頑張れ!近ちゃん!!

<サッカー 親善試合>日本 海外組の活躍でペルーを撃破 - 横浜

【横浜 24日 AFP】サッカー・親善試合、日本vsペルー。
≫続きを読む…
(c)AFP/KAZUHIRO NOGI

AFPBB News


オシム監督はよく選手を見ている!

今回の日本代表合宿に初召集された選手の名前を見てつくづくそう思いました。

 若い鹿島アントラーズの内田選手とサンフレッチェ広島の柏木選手の飛び級抜擢もさることながら、ヴィッセル神戸の近藤祐介選手を選ぶあたりはさすがと申しましょうか、その眼力にしびれてしまいました。

 実は私、幼い頃の近藤選手を良く知っていて、4年前にFC東京に入団以来、ずーっと注目していたのです。ビエリを彷彿とさせるパワフルなプレーが魅力の選手なのですが、デビュー当時は如何せんゴール前の決定力と繊細さに難があり、スタミナ不足も相まって結果を出せずにいました。

 しかし、昨年J2に降格した神戸にレンタル移籍してからは、J1よりも多少ゴール前が甘いせいもあってか、ゴールを決めるようになります。そして、シーズン後半には神戸の頼れるストライカーとしてすっかりレギュラーに定着。見事、二ケタ台の得点をマークし、入れ替え戦でも貴重なゴールを挙げてJ1昇格に大いに貢献しました。

 今季は大久保選手の加入で一時はレギュラー・ポジション獲得が危ぶまれましたが、そんな不安を払拭するような活躍を見せてくれています。そして、前節の対ジェフ戦ではスピードに乗ったまま無理な体勢からボールをねじ込み、J1でも勢いのあるストライカーに成長しつつあるなあと思った矢先の代表召集でした。

 繰り返しますが、私は小さい頃から近ちゃん(昔からそう呼んでいたのでお許しの程を)を知っているから、入団時にパッとせずとも、J2のクラブに行こうとも注目してきましたが、まさかオシム監督がちゃんと彼に注目していたとは驚きです。本当によく選手を見ています!

 腐らずいつでも一生懸命、そして元気が取り柄で素直な近ちゃんにフットボールの神様はちゃんとご褒美を用意してくれていたのです。

 ところで、なぜ私が幼い頃の近ちゃんを知っているかについてですが、実は私の息子が小学生時代に彼と同じクラブチームに所属していたのです。

 フットボールをやるからには良い指導者の下でというのは鉄則。息子のために近隣(市川及び船橋)のクラブをいろいろと調べてカネヅカSCというクラブチームに通わせることにしました。

 同クラブはヴェルディ東京の広山選手、スペインのヌマンシアの福田選手らも通っていた知る人ぞ知るクラブで、長谷川さんという熱心でユニークかつしっかりとした哲学を持った指導者に率いられていました。残念ながら長谷川氏が第一線を退いたのでクラブはもう存在しませんが、地方の小さなクラブチームが日本代表レベルの現役プロ選手を3人も輩出した事実を見ても、いかに同氏が優れた若年層の指導者であったがお分かりいただけると思います。

 近ちゃんはそんなカネヅカSCに通う元気一杯の少年だったのです。ボールタッチに繊細さは感じませんでしたが、基礎技術がしっかりしたドリブル好きの選手で、何よりもひたむきさが魅力でした。そして一番の特徴と言いますか、印象に残っているのはピッチの傍らでいつも家族が彼を見守っていたことです。

 特にお父様が熱心で、手塩にかけて近ちゃんを育てていらっしゃる様子が伝わってきました。ご自身は競技経験者でなかったようですが、いろいろなテーマを近ちゃんに課して自宅でも練習させ、それが強制ではなく父子二人で仲良く取り組んでいる様子が見て取れて微笑ましく思いました。そして今日、プロ選手として活躍する近ちゃんを見て、そのバックボーンには間違いなくお父様と過ごしたトレーニングの日々によって得た何かがあると確信する次第です。

 思えば幼い頃より父親の熱心な指導を受けて世界的な選手になった例は非常に多く、ゴルフのタイガー・ウッズ、宮里藍、横峯さくら、テニスのヴィーナス姉妹、野球のイチロー、ハンマー投げの室伏広治、スピードスケートの清水宏保、ボクシングの亀田興毅と枚挙に暇がありません。

 特にフットボールの世界は父子鷹が多く、パオロ・マルディーニ、フランク・ランパード、ジェイミー・レッドナップ、ナイジェル・クラフ、ジョルディ・クライフ、三浦知良と、数え上げたら切りがありません。

 近藤祐介選手もまた、父親の愛情と情熱が作り上げた作品と言うと語弊があるかも知れませんが、前述の選手達の陣列に名を連ねるに値する選手であると考えます。

 いずれにしましても、スポーツの世界で秀でるには父親に限らず、幼少の頃に大きな影響を与える存在、そして環境が必要であることは間違いありません。

 今後、近藤選手が日本代表に名を連ねるかどうかはひとえに彼の精進にかかっているわけですが、これまで日本にはいなかった重戦車タイプのストライカーだけに、大いに期待したいと思います。

頑張れ!近ちゃん!!

コメント[2], トラックバック[0]
登録日:2007年 04月 19日 14:05:23

コメント

お久しぶりです!(と言っても小谷さんは覚えていないかもしれませんが・・)

近藤 祐介を検索していたら小谷さんの名前を見つけたので思わず閲覧し、コメントしてしまいました(^^)

私は以前、カネヅカSCでコーチをしていて、息子さんや近ちゃん、1つ上のカテゴリでは玉田を見ていました。

当時いた選手やスタッフ、小谷さんを始めとする関係者が今や全国各地で活躍するのを耳にすると改めて当時のカネヅカの(長谷川さんの)凄さが身に染みる今日この頃です。

カネヅカはSCは今も存在しますよ、代表、指導者も変わりましたが、頑張って活動しているようです。

私自身は独立し、同じ市川でクラブチームを立ち上げ頑張っております。

近ちゃんともたまにバッタリ会いますが、当時と変わらず(背格好は随分逞しくなりましたが)素朴な感じですが、風格は出てきてる様に感じます。(なんかえらそうに書いてすみません・・)

お父さんも相変わらずで、近ちゃんと会うときはいつもお父さんも一緒ですよ(^^)

母親の愛情が・・、よく耳にしますが、父の愛情も偉大ですね!

自分としては玉田が怪我を早く治して日本代表に復帰し、近ちゃんとの『カネヅカ2トップ』、

見てみたいです(^^)


1視聴者として小谷さんご活躍を拝見させていただいております!

それではお体に気をつけてお仕事頑張ってください!!

石島 学 @ 2007年 05月 08日 14:11:06

石島学様

本当にお久しぶりでございます!

玉田選手もカネヅカSC出身だったとは知りませんでした。

独立なさったそうですが、持ち前の情熱と探究心、そして優しさでスクールが繁盛なさることをお祈り申し上げます。

私もカネヅカ2トップを楽しみにしています!!

小谷泰介 @ 2007年 05月 09日 15:33:08

コメントを追加

Trackback

この記事に対するトラックバックURL:

カレンダー
< 2007年 04月 >
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30




プロフィール
小谷泰介
小谷泰介
(著者近影:昨年7月にチェルシーFCのレジェンドで元イングランド代表のケリー・ディクソン氏とともに)

1955年、タイ王国バンコク生まれ。
フットボール・ジャーナリスト。
四半世紀に及ぶ取材経験をベースにしたジャーナリスティック、かつ辛口の解説はラジオ、テレビで人気を博した。
また、欧州のプロクラブの指導者や選手に知己が多く、クラブ経営にも造詣が深い。

著書に『拝啓 川淵三郎殿』(モダン出版)、『来日サポーターPERFECT図鑑』(東邦出版)などがある。
最近のコメント
[09/27] 健康第一! ボン
[09/26] 健康第一! 小谷泰介
[09/25] 健康第一! アニヤン
[09/25] 日本のフットボールの行く末 小谷泰介
[09/25] 日本のフットボールの行く末 小谷
[09/25] 日本のフットボールの行く末 小谷泰介
[09/16] 日本のフットボールの行く末 The Den
[09/07] 日本のフットボールの行く末 ボン
[09/05] 日本のフットボールの行く末 アニヤン
[09/05] 日本のフットボールの行く末 juve10
最近のトラックバック
カテゴリー
お気に入りリンク
検索