どうした!?浦和レッズ!

<サッカー ゼロックス・スーパーカップ>ガンバ大阪 浦和レッズに雪辱し初優勝 - 東京

【東京 24日 AFP】サッカー、ゼロックス・スーパーカップ(Xerox Super Cup)、浦和レッドダイヤモンズ(Urawa Red Diamonds)vsガンバ大阪(Gamba Osaka)。
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(c)AFP/TOSHIFUMI KITAMURA

AFPBB News


 日本のコミュニティー・シールド(かつてのチャリティー・シールド)ともいうべきゼロックス・スーパーカップが先日開催されました。
 イングランドのコミュニティー・シールドは100年の歴史と伝統を誇り、プレミアリーグの勝者とFAカップの勝者がリーグ開幕の1週間前(8月中旬)にミレニアム・スタジアム(かつては旧ウェンブリー・スタジアム)にて激突します。イングランドの新シーズン開幕を告げる由緒ある大会として、世界中で広く認知されていますが、1994年にスタートした我が国のゼロックス・スーパーカップもその背中を追いかけながら、未来永劫続くことを祈るばかりです。

 さて、先週末に行われましたそのゼロックス・スーパーカップですが、対戦カードは言うまでもなく浦和レッズ対ガンバ大阪。この両チームは過去2~3シーズンにわたってJリーグを牽引してきた双璧であり、東西対決という構図は、かつての黄金カードであったヴェルディ対マリノス、アントラーズ対ジュビロにはなかった魅力であります。

 試合の結果はと言いますと、皆様もよくご存知の通り、4対0というスコアでガンバ大阪の圧勝に終わりました。

 誰も予想し得なかった一方的な展開に対し、マスコミは一様にコンディショニングの差が出てしまったと分析していますが、果たして真相はどうなのでしょう。

 
 何せ今季は8冠を狙うという勇ましい進軍ラッパを吹いていたのですから、コンディション不足のせいであるとすれば、あまりにもおそまつ。昨シーズンの終了時にはゼロックス・スーパーカップの日程は勿論、ブルズカップや代表合宿の日程も分っていたはずでし、人気の高い強豪クラブは過密日程を避けて通れないのは常識です。

 また、負傷者が多いといっても今回出場した選手の年俸総額はガンバのそれよりも遥かに高く、これも言い訳には出来ません。

 そして同じ敗戦でも僅差で敗れたとか、カウンター1発にやられたといった内容ならまだしも、完膚無きまでに叩きのめされてしまったのはまず過ぎます。

 このブログで何度となく述べてきたように、浦和レッズは資金力、ブランド力、現有戦力、サポーター、スタジアム、ロケーションとどれをとっても現在のJリーグにあって抜きん出た存在であることは誰も否定出来ません。
 そしてそれらは一朝一夕ではなく、J開幕以来、スタッフ以下関係者及びサポーターの弛まぬ尽力によって構築されたものなので、そう簡単に崩れたりはしないはずです。

 それ故に、浦和レッズには今回のような失態を二度と起こして欲しくないのです。

 フットボールの歴史を振り返りますと、1950年代のレアル・マドリーを皮切りに、ユベントス、バイエルン・ミュンヘン、アヤックス、リバプール、ACミラン、マンチェスター・ユナイテッドといったビッグクラブがそれぞれに黄金時代を築き、今なお欧州のトップチームとして君臨し続けています。

 彼らのスケジュールはより過密ですが、今回のレッズのような失敗はまずしません。それは、ビッグクラブならではの自身と経験、そして蓄積があるからです。

 浦和レッズは創設以来15年の歳月を経て、世界を見据えたクラブ戦略を打ち出したことは評価に値しますし、是非アジアを代表するビッグクラブとして王道をしっかりと歩んでいただきたいと思います。

 しかし、レッズは今まさにその第一歩を踏み出したところ、泥濘に足を取られて大きくバランスを崩してしまいました。
 そこで、ぐっと踏ん張って直ぐに態勢を立て直せるのか、それとも地面に尻餅をついてしまい、大きく出遅れるのかは私には想像がつきません。
 そこのところは是非ともオジェック氏に聞いてみたいところですが、皆様はいかがお考えでしょうか。

 アジア・チャンピオンズリーグのことを考えると前者であって欲しいと心から願いますが、いずれにしましても週末の浦和レッズ対横浜FC戦で、何かを知り得ることが出来るでしょう。

 2007年3月3日、記念すべき15年目のJリーグがいよいよ開幕致します!

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登録日:2007年 02月 27日 18:53:07

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プロフィール
小谷泰介
小谷泰介
(著者近影:昨年7月にチェルシーFCのレジェンドで元イングランド代表のケリー・ディクソン氏とともに)

1955年、タイ王国バンコク生まれ。
フットボール・ジャーナリスト。
四半世紀に及ぶ取材経験をベースにしたジャーナリスティック、かつ辛口の解説はラジオ、テレビで人気を博した。
また、欧州のプロクラブの指導者や選手に知己が多く、クラブ経営にも造詣が深い。

著書に『拝啓 川淵三郎殿』(モダン出版)、『来日サポーターPERFECT図鑑』(東邦出版)などがある。
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