2012年 02月 07日
国を背負うという意識が希薄な日本人、そして日本五輪代表チーム
日本五輪代表チームがシリアに敗れ、窮地に立たされています。しかし、私は「やはり・・・」という想いを抱く者の一人です。
戦術に一貫性がなかったとか、前半早々に負傷退場者を出してしまったとか、色々と突っ込みどころはあるのかも知れませんが、私が一番に感じたことは、日本五輪代表選手達の国を背負っている意識がシリア五輪代表選手達とは比べ物にならない程低かったということです。そしてそのことが、最大の敗因であったと分析しています。
シリアではご存知のようにチュニジアに端を発した反政府運動、いわゆる「アラブの春」の影響を受けて今尚国内が大混乱しており、つい先日も数百人の反政府デモ参加者が政府軍によって殺害されたとの報道がなされたばかりです。シリアは唯でさえイスラエルという自国を脅かす存在の国と隣接しており、徴兵制度のある軍事大国なのですが、まさに同国は今、有事の状況にあり、非常事態の真只中にあるのです。
そんな影響もあって今回の対戦はシリア国内ではなくヨルダンで開催されたわけですが、
通常国内が危機にさらされると国民の意識には緊張が走り、いやが上でも警戒心や生存本能、或いは闘争心が高まるものです。即ちそれは先日戦ったシリアの五輪代表選手達にも全く持って当てはまることであり、加えて自分たちが勝利することで国民に勇気を与えたい、少しでも明るい話題を提供したいと強く意識しても何ら不思議はありません。むしろその方が自然であると考えるべきでしょう。なでしこジャパンの乙女達が、昨年ドイツで開催されたW杯で同じ想いを強くしたように・・・。
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登録日:2012年 02月 07日 22:17:01
- プロフィール
- 小谷泰介
- 1955年、タイ王国バンコク市生まれのフットボールジャーナリスト。
四半世紀に及ぶ取材経験を生かしたジャーナリスティック、かつ辛口の解説は、ラジオやテレビで人気を博した。
また、本場欧州にプロクラブの監督や選手の友人が多く、クラブ経営にも造詣が深い。
チーム強化に重点を置いたクラブ運営に関する講演も好評。
著書に「拝啓 川淵三郎殿」(モダン出版)や「Jリーグ入門」[講談社)などがある。
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