いいなぁ!このワンショット!!


御覧頂いているAFP BB Newsは、フランスの通信社AFPから配信される膨大な枚数の写真付き記事を時々刻々と日本語で閲覧することの出来るブロードバンドニュースですが、さすがフランスの通信社だけあって、本場のフットボールに関するタイムリーな写真をいつも見ることが出来ます。

特にフランス、ドイツ、イングランド、スペインのリーグについては、日本で見ることの出来ない良質かつ現地の模様が具に分かる写真が多く、参考にさせて頂いています。欧州で生活していても、ドイツはブンデスリーガ中心、イングランドなら勿論プレミアリーグ中心と、なかなか新聞、雑誌等では他国リーグの情報、特に写真を目にすることが出来ないからです。

そして、今回ご紹介したいのはこのワンショットです!

ドルトムントに移籍した香川選手を、同クラブのユルゲン・クロップ監督が満面の笑みで抱擁しているショットですが、この一枚でいかに同監督が香川選手を気に入っているかが良く分かります。

ホームの開幕戦でまさかの敗戦を喫し、絶対に負けたくない次節のシュツットガルト戦を香川選手の活躍もあって勝利した直後のシーンですが、監督にきつく抱きしめられてやや戸惑っている香川選手の後姿も初々しくて実に良い写真です。良い写真はというのは、瞬時に幾つかのメッセージを相手に伝えるものですが、この写真はそういった意味で良い手本と言えるでしょう。

ご存知のように香川選手は渡独後、驚くほどの速さでチームに順応しつつプレシーズンでその才能を開花させて、世界で最も多くの観客を集めるクラブの一つであるドルトムントのレギュラー・ポジションを開幕時点で獲得しました。

その実力の程をブンデスリーガ第2戦で難敵シュツットガルトを相手にあっさりと発揮したわけですが、監督のしてやったりの表情、落とせない試合をしっかりとものにしてくれた選手への感謝の気持ち、そしてその監督からの抱擁を戸惑いながらも受け入れる期待の若き日本人選手といった幾つかの情報を読み取ることが出来ます。

もしも香川選手がこのまま順調に活躍し、ドルトムントがブンデスリーガを制したり、他のタイトルを獲得した暁には、何らかの賞を獲得できる写真かも知れません。否、是非ともそうなって欲しいと心から願います。

今年のブンデスリーガは、この香川選手に加えて古参の長谷部選手(ヴォルフスブルグ)、新加入の内田選手(シャルケ)、そして同じく新人の矢野選手(フライブルグ)と4人もの選手がレギュラークラスとして挑んでくれそうなので、本当に楽しみです。またブンデスリーガⅡ(2部リーグ)にも、相馬選手(コットブス)とチョン・テセ選手(ボーフム)が、これまたレギュラーとして頑張ってくれていますから、ドイツからは目を離せません。

ロシアのプレミアリーグにも3人の選手がレギュラークラスとして頑張っていますが、フットボールは日本人にとって世界への扉を開いてくれる素晴らしい文化であることを改めて感じる今日この頃であります。

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登録日:2010年 09月 01日 01:31:29

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プロフィール
小谷泰介
1955年、タイ王国バンコク市生まれのフットボールジャーナリスト。

四半世紀に及ぶ取材経験を生かしたジャーナリスティック、かつ辛口の解説は、ラジオやテレビで人気を博した。
また、本場欧州にプロクラブの監督や選手の友人が多く、クラブ経営にも造詣が深い。
チーム強化に重点を置いたクラブ運営に関する講演も好評。

著書に「拝啓 川淵三郎殿」(モダン出版)や「Jリーグ入門」[講談社)などがある。
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