2010年 08月

日本協会の会長人事を巡るドタバタ劇を読み解く②


前回は故長沼健氏が会長に就任なさるまでの日本協会の流れを中心にお話しをさせて頂きましたが、このテーマの主役のお一人である当川淵さんが当時何をなさっていたかについて触れてみたいと存じます。

同氏は1981年に日本代表監督を辞められて以降暫く日本代表の強化担当として協会に在籍なさいますが、最後はその旧態然とした組織の有り様に嫌気がさし、協会を去る決意をなさいます。そして古河電工に戻って名古屋支社の営業担当となられ、本社の重役を目指してせっせと仕事に精を出されていたのです。

ところが1988年のこと、川淵さんは古河電工の子会社である古河産業へ出向する旨の辞令を受け取ることになります。当時51歳であられた同氏は、この辞令が古河電工本社に二度と戻れないものと悟るや、良く言えばその向上心、悪く言えば名誉欲の矛先をプロリーグの創設の為に費やす決意をなさいます。

川渕さんの自著「虹を摑む」によると、古河産業への出向辞令を受け取ってショックを受けていた時に、タイミング良くJリーグの前進である日本リーグの総務主事にならないかという誘いがあったようです。いずれにしても思い立ったが吉日、朝礼暮改も辞さぬ行動力の方ですから、タイミング良く日本リーグ総務主事に就任なさり、同リーグのプロ化を目指して同氏は人生の舵を大きく切ることになったのです。
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登録日:2010年 08月 31日 01:00:50

どんどん出てゆ行け!


本場欧州の移籍市場が閉まる直前になって、浦和レッズの阿部選手にイングランドのレスター・シティから、またアルビレックス新潟の矢野選手にはドイツのフライブルグから相次いで正式なオッファーが届きました。

阿部選手の場合は、世界で最も基準が厳しいと言われる英国のフットボール選手向けの就労ビザさえ特例で発行されればめでたく移籍完了となり、矢野選手の場合は身体検査を含めた条件面での交渉がまとまれば、これまた移籍の運びとなるようです。
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登録日:2010年 08月 27日 18:35:24

日本協会の会長人事を巡るドタバタ劇を読み解く①


私が初めて、日本サッカー協会を訪れたのは、今から36年も昔(1974年)のこと。大学の体育会系サッカー部に所属していた1年生の時に、東京都大学サッカー連盟の幹事を務めていた先輩であるN氏が協会に所用があり、そのお手伝いとして同行した時でした。

まだ同協会が渋谷と原宿の間にある岸記念体育館内に事務所を構えていた頃で、確か3階であったと記憶していますが、35畳位の広さの一室に入るなり、所狭しと事務机が並べられていて、一番奥に置かれた重役机の手前にちょっとした応接セットがあるような殺風景な事務所でした。専属スタッフも数名で、いつお邪魔しても「コンチハ~!」と気さくな対応で出入りする我々を歓迎してくださり、今では考えられないような人情味溢れる雰囲気を醸し出していたのであります。
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登録日:2010年 08月 19日 20:08:40

原さん、オニール監督はいかが!?


プレミアシップ開幕を5日後に控えた8月の9日、イングランドの古豪アストン・ビラを率いていたマーチン・オニール監督の辞任が突然発表されました。主力選手の放出を巡ってクラブと対立したことによるものと推測されていますが、現在のところ真相は明らかになっていません。

オニール監督は現役時代、ノッティンガム・フォレストのチャンピオンズカップ優勝やリーグ優勝に貢献したミッドフィルダーとして知られ、北アイルランド代表選手としても60試合以上に出場しています。特に1982年のW杯スペイン大会では、同国の主将としてグループリーグ突破の牽引車として活躍しました。私自身も現地で彼のプレーを10試合ほど見ていますが、派手さはないものの、常に冷静で攻守の要としていわゆる効いている選手であったと記憶しています。
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登録日:2010年 08月 10日 16:20:46

蹴球長屋


八つぁん  「お~い、熊さん! てーへんだ、てーへんだ!!開けてくれ! 開けてくれい!!」
熊さん   「なんだよ、なんだよ、朝っぱらから騒々しいねえ。ちょっと待っておくんなよ。今、開けるから・・・」
八つぁん  「おう、熊さん。朝早くから申し訳ないけど、とにかくてーへんなんだよ。リ、リヴァプールFCが中国人の実業家に買収されちまうらしいんだ! 香港の投資企業、QSLスポーツを率いるケネス・ファンって奴がね、4月から売りに出されていたリヴァプールを買収するため、同クラブの債権を持ってる英国大手銀行のロイヤル・バンク・オブ・スコットランドと交渉を始めたんだとさ。」
熊さん   「へえ~、中東の政府系ファンドや米国の投資家が過去にプレミアリーグのクラブを買収したことはあるけど、中国人がねえ~。もっともアジアでは既にタクシンていう華僑系のタイの大富豪がマンチェスター・シティを買収したことがあったけ・・・。」
八つぁん  「悔しいじゃねえか、悔しいじゃねえか!中国系のファンドといやぁ、最近レナウン、ラオックス、本間ゴルフと立て続けに日本企業を買収して、こちとら歯がゆい思いをさせられたばかりなのに、今度はおいらのリヴァプールFCだぜ。も~、御免、勘弁、小便とくらあ!」
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登録日:2010年 08月 07日 03:23:36

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プロフィール
小谷泰介
1955年、タイ王国バンコク市生まれのフットボールジャーナリスト。

四半世紀に及ぶ取材経験を生かしたジャーナリスティック、かつ辛口の解説は、ラジオやテレビで人気を博した。
また、本場欧州にプロクラブの監督や選手の友人が多く、クラブ経営にも造詣が深い。
チーム強化に重点を置いたクラブ運営に関する講演も好評。

著書に「拝啓 川淵三郎殿」(モダン出版)や「Jリーグ入門」[講談社)などがある。
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