元旦にドイツ人は真面目で律儀だと改めて想う
<サッカー 第86回天皇杯>浦和レッドダイヤモンズ 2連覇で2冠に輝く - 東京
【東京 1日 AFP】サッカー第86回・天皇杯(The 86th Emperor's Cup)・決勝、浦和レッドダイヤモンズ(Urawa Red Diamonds)vsガンバ大阪(Gamba Osaka)。
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(c)AFP/TOSHIFUMI KITAMURA
皆様、新年明けましておめでとうございます。本年が皆様に取りまして良き1年となりますよう心よりお祈り申し上げます。
浦和レッズの天皇杯連覇と二冠達成で幕を開けた2007年の日本フットボール界ですが、天皇杯決勝でのレッズの優勝は実にラッキーでありました。しかし、運も実力のうち。ここは手堅く二冠を手にした浦和レッズを素直に称えたいと思います。
それにしてもブッフバルト監督は何と運の強い監督なのでしょう。準々決勝はジュビロ磐田に粘りのPK勝ち。準決勝は鹿島アントラーズに押し込まれながらも小野らクオリティー・プレイヤーが要所で活躍をして辛勝。決勝はガンバ大阪に圧倒的に試合を支配されながらも終盤、岡野の折り返したボールが相手ディフェンダーに当たってコースが変わり、ゴール前に詰めていた永井のところへ転がって決勝点をゲットと、まさに運なくしては掴めなかった栄冠であります。
しかし、冒頭に述べましたように運も実力のうちで、強運であることは良い監督であることの大きな条件のひとつですから何ら非難されるべきことではありません。
ただ、私はブッフバルト監督が一流の監督かというと、少なくとも現段階ではそうではないと思っているだけのことでございます。しかし、ブッフバルトのフットボールに対する真摯な姿勢と情熱は大変なものであり、今回の優勝はフットボールの神様からまじめなブッフバルトと熱心なサポーターへのお年玉だったのだと思うのです。
そもそも海外からやってくる指導者の多くは出稼ぎ感覚の人間が多く、日本のフットボールをなめています。その典型的な事例がクリスマス休暇への対応であり、殆どの外国人指導者は年末の天皇杯をトランクと航空券を宿舎に用意して戦い、敗れるやいなや空港に直行するなどと皮肉られています。
もっとひどいのはそのシーズンで契約が切れる場合に、天皇杯の指揮を取らずに帰国してしまうケースです。今季も指導者ではありませんが、ザルツブルグへ移籍の決まった三都主選手が天皇杯を放棄し、日本を去っています。同じザルツブルグへ移籍する宮本選手が有終の美を飾ろうと元旦まで奮闘したのとはあまりの違いでございます。また、2000年には、エスパルスのぺリマン監督がセカンドステージ終了と同時に天皇杯を待たずして日本を去ってしまった経緯がございます。「立つ鳥跡を濁さず」という諺は西洋社会には存在しないのでしょうか。
その点、ブッフバルト監督は立派で、一身上の都合による今季限りの退任に責任を感じていたのか、大切なクリスマスやニューイヤー休暇などそっちのけで、ひたすら連覇と二冠にこだわりました。そして見事にその熱い想いを遂げたのであります。そんな真面目で直向なブッフバルトに神様がご褒美を与えても何ら不思議はないと私は感じた次第です。
以前からドイツ人は真面目で律儀な人が多いと感じていたのですが、元旦の日に改めてブッフバルト監督がそのことを思い起こさせてくれました。
1年の計は元旦にありと申しますが、ブッフバルトの晴れ晴れとした姿を見て、不義理な人生を送っている自分を恥じつつ、人の恩に報える自分になりたいと強く思った次第です。
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登録日:2007年 01月 09日 17:28:23
コメント
小谷様
素朴な、質問ですが、
もし、ヒットラーがドイツ代表の、
監督をやったら、どんなスタイルの、
サッカーをするんですかね~??
マッサージ @ 2007年 01月 12日 15:38:02
ヒットラーは青春時代に画家を目指していたのは有名な話ですが、かなり内向的でスポーツとは無縁の青年であったようです。従って、存命中にドイツ代表の監督をやれと言われても興味を示さず、引き受けないで誰か適当な人物ににやらせていたと思います。
但しナチスとしては、国民的スポーツであるフットボールを政治の道具として大いに活用しました(ゲッペルがフットボール好きだったかどうかはわかりませんが・・・・)。
G・フィッシャーという人の書いた著作「ナチス第三帝国とサッカー」にその辺のことが詳しく描かれていますので、一読をお勧めします。
なお、余談ですが、去年の夏にヴェルダー・ブレーメンのUー17の若者が日本に遠征した際に帯同したのですが、彼らはナチスの蛮行に対するしっかりとした教育を受けていて、ヒットラーやナチスに対して強いアレルギー反応を示していました。
戦後処理の判断や責任追及を他国任せにし、自己反省をしっかりしていない日本との差を強く感じた次第です。
小谷泰介 @ 2007年 01月 15日 10:47:56
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- 小谷泰介
- (著者近影:昨年7月にチェルシーFCのレジェンドで元イングランド代表のケリー・ディクソン氏とともに)
1955年、タイ王国バンコク生まれ。
フットボール・ジャーナリスト。
四半世紀に及ぶ取材経験をベースにしたジャーナリスティック、かつ辛口の解説はラジオ、テレビで人気を博した。
また、欧州のプロクラブの指導者や選手に知己が多く、クラブ経営にも造詣が深い。
チーム強化に重点を置いたクラブ運営に関する講演も好評。
著書に『拝啓 川淵三郎殿』(モダン出版)などがある。
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