再び野球の話しではあるけれど
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【ニューヨーク/米国 1日 時事通信社】日米親善高校野球の第1戦で、歓迎の垂れ幕を背に力投する斎藤(早稲田実)。先発の斉藤は、4回を4安打無失点に抑えた。試合は5-1で全日本が米国東部選抜に勝利した。
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高校野球の投手の連投問題を扱ったブログに対し、クライフターンさんとKさんから、御丁寧なコメントを頂戴しました。
クライフターンさんは、連投で選手が壊れてしまうという意見に異論は無いものの、現状ではエースの連投を回避させるのは難しいのではとの御指摘。ごもっともです。
現在のようなシステム下では、また、主催者の考えでは、この問題は解決されないでしょう。それは甲子園に行くこと、甲子園で勝つことが、多くの高校生球児のトップ・プライオリティーになってしまっているからです。
また、クライフターンさんは、将来を考慮しなければいけない選手というのはごく一部の存在であり、ほとんどの甲子園球児は甲子園で勝ちたいという目標が頂点であると思うと述べられていますが、それもごもっともなご指摘かと存じます。
しかし、一方で甲子園に出場出来る50校近い高校の野球部員以外にも、全国に本気でプロを目指す才能豊かな若者は沢山いるはずだし、甲子園を目指そうと志した球児ならば、出来るものならプロでやりたいという憧れを抱いていることも事実ではないでしょうか。
唯、現実を直視した時に、プロの門戸は狭く、自分には無理とあきらめざるを得ないだけなのだと思います。故に「じゃあ、甲子園で燃え尽きよう!」というモードに入ってしまい、実際、甲子園燃え尽き症候群という症状を抱えた元甲子園球児が、私の昔の職場にも居ました。
「自分はあの夏で燃え尽きたので、残りの人生は付録みたいなもんです。」とその20代前半の職場の後輩は、はにかみながら言っていましたが、冗談にせよ、そういう内容のことが口を突いてでてくること自体が問題なのだと思います。
では、野球の母国、そして野球の本場であるアメリカではどうなのでしょう。
16~18歳の時期に、あのようなクレイジーな連投をする若者は皆無に違いありません。
何故ならば、その年代で燃え尽きる理由もなければ、環境もないからです。
ご存知のようにアメリカでは、頂点となるメジャー・リーグの球団が30もあります。
アメリカの人口が日本の約2倍と単純計算しても、アメリカには野球の他に、アメリカンフットボール、バスケットボール、ホッケー、そしてフットボール (アメリカではサッカー)と、5つもの球技の全国プロリーグがありますから、日本と比較した場合、野球小僧達に対するプロへの門戸はかなり広いと言えま す。そして更にその30チームが、Aから3Aまでの下部組織をそれぞれ傘下に収めているのです。
その他にも大学野球があって、近隣のメキシコや、ドミニカにも独立リーグがあるということは、彼等には30歳代まで真剣に野球に打ち込めるチャンスが大きく広がっていることを意味します。
そんな環境下では、10代で肩を酷使させる指導者は勿論、酷使するバカもいるはずがありません。
要は、環境であり、その環境を築き上げた野球という文化に対する土壌とメンタリティーの問題なのです。
その点、我が国の環境はまだまだである上に、野球という文化が企業によって喰い物にされている状況が目に付きます。
読売新聞社が自社の新聞の販売部数拡大のツールとして読売巨人軍の強化を図ってきたように、朝日新聞社は高校球児を餌に商売をしていると言われても仕方がないでしょう。
かくいう私の祖父は、戦前朝日新聞社に勤めていたのですが、その祖父がかつて、朝日新聞の夏の甲子園キャンペーンに対抗する策として、読売新聞は朝日以上にその報道スペースを割いたという話しをしていました。要はビジネスなのです。
本当に野球を愛し、その野球を創造するアーティスト(選手)を大切に思うのならば、甲子園のような大会を開催出来るはずがありません。
日本はスポーツが真の文化としてなかなか根付かない国なのでしょうか・・・?!
いいえ、そうではありませんね。
根付きにくいことは確かですが、まず、フットボール界がJリーグの誕生とともにその荒涼とした土地を随分と耕して来ました。
そして、野球も今、四国に独立リーグが出来たり、野茂がクラブチームを作り、欽ちゃんが茨城ゴールデンゴールズを誕生させたりで、どんどんと裾野が広がり始めています。実に結構なことです。
この際、高校野球もKさんのおっしゃるように、リーグ制にしたら良いのです。北海道、東北、関東、東海等々の地域のリーグを設け、1年間をかけて数十試合を消化。試合は週末に1試合と決めて投手の負担を減らします。
そして、それぞれのリーグの勝者が春か夏に甲子園に集まって、トーナメントでも総当りでもやれば良いのではないでしょうか。
実現不可能と決め付けないで、野球界にはかつての川淵さんのように、まず俺が理想に向かってやるんだという一人立つの精神が求められているのだと思います。野茂英雄のように!! 或いはイチローのように!!
さてさて、次回は引き続きKさんとクライフターンさんの質問である学校教育とスポーツのあり方と、学生スポーツと選手の将来性についてもう少し踏み込んで述べることに致します。
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登録日:2006年 09月 01日 13:37:32
コメント
ご丁寧にお答えいただきありがとうございます!
なるほど、リーグ制度は良いですね。
高校サッカーのプリンスリーグもまだまだ冬の選手権に取って変わる存在には
なっていませんが、似たような環境から出現したものなんでしょうね。
もっと言えば、高校生までは軟式に限るなんていう風にすればいいかもしれません!
元広島の大野投手も軟式出身で40代まで投げていたことですし・・・。
しかし私が高校サッカーをやっていた時代(15年前)には
・練習中に水を飲むなんて根性が足りない!
・一日に練習試合3試合(気合でこなす!)
・脚を捻挫しても練習を休めない!
といった環境はザラでしたから、それに比べれば随分進歩したと言えますよね。
以前スポーツライターのK氏が評論家の批評が足りないという意見に対し
「それでも10年前では僕や〇ルジオさんのコラムが新聞に連載されるなんてありえませんでしたよそれに比べれば随分な進歩でしょう!」
と言っていたのに似てる気がします。
〇川きよしさんではありませんが、「小さな事からこつこつと」ですよね。
小谷さんのような注目の高い立場の方が、批評し続けていただく事で少しでも良い環境に
近づけばいいと思います。
微力ながら応援しています!
サッカーも強豪国の歴史というのはこういった育成制度の問題や、マスコミ、サポーター
協会などかなり広い範囲にわたってのものだということを、最近強く実感しているところです。
話は変わりますがマスコミに関して、昨日もオシム監督にインタビュアーがいじめられていました。そろそろ新聞各社もプロのインタビュアーを雇ってはいかがでしょうか?
ワイドショーのようなインタビュー・報道を続けていてはファンの厳しい目が育たないと思います!!
小谷さん、ご自身を売り込んでみてはいかがですか(笑)
クライフターン @ 2006年 09月 01日 14:42:23
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- プロフィール
- 小谷泰介
- (著者近影:昨年7月にチェルシーFCのレジェンドで元イングランド代表のケリー・ディクソン氏とともに)
1955年、タイ王国バンコク生まれ。
フットボール・ジャーナリスト。
四半世紀に及ぶ取材経験をベースにしたジャーナリスティック、かつ辛口の解説はラジオ、テレビで人気を博した。
また、欧州のプロクラブの指導者や選手に知己が多く、クラブ経営にも造詣が深い。
チーム強化に重点を置いたクラブ運営に関する講演も好評。
著書に『拝啓 川淵三郎殿』(モダン出版)などがある。
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