ガーナ戦を終えて

<サッカー 親善試合>日本 ガーナに敗れる - 横浜

【横浜 4日 AFP】サッカー・親善試合、日本vsガーナ。日本の水本裕貴(Hiroki Mizumoto、右)は、ガーナのアサモアー・ギャン(Asamoah Gyan、左)とボールを競り合う。試合は後半28分に先制を許した日本が、再三チャンスを作るも得点を奪えず0-1で敗れた。(c)AFP/Toru YAMANAKA

AFPBB News


 オシム監督就任後、初めてと言っても良い骨のある相手との対戦が実現しました。

 そう、キリンチャレンジカップの対ガーナ戦です。

 結果は0対1の敗戦ですが、私がオシム・ジャパンに対して期待をしていた「負けても納得の行く試合」をやってくれました。

 負けて納得のいく試合などないとお叱りを受けるかも知れませんが、私はあると思っています。

 そこで、何故私が納得が行くのか等々を、今日は徒然なるままに羅列させていただきます。

■ 今回の相手、ガーナは明らかに日本よりは格上であり、メンバーもエシエン、アッピアらを擁し、申し分の無い面子が揃っていた。

■ 対する日本はクォリティー・プレイヤーがいない上に、守備の要である坪井と闘莉王を負傷で欠いていた。

■ 今回、オシムがジェフの選手を増員したのは、そんな非常事態に於ける苦肉の策であったと思うが、水本、山岸らは決して上手くはないけれども、ひたむきさ、巧守の切替えの速さ、思い切りの良さ等、存分にその持ち味を発揮していた。また、それがチームの活性化につながっていた。

■ フィジカル、個人技に勝るガーナに対し、日本は必死さ、数的優位、攻守の切替えの早さ、躊躇のない飛び出し等で対抗し、内容的に互角かそれ以上、決定機では相手を上回る結果を残した。オシム・ジャパンの目指すフットボールが曇りガラスの向こうに見えた感じがした。

■ 決定機に点が取れないのは今に始まったことではなく、批判の対象にはならない。それにしても日本人のシュートは枠に行かな過ぎるが・・・。

■ 佐藤寿人、羽生、播戸といった小柄な選手が少なくないチームであるが、その体格差をハンディとさせないのはオシム・フットボールの真骨頂だと思った。


■ ジェフの選手が多いので当たり前のことかもしれないが、良い時のジェフのパフォーマンスを連想させるプレイを随所で見ることが出来た。

■ 就任後僅か5試合目で、明らかに進化の兆候が見えるあたり、また目指すスタイルがおぼろげながら見えてくるあたりは、さすがオシムといったところか。


■ 対ガーナ戦のメンバーに、中村俊輔、松井大輔、高原直泰らのクォリティー・プレイヤーが加わったら、どんなパフォーマンスを披露してくれるのか、ワクワクするのは私だけだろうか。
  また、オシム。ジャパンの最終着地点である2010年ワールドカップまで、あと4年近くもあるので、一体どれだけ進化し、どのような完成型を見せてくれるのか、大いに楽しみである。

■ 近々にオシム氏の健康診断があるそうだが、ガーナ戦を観ていて一番不安になったのは、もしもオシム氏が病に伏してしまったらと思った瞬間であった。
  日々、オシム氏の健康を御祈念することにしよう。

 以上ですが、皆様にとってガーナ戦は負けても納得の行く試合だったでしょうか?

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登録日:2006年 10月 10日 14:06:47

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プロフィール
小谷泰介
小谷泰介
(著者近影:昨年7月にチェルシーFCのレジェンドで元イングランド代表のケリー・ディクソン氏とともに)

1955年、タイ王国バンコク生まれ。
フットボール・ジャーナリスト。
四半世紀に及ぶ取材経験をベースにしたジャーナリスティック、かつ辛口の解説はラジオ、テレビで人気を博した。
また、欧州のプロクラブの指導者や選手に知己が多く、クラブ経営にも造詣が深い。

著書に『拝啓 川淵三郎殿』(モダン出版)、『来日サポーターPERFECT図鑑』(東邦出版)などがある。
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