそ、文化は平和の象徴たり得るのだ。
そしてフットボールは、紳士の国で生まれた紳士のスポーツであり、だからこそFIFA(国際サッカー連盟)は声高に”FAIR PLAY PLEASE!”と訴え、人種差別廃絶キャンペーンを打つのである。
しかしそんな中、よりによってフットボールにおける最大の祭典であるW杯のフィナーレで、そういったFIFAのキャンペーンを台無しにしかねない出来事が起きてしまった。
言うまでもなく、ジダンの頭突き事件である。
しかし、この事件は頭突きという暴力まがいの行為をした張本人が、ジダンというスーパースターで、しかも今大会の主役の中の主役であったが故に事件の本質や問題点を見えにくくしてしまっていると言わざるを得ない。
例えば、暴行を加えたのは確かにジダンであるが、果たして彼の行動はフェアプレー精神に反したものだったのだろうか。暴行は、愚かで許されざる行為であり、即退場なのは当然として、ジダンのみが非紳士的行為の極みである、暴力をふるったアンフェアな人物なのか?!
答えは、NO、である。
彼は何とか敵のエースを怒らそうとする挑発にまんまと乗ってしまった愚か者に過ぎず、卑怯者ではない。
卑怯者は、神聖なW杯の決勝という舞台で、自分達が少しでも有利になればという姑息な考えで、敵将を挑発し、貶めようとしたマテラッツィである。
また、彼はジダンがまんまと挑発に乗ったと知るや、追い討ちをかけるように大げさなパフォーマンスで被害者を装った策略家でもある。
そして、過去にこのマテラッツィのような狡猾な手口の犠牲者となったのが、ベッカムであり、ルーニーなのだ。
ただし私は、今回の事件はジダンがどうでマテラッツィがこうだ、という犯人探しをし、罰を加えるだけで終わらせてはいけないと強く訴えたい。
これは、フットボール選手に限らず、全ての選手に時として宿る悪魔の仕業ともいうべき心の内面の問題だからである。
つまり、卑劣、卑怯、臆病、狡猾、傲慢、嫉妬、怠惰、利己といった人間の醜い心の動きが、仮面を被って長年フットボールを侵食し続けており、その延長線上に起こった事件と捕らえるべきなのだ。
それゆえに我々ジャーナリスト、そしてFIFAをはじめフットボールを生業としている全ての人々が知恵を絞り、団結して対処しなければならない問題なのである。
コメント[3], トラックバック[0]
登録日:2006年 07月 18日 12:40:47
コメント
私は、申し訳ありませんが、小谷さんの主張より、こちら(↓)の
ジェレミー・ウォーカー氏の主張に賛同し、座布団一枚です♪
http://www.fcjapan.co.jp/mail_magazine/news/feature_view.php3?id=651&m=0
ロベルト・アベリーノ @ 2006年 07月 19日 18:52:42
ジダンの行いはサッカーへの冒涜であり決して許されない事、マテラッツィがした事は褒められない事ではあっても非難されるようなものではない。
そもそも最初に挑発をしたのはジダンであり、それにマテラッツィは挑発で返した所、ジダンが頭突きをしたわけですが、挑発はあくまでも挑発であり手を出した時点でジダンが全面的に悪い。
さらに言えばFIFAが今回の頭突き事件について調査をしていたり両者から事情聴取をしていますが、ふざけるなと言いたい。ジダンじゃなければこの問題は頭突きした方が悪いで済んでいたはずだしジダンを特別扱いする事に嫌悪感を抱く。
またフランス代表のチームメイトが「マテラッツィを町で見かけたら殴る」だの「あいつは卑怯者」だのコメントしていますが馬鹿らしすぎます。大体町で見かけたら殴る?そんな事をしてもいいと思っているんですかね。
とにかくフランス代表は最低のクズ集団でそのクズ集団の主将であるジダンに相応しい結末。
決勝の試合にしてもフランスの先制の1点目のPKは何ですか?マルーダがカンナヴァロとマテラッツィの間にするりと入り込んで自分でダイブしてるじゃないですか。完全なシュミレーション。リプレイ映像も何度も出されてカンナヴァロもマテラッツィもマルーダには全く触っていません。審判を買収していたとしか思えない。
とちょっと熱くなり見苦しい文章になりましたがご容赦を。
Redrum @ 2006年 07月 20日 03:56:30
上のコメントに反対です。
私は今でも悲しくて泣いています。
ジダン選手は、勝っても負けても最後までピッチに立って賞賛されるはずでした。
世界中がそれを期待していました。
相手を挑発して、わざと怒らせて、罠にかけて退場させて、それがイタリアの勝ち方なんですね。
イタリアが正当に勝利したなら、それを称えましょう。
でも、アレは違いますよ。
「審判を買収」したのは、イタリアの得意技でしょう。
誰も肉眼でみていなかったあの現場を「見た」って証言させたじゃないですか。
卑怯者には必ず天罰が下るはず。
こう言っても、いくら言っても、悲しみは癒されないですけどね。。。
Flower @ 2006年 08月 10日 00:14:52
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- プロフィール
- 小谷泰介
- (著者近影:昨年7月にチェルシーFCのレジェンドで元イングランド代表のケリー・ディクソン氏とともに)
1955年、タイ王国バンコク生まれ。
フットボール・ジャーナリスト。
四半世紀に及ぶ取材経験をベースにしたジャーナリスティック、かつ辛口の解説はラジオ、テレビで人気を博した。
また、欧州のプロクラブの指導者や選手に知己が多く、クラブ経営にも造詣が深い。
著書に『拝啓 川淵三郎殿』(モダン出版)、『来日サポーターPERFECT図鑑』(東邦出版)などがある。
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