2010年 07月 03日

威風堂々


昨日よりベスト4を賭けた戦いの幕が切って落とされ、いずれも接戦の末にオランダとウルグアイが準決勝に駒を進めました。

ブラジルの敗退は予想外でしたし、前半を見る限りオランダにとって状況は相当に厳しかったはずなのですが、フットボールはわかりません。後半8分にブラジルの主将フェリペ・メロと守護神ジュリオ・セザールの連携ミスから献上した自殺点を境に流れがオランダに傾き、23分にはスナイデルの驚異的な反射神経がもたらしたオランダの勝ち越しゴールが決まります。

伝統的に高い個人技に裏打ちされた攻撃力を誇るブラジルに、ドゥンガ監督が規律と秩序を植え付け、手堅く隙のないカナリア軍団へと変貌を遂げたはずなのですが、不測の事態に対応するマニュアルに不備があったとしか言いようのない状況が重なります。自殺点を献上してしまったことへの自責の念も手伝ってか、逆転されて間もなく今度はそのフェリペ・メロがロッベンを故意に踏みつけて一発退場。イライラを爆発させた格好で自らを窮地に追い込んでしまいました。前半には先制点をお膳立てする素晴らしい縦パスを披露していただけに、正に天国から地獄の心境だったことでしょう。

それでもブラジルは終盤に数的不利をものともせず果敢に攻め込むましたが、結局はオランダにいなされて万事休す。前回大会に引き続き、ブラジルはベスト8で姿を消すことになりました。
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登録日:2010年 07月 03日 09:58:48

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プロフィール
小谷泰介
1955年、タイ王国バンコク市生まれのフットボールジャーナリスト。

四半世紀に及ぶ取材経験を生かしたジャーナリスティック、かつ辛口の解説は、ラジオやテレビで人気を博した。
また、本場欧州にプロクラブの監督や選手の友人が多く、クラブ経営にも造詣が深い。
チーム強化に重点を置いたクラブ運営に関する講演も好評。

著書に「拝啓 川淵三郎殿」(モダン出版)や「Jリーグ入門」[講談社)などがある。
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