オシム・ジャパン、初陣を飾る!

<サッカー 親善試合>オシムジャパン 初陣でトリニダード・トバゴに快勝! - 東京

【東京 9日 AFP】サッカー・親善試合、日本vsトリニダード・トバゴ。
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(c)AFP/TOSHIFUMI KITAMURA

AFPBB News


 オシム狂騒曲とでも申し上げたら良いのでしょうか‥‥。

 イビチャ・オシム氏が日本代表監督に就任して以来、いや、正確には川淵キャプテンが自作自演の世紀の失言をして以来、マスコミの同氏を巡る過熱報道ぶりには驚かされてしまいます。

 もっとも我が国に於いては、日本代表チームのブランド価値が異常なまでに高くなってしまっている為、どんな些細なことからでもネタを捻り出し、それを大見出しとともに記事として掲載せねばなりません。記者の皆さまには何とも御苦労様なこととお察し申し上げる次第です。

 例えば初陣の試合終了間際に、トイレに立ってタイムアップの笛を聞かなかったというだけで「試合中トイレ‥‥オシム失望」という見出しが一面を飾ったりします。

 オシム氏は65歳と監督としては高齢なので、本当はややトイレが近いだけなのかもしれないのに、あれやこれやと詮索をして失望と結び付けるわけです。

 オシム氏にとっては、初陣となるトリニダード・トバゴ戦は間違いなく余計な試合なのですが、契約書ありきの世界なので仕方なく苦肉の策とも言えるメンバー編成を組んで試合に臨んだに違いありません。

 勿論、仕事である以上手抜きはしませんし、満員のスタンドを見て「この人たちを失望させてはいけないと改めて思いました。」という言葉は心の底から発せられたものでしょう。

 しかし、彼にとっての初陣はあくまでも次戦のアジアカップ予選となる対イエメン戦と言いたいのだと思います。それとて、ろくに準備の出来ぬまま、ぶっつけ本番的な試合とならざるを得ないことは火を見るより明らかです。

 しかし、それもこれも百選練磨の同氏にとっては取るに足らない問題であり、当然のこととして彼の頭の中には既に2010年までのタイム・スケジュールが出来上がっているはずです。そしてそれに沿って一歩一歩、巨象が悠々と大地を踏みしめるが如く進んで行くはずです。

 彼の目標はあくまでも2010年のワールドカップ南ア大会に出場し、世界をアッと言わせることですから、目先の勝敗に一喜一憂したりはしません。きっと トリニダード・トバゴ戦は第一歩ではなく、足踏み位の感覚だったのではないでしょうか。但し同じ足踏みでも力強いしっかりとした足踏みであると申し添えねばなりませんが‥‥。

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登録日:2006年 08月 11日 21:10:14

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プロフィール
小谷泰介
小谷泰介
(著者近影:昨年7月にチェルシーFCのレジェンドで元イングランド代表のケリー・ディクソン氏とともに)

1955年、タイ王国バンコク生まれ。
フットボール・ジャーナリスト。
四半世紀に及ぶ取材経験をベースにしたジャーナリスティック、かつ辛口の解説はラジオ、テレビで人気を博した。
また、欧州のプロクラブの指導者や選手に知己が多く、クラブ経営にも造詣が深い。

著書に『拝啓 川淵三郎殿』(モダン出版)、『来日サポーターPERFECT図鑑』(東邦出版)などがある。
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