2007年 06月 16日

ミュージックとフットボール(Ⅰ)

 確か今から25年ほど昔のことだったと思います。カナダ人の友人と武道館にロッド・スチュワートのコンサートに行ったときのことです。
コンサートも終盤に差し掛かったところで、ステージには濃紺のスコットランド代表のユニホームに身を包んだロッドが登場し、ビートの利いた曲に合わせてステージ上に散乱するビーチボール(のようなもの)を、観客席めがけて蹴り始めたのです。2階席でそれを眺めていた私ですが、ロッドは噂にたがわずフットボール好きなのだなと実感しました。

 それから更に数年が経ち、第4回トヨタカップでリバプールが二度目の来日を果たした時のことでした。国立競技場のメインスタンド最上段には、インディペンディエンテと対戦するリバプールのケニー・ダルグリッシュを応援するロッドの姿があり、日本テレビの通訳としてバックヤードのパスを携帯していた私は、ケニーに頼まれてフットボールグッズをロッドに届けに行くことになりました。
そっとロッドに近づき、“Excuse me?”と声を掛けると、ロッドは中指、いや失礼、人差し指を立てて口に持って行き、“Shhhh”と合図をするではありませんか。
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登録日:2007年 06月 16日 01:18:46

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プロフィール
小谷泰介
小谷泰介
(著者近影:昨年7月にチェルシーFCのレジェンドで元イングランド代表のケリー・ディクソン氏とともに)

1955年、タイ王国バンコク生まれ。
フットボール・ジャーナリスト。
四半世紀に及ぶ取材経験をベースにしたジャーナリスティック、かつ辛口の解説はラジオ、テレビで人気を博した。
また、欧州のプロクラブの指導者や選手に知己が多く、クラブ経営にも造詣が深い。

著書に『拝啓 川淵三郎殿』(モダン出版)、『来日サポーターPERFECT図鑑』(東邦出版)などがある。
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