‘06年 日本フットボール界の七不思議

<06クラブW杯>インテルナシオナウ バルセロナを降してクラブ世界一に輝く - 横浜

【横浜 17日 AFP】サッカー、06クラブW杯(FIFA Club World Cup Japan 2006)・決勝、インテルナシオナウ(Internacional、ブラジル)vsバルセロナ(Barcelona、スペイン)。
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(c)AFP/KAZUHIRO NOGI

AFPBB News


 今年もいよいよ余すところ僅か。マスコミはこぞって今年の10大ニュースを発表するなど、去り行く年を懐かしみ、振り返る時期となりました。

 日本のフットボール界も今年はワールドカップイヤーでしたし、国内では浦和レッズが悲願の初優勝を達成するなど、様々な出来事がありました。

 しかし、このブログで今年の10大ニュースを取り上げたところで何ら新鮮味も刺激もありませんので、「‘06年日本フットボール界の七不思議」と題して、私から見てこれはどう考えてもおかしいぞ、不思議だなと思える出来事七つを順位を付けながらご紹介していきたいと思います。

 では、早速第7位の発表です。
第7位は、最近行われたFIFAクラブワールドカップの話題から、「敗戦チームからMVP選出の不思議?!」でございます。

 
 もう、皆様ご存知とは思いますがクラブワールドカップジャパン2006では、優勝したインテルナシオナルからではなく、敗れたバルセロナから大会MVPが選ばれるという珍事が発生しました。MVPとなったデコは、準決勝で全4得点絡むなどの活躍をしましたし、超一流のミッドフィルダーであることは否定しませんが、MVPはいくらなんでもないでしょう。

 私ならば決勝点をアシストしたインテルナシオナルの10番、イアルレイのいぶし銀のプレイに1票を投じますが、誰がなるにせよ負けたチームから選ぶと言う行為はあってはならないことです。

 大会MVPがどのような経緯で選ばれるのかは知りませんが、何故このような珍事が起こってしまったのかについては、私が言うまでもなく大会スポンサーに気を使ったからに他ありません。

 MVPに選出された選手はTOYOTAのロゴが一際目立つ大きなカーキーを手に、賞品となる車の前で記念写真を行いますが、TOYOTAのPRのためにはデコのようなビッグネームがMVPを獲得した方が良いに決まっており、大会運営側がスポンサーのことを考慮した末の人選になってしまったというわけです。

 近代に於いてスポーツの発展に企業の協賛は欠かせませんが、大会MVPの選出にまで協賛社の影響が及んでしまうことはあってはならないはずです。この大会の管轄はFIFAですから直接日本のフットボール界とは関係のないことですが、スポンサーは日本を代表する企業ですし、日本での開催なので取り上げさせていただきました。いずれにいたしましても以後、このような珍事が二度と起こらないことを願う次第です。

 続いて第6位ですが、「三都主、宮本揃ってザルツブルグへ移籍の不思議!?」を取り上げたいと思います。

 三都主選手も宮本選手も以前から海外移籍を希望しており、過去にはプレミアリーグのクラブからのオッファーも実際にあったりしたので何ら不思議のない移籍劇に見えますが、ダントツの首位を走っている本場欧州(オーストリアリーグ)のクラブが何故この時期に日本人選手なのでしょうか?しかも一度に2人も!

 三都主、宮本選手が日本を代表する名選手であることは否定しませんが、今年のワールドカップでグループリーグ最下位に沈んだチームでさしたる活躍も出来なかった選手であることもまた事実であります。残念ながら純粋な戦力補強のための移籍とは到底思えません。

 一番確率が高いのはクラブが営業戦略上、何らかの目的があって2人を獲得したということです。例えばこのクラブはオーストリアの大手スポーツ飲料メーカーであるレッドブル社と深い関係がありますが、同社の日本進出計画の一環として獲得した可能性は低くないと思います。また、レッドブル社はMLSのニューヨーク・レッドブルズとも深く結び付いており、米国での販促活動にクラブを活用していることも付け加えておきましょう。

 この手の移籍で最も悲惨なのは当該選手が試合に出られないというパターンですが、日本の両選手が中村俊輔、稲本、中田浩二各選手のように貴重な戦力としてチームに必要とされることを祈らずにはいられません。

 さて、次に第5位は、「パチンコメーカーが良くてパチンコ店がダメの不思議!?」でございます。タイトルだけで」ピンとこられる方はあまりいらっしゃらないと思いますが、こちらも協賛企業に関する話題です。

 皆様はJリーグのオフィシャル・スポンサーの中にHEIWAというパチンコメーカーがあるのをご存知でしょうか。パチンコやパチスロ機材を製作している大手メーカーですが、一方で大分トリニータのユニフォーム・スポンサーはマルハンという日本最大手のパチンコチェーン店であります。実はマルハンは特例ということで、今季まで財政難に陥っていた同クラブのユニフォーム・スポンサーだったのですが、来季からはJリーグのお達しでそれが出来なくなります。

 もっともマルハンの社名をユニフォームへ露出させることがいけないというだけで、クラブへの協賛自体は引き続き行えるようですが、なにか釈然と致しません。道義上パチンコ店の協賛に対して難色を示しているJリーグが、パチンコメーカーをオフィシャル・スポンサーにしているのはどうなのでしょうか。私は不思議に思えてしかたがありません。

 いまさら言うまでもなくパチンコはギャンブルであり、少なからず庶民の射幸心を煽るものです。パチンコ店はそのギャンブルを行う場所であり、パチンコメーカーはその場所に機材を納入する企業ですが、どちらが欠けてもパチンコ産業は成立しません。パチンコ店の協賛がダメならば、パチンコメーカーもダメだと思いますし、Jリーガーがパチンコをすることも禁止するべきだと私は思うのですが、皆様はどのようにお考えになりますか。

 それでは続きまして第4位ですが、「原博実氏、1年でFC東京へ復帰の不思議!?」でございます。

 FC東京は昨年、より上のステップを目指すためにと実績を積み上げてきた原博実監督を解任し、ブラジル人のガーロ氏を監督に迎えて今季をスタートさせました。しかし、ガーロ監督率いるFC東京の成績は惨憺たるもので、やむなくシーズン途中で解任。急遽、下部組織の指導者であった倉又氏を監督に昇格させるも大きな変化はなく、結局今季は13位という不甲斐ない成績で終了したのです。

 チームの更なる飛躍を求めて外した監督を、後任の監督がダメだったからといって1年で直ぐに呼び戻す姿勢に大いに疑問を抱きます。1年間分の時間と強化費の無駄遣いと非難されても仕方のない愚行だと思います。抱いているヴィジョンとそれを遂行する能力の開きが大き過ぎるのだと思うのですが、FC東京が更なる高みを目指すのならば、強化管理部門の大改革を行わなければならないのではないでしょうか。

 以上、7位から4位までのご紹介をさせていただきましたが、次回は3位から1位までを発表致します。

コメント[6], トラックバック[0]
登録日:2006年 12月 26日 22:02:58

コメント

こんにちは、小谷さん、
第5位のP店メーカーとP店ホールの話は、
位置づけは、確かに同じですね!!!
サッカー協会の、腐った脳みそ軍団の
オヤジ野郎立ちが、かかわってる以上は
日本のサッカー界は変わりまへんな!!!

フットモンキー @ 2006年 12月 28日 01:10:01

こんにちは、小谷さん、
第5位のP店メーカーとP店ホールの話は、
位置づけは、確かに同じですね!!!
サッカー協会の、腐った脳みそ軍団の
オヤジ野郎立ちが、かかわってる以上は
日本のサッカー界は変わりまへんな!!!

フットモンキー @ 2006年 12月 28日 01:10:20

フットモンキーさん

明けましておめでとうございます。コメントをありがとうございました。

元旦のサンケイスポーツ紙面上で、マルハンが数面を割いて大々的なタイアップ広告を展開しているのを見て、改めて同社の企業力を思い知りました。儲かっている企業が文化やエコロジー、また慈善事業に貢献するのは必然ですが、もっと明確な定義を協会なり、行政が示すべきだと思う次第です。

なお、協会のトップが腐った脳みそ軍団というのは言い過ぎではないでしょうか。

一部が腐りかけている程度だと思います。だから放置していても構わないというわけではありませんが・・・。

小谷泰介 @ 2007年 01月 05日 11:13:16

ご丁寧に返答ありがとございます。

おめでとうございます!!


今年も、よろちくび。

マルハンって布団屋さんですか??

フットモンキー @ 2007年 01月 05日 13:07:55

フットモンキーさん、腐った脳みそ軍団というのは言いすぎですよ、腐るというのはもともとは新鮮なものが腐るのであって、はじめから腐っているものには当てはまりません。それから管理人さん、その腐り物は放置はしていませんよ、臭いものにはふたをするという対策をマスコミの方々ちゃんとしていますよ。

東プリ @ 2007年 01月 05日 20:15:44

小谷様

なるほどね~、
奴らも人の子だよね~^^、
初めから腐ってた訳ではないのですね!!
今後、2010年アフリカワールドカップまでに、
真剣に、フットボールを愛し、子供に夢を与える、
大人たちに業界を引っ張ってもらいたい!!!!
だがッ!!!
大人になって、多額のお金の使い道を、覚え、
そして、理論付けたことなどを、
言い訳にして、結局、サポーターを巻き込んで
自分の欲望のために、金を湯水のように流す
エロ軍団は、許しませんね~

これも、言い過ぎでしょうか???

今日は、これから、カラオケBOXに行き、
ジュビロ磐田の応援歌を歌いに行って来ます。

機会があれば、是非ご一緒に行きましょう^^

フットモンキー @ 2007年 01月 09日 16:10:32

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プロフィール
小谷泰介
小谷泰介
(著者近影:昨年7月にチェルシーFCのレジェンドで元イングランド代表のケリー・ディクソン氏とともに)

1955年、タイ王国バンコク生まれ。
フットボール・ジャーナリスト。
四半世紀に及ぶ取材経験をベースにしたジャーナリスティック、かつ辛口の解説はラジオ、テレビで人気を博した。
また、欧州のプロクラブの指導者や選手に知己が多く、クラブ経営にも造詣が深い。
チーム強化に重点を置いたクラブ運営に関する講演も好評。

著書に『拝啓 川淵三郎殿』(モダン出版)などがある。
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