2010年 07月 08日

美と情熱の勝利


事実上の決勝戦と謳われたドイツ対スペインの準決勝での対戦は、スペインに軍配が上がりました。下馬評ではドイツ有利の声が高かったのですが、何が起こってもおかしくない今大会ですから、この結果は全く驚くに値しません。否、むしろスペインが勝つべきして勝ったと私は考えます。スペインは美と情熱の国といわれますが、正に美しいパスワークと勝利への執念で決勝への切符を掴み取ったのはないでしょうか。

あの流れるような素早いパスワークと意表を衝くアイデアに富んだコンビネーションプレーは、恐らくはこれが人間の限界であろうと思わせるほど洗練され、かつ美しいものでした。その中核をなしていたシャビ選手、イ二エスタ選手、そしてペドロ選手はいずれも170センチそこそこの小柄な選手達ですが、あのスピードを創出するにはそのくらいのサイズでなければならないだろうと思わせるほど、素早いものでした。脳の指令を末端神経に早く行き届かせるには小柄な方が有利という単純明快な理論を証明するかのように。
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登録日:2010年 07月 08日 15:53:06

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プロフィール
小谷泰介
1955年、タイ王国バンコク市生まれのフットボールジャーナリスト。

四半世紀に及ぶ取材経験を生かしたジャーナリスティック、かつ辛口の解説は、ラジオやテレビで人気を博した。
また、本場欧州にプロクラブの監督や選手の友人が多く、クラブ経営にも造詣が深い。
チーム強化に重点を置いたクラブ運営に関する講演も好評。

著書に「拝啓 川淵三郎殿」(モダン出版)や「Jリーグ入門」[講談社)などがある。
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