W杯全出場国決定も私の予想は大外れ!!


去る11月18日をもって、2010年W杯南ア大会の全ての予選が終了し、出場32カ国が全て出揃いました。

注目の欧州予選のプレーオフはどこも死闘が繰り広げられ、いずれも僅差の勝利でフランス、ポルトガル、ギリシャ、スロベニアが本大会の切符を手にしましたが、私の予想は予想通り!?ことごとく外れたことになります。

しかし、言い訳のように聞こえるかも知れませんが、欧州予選のプレーオフともなると各国の実力は拮抗していて予想は極めて難しく、どの勝者も手に汗握る接戦を制しての辛勝ばかりでした。

特にフランスは、ホームゲームながら気迫溢れるアイルランドの前に見せ場も少なく、90分間を0対1で終えられたのは幸運と言われても仕方がない内容でした。延長戦での決勝ゴールもハンドの反則絡みの得点で、見ていてアイルランドが気の毒な試合だったと思います。アイルランドのような外連のない、ファイト溢れるプレーをする勇敢なチームを本大会で見れないのは実に残念に思います。(因みに現在アイルランド協会は、主審が決勝点の直前にアンリが犯したハンドを見逃したことを不服として、FIFAに再戦を要求していますが、却下されるでしょう。)

また、若い有望なスターを抱えた強豪ロシアの敗退も驚きでした。あの名将ヒディングをしても、そのロシアを本大会に導けないのですから、欧州予選のレベルは何と高いのでしょう。

因みにその強豪ロシアを破ったスロベニアは、人口僅か200万人の小国です。

フットボール大国であった旧ユーゴスラビアからいち早く独立し、いきなり2000年のEURO本大会に出場。そして、2002年の日韓W杯ではプレーオフで強国ルーマニアを破り、驚きの初出場を果たしました。

今回は2度目の本大会出場となりますが、旧ユーゴ圏の底力は侮れません。

もしボスニア・ヘルツェゴビナがプレーオフでポルトガルに勝っていたら、旧ユーゴスラビアからは3カ国も出場することになっていたわけで、改めてオシム監督やミルチェノビッチ監督といった名将や、ジャイッチ、サビチェビッチ、ミヤトビッチ、スタンコビッチ等々の大スターを輩出した国だけのことはあると再認識した次第です。

これまた私の予想なので当てにはなりませんが、南アW杯のダークホースは旧ユーゴ圏の本家たるセルビアと踏んでおり、セルビアこそはベスト4に顔を出すに相応しい陣容と戦術を有しているチームであると思うのです。

また、世界をアッと言わせる国は、今回ロシアを葬り去ったスロべニアのようなチームこそが相応しいのではないでしょうか。

ところで、今回惜しくも予選で敗れ去ったアイルランド、ロシア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、そしてウクライナの4カ国ですが、皆様はガチンコ勝負で今の岡田ジャパンと対戦したならば、どうなると思われますか?

私は、今の岡田ジャパンではどの国にも勝てないと考えます。

その根拠は、まず欧州予選を観戦していて、アジア予選と試合のレベルが如実に違うことを実感するからであり、今ひとつはそれらの国の選手達は殆どが欧州のトップリーグでレギュラークラスであるからです。そして、さらにそれらの国々の中心選手は、世界最高峰のリーグであるチャンピオンズリーグで活躍している選手達だからです。

今の日本代表でそれに該当するのは長谷部選手のみ。さりとて、そういった人材不足を補う戦術が優れているかといえば、膠着した選手起用と、それら選手頼みの戦術では、本当にベスト4が聞いて呆れます。

日本のマスコミは何故真実と思うことや、まともな分析を報道出来ないのでしょうか。

フランスのメディアは、ヨレヨレの状態で何とかW杯の切符を手にした同国代表チームを一斉に手厳しく批判。『ル・パリジャン』紙などは、「選手たちは信じられないほどに無気力で、2回以上続けてパスを回す能力すらない。フランス代表にとって悪夢となったユーロ(欧州選手権)2008以上に、2010年のW杯はつらいものになると言っても過言ではないだろう。」と辛辣です。フットボール先進国のメディアとは、そういうものなのです。

今の日本は、断トツに弱そうなニュージーランド、開催国枠の南アフリカ、北中米カリブ海3位のホンジュラス、そしてアジアの北朝鮮と並んで最下位グループを形成していると私は実感出来ますし、12月4日に行われる本大会の抽選会でどんなに籤運に恵まれてもグループリーグ突破はないと確信致します。

EURO選手権や、欧州W杯プレーオフ、またチャンピオンズリーグなどの予想は見事に外してしまう私ですが、日本代表の予想に関しては殆ど外したことがありません。

それは、私の予想能力が優れているのではなく、本場欧州の試合や選手達を間近にし、欧州各国のフットボールへの取り組みや人々の関わり方、そしてマスコミの報道を間の当たりにしていると、いやでも予想がつくに過ぎないのです。

そして今回のこの予想も残念ながら、このままの状況では当たるに違いないと思う次第です。

私と同意見の方は少なくないと存じますが、JFAの犬養会長を筆頭に日本フットボール界の舵取りをなさっている方々は、本当にこの期に及んでベスト4を狙えると思っていらっしゃるのでしょうか。

このままでは円熟期の中田英寿選手、活きの良かった中村俊輔選手、そして旬であったWユース準優勝組の高原選手、稲本選手、小野選手といったきらめく人材を、無駄死にさせた2006年の二の舞が待ち構えているだけではないでしょうか。

空白の4年間を8年間にしてしまっては、2014年のW杯予選突破すら危うくなってしまうと私は危惧致します。

非情にネガティブな意見で恐縮ではございますが、もし南ア大会で日本代表がグループリーグを突破出来ない場合は、せめて協会首脳部の若返りを敢行するべきだと強く願う次第です。

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登録日:2009年 11月 19日 23:00:26

コメント

こんにちは、小谷さん。

南アフリカ戦もいつも通りの内容で諦めの境地に達し、

早く次期監督に・・・などと考えてしまう今日この頃です。
(勿論監督変えてもあの協会幹部では・・・)


いつも通り連動性と言っている割にボールを持った選手が

周りが動いていないのでパスを出すコースを探すことが多く

攻撃に移れない場面がいつも通り繰り返され

緩急もないので素人が見ていてもガッカリです。


岡田監督ではこれ以上の進歩はないのではないでしょうか?

そして意味の無い親善試合を繰り返す協会に本気度は感じません。




もう何を言っても協会もアクション起こすわけでもないでしょう。

W杯後、どうなるか・・・!?

レコバ @ 2009年 11月 20日 13:09:16

w杯の試合に期待します。
頑張ってくださいね!

FXトレーディングシステムズ 評判 @ 2009年 11月 26日 11:35:54

あのアンリのハンドは、欧州フットボール界全土を巻き込んだ騒動に発展してしまいましたね・・・・・・
小谷さんもこの騒動がいかに大きいものかは十分ご存知かと察しますので、僕もあえて多くは語りません。

話を日本代表に移しますが、もぉ~何と言っていいやらか・・・南アフリカ戦を見たのですがビックリするぐらい何も進歩していませんでした!

試合を見てて真面目に分析するのもバカバカしくなるくらい見応えの無い試合でした!

チーム全体が動こうとしないため足下ばかりにボールを受けたがる選手が多すぎるし、クロスを送ったって中に人数は足りていないし、おまけに背の高いポストプレーをこなせる選手もいないため、攻撃の起点を作れないばかりか、クロスボールやロングボールを入れても背の高い相手DF陣に殆ど跳ね返されてしまうし、そんな現状に置かれながらも何の工夫もせずただ延々と同じプレーばかり繰り返しているのですからこのような試合をして勝てるわけがありません。

岡田監督は”本当に”一体何がしたいのでしょうか?岡田監督の目指す方向というのが僕には全然理解ができません。

そして代表が進歩しないばかりか、協会やマスコミも呆れるほど全く進歩(逆に退化しているかもしれません)していませんからこのような悪循環の環境で日本のフットボールが進歩するはずなどありません!

小谷さん!あなたの意見は決して間違ってはいません!
そして来年のW杯後はもしかすると相当悲惨な状況になっているかもしれません。

ボン @ 2009年 11月 27日 03:19:09

レコバさん、ボンさん、FXトレーディングシステムズ評判さん

日本フットボール界の抱える閉塞感について一言。

川渕さんが中心となってJリーグを創設なさり、大きな改革を成し遂げたまでは良かったのですが、その上に胡坐をかいてしまったことが一番の要因かと存じます。ちょっと過激な発言かも知れませんが、改革で得た財産を同士達で食い潰しているとでもいったらよいのでしょうか。

チェ・ゲバラはキューバ革命を成し遂げた後も、その理想を追い求めて国を離れ、その道半場で命を散らしたからこそ、今なお人々の心をひきつけて止まないのでしょう。


日本のフットボール界もそろそろ青雲の志士達が現れ、この淀んだ空気を一掃してくれることを願って止みません。

私も若くはありませんが、微力ながら自分の出来ることを精一杯着実にこなして参りたいと存じます

小谷泰介 @ 2010年 01月 04日 02:09:31

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プロフィール
小谷泰介
1955年、タイ王国バンコク市生まれのフットボールジャーナリスト。

四半世紀に及ぶ取材経験を生かしたジャーナリスティック、かつ辛口の解説は、ラジオやテレビで人気を博した。
また、本場欧州にプロクラブの監督や選手の友人が多く、クラブ経営にも造詣が深い。
チーム強化に重点を置いたクラブ運営に関する講演も好評。

著書に「拝啓 川淵三郎殿」(モダン出版)や「Jリーグ入門」[講談社)などがある。
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