コメントを差し上げられなかった浦和レッズサポーターとその他の皆様へ(5)
【12月11日 AFP】13日に行なわれる07クラブW杯(FIFA Club World Cup Japan 2007)・準決勝で欧州代表のACミラン(AC Milan、イタリア)との対戦を迎える浦和レッドダイヤモンズ(Urawa Red Diamonds、日本)は、プレッシャーはミランのほうがあると話す。
≫続きを読む…
(c)AFP
これまでは、「オジェック氏はまず守備に重きを置き、選手個々人の力を生かした戦術を主眼とする指導者であるが、レッズのような資金力のあるクラブなら国内やアジアでは何とか通用しても、本場欧州の強豪相手には歯が立たない。従って私がGMならば監督として選ばない」。といった内容のことを申し上げてまいりました。
選手の個の力を尊重するといえば聞こえが良いですが、それは人材ありきの話であって、その手法では今季降格を余儀なくされた横浜FCや甲府、広島のようなクラブを決して強くは出来ないでしょう。
ジーコ氏も個の力を尊重するタイプであり、昨季はトルコの資金力のあるクラブで結果を出し、今季も然るべき人材を迎え入れて史上初のチャンピオンズリーグベスト16入りを果たしました。でも、フェネルバフチェだから結果が出せるのであって、ジーコ監督の指導法ではトルコリーグのアンカラスポルのような小クラブを強くは出来ないはずです。
その根拠は、今月12日掲載の「良い監督の条件」を読んでいただくとして、今回はオジェック氏の指導者としての戦術以外の欠点を批判させていただきたいと存じます。
そのひとつは今さら私が指摘をするまでもなく、皆様もご存知の頑なにメンバー交代をしないという点でございます。
確かに牧歌的な戦術がまかり通っていた’70年代前半迄は、強いクラブといえばレギュラー・メンバーが固定され、シーズンを通して出場する選手数が10数人に限られていました。
当時イングランドで無敵を誇っていたリーズ・ユナイテッドの1973~74年シーズンを例に取ると、ハーベイ、ハンター、メドレー、リーニー、ベイツ、ブレムナー、ジャイルズ、ヨラス、グレイ、クラーク、チェリー、ロリマー、ジョーンズ、マックィーン、ジョーダンの15人でほぼ1シーズンを乗り切っており、弱いチームほどその数が増大する傾向にあったのです。
しかし、コンパクトなスペースでフィジカルとスピードが要求される近代フットボールでは、強豪になればなるほど国外での試合数も増え、選手に掛かる負担は昔とは比較にならないほど増大しました。
ターンオーバーという言葉が定着するほど、選手交代が重要な戦略的位置付けを締めているのが近代フットボールなのです。
念の為、ターンオーバー制の説明をさせていただきますと、優秀な選手を多数獲得して2チームを編成し、毎週ほぼ2試合が行われるハードな日程を乗り切るためにその2チームを毎試合ごとにターンオーバーさせ、体力的負担を軽減させる戦法です。
機械的にターンオーバー制を導入しているクラブなど存在しませんが、名将と呼ばれる人の多くはその本質を理解して選手起用法に活かしていると言えるでしょう。
例えばビッグクラブは資金力がありますし、現実として国内のカップ戦は勝ち残ってゆく確立が高く、欧州の舞台にも登場するため自ずと試合数が増えていきます。そこで名将といわれる指導者達は、毎試合バランスよく選手を入れ替えることで選手への負担を軽減させ、フレッシュな戦力を保つわけです。
また、単に体力的な問題ではなく、選手のモチベーションを引き出すことでも利用しています。
リバプールのベニテス監督は、99試合連続で先発メンバーを変えたという記録の持ち主ですが、ターンオーバーの精神を理解し、活用している指導者の最右翼にいるといって良いでしょう。
今季のチャンピオンズリーグのグループリーグで前半は取りこぼしが多かったものの、後半の3試合をいずれも連続で大勝して突破させたことは、選手交代を上手く活用させたことの証と言えます。
ブレーメンのシャーフ監督も、今季はメンバーをかなり入れ替えています。
主力選手に怪我が多いということを差し引いても、リーグ戦前半戦が終了した段階で既に26人もの選手をピッチに送り出しているのは特筆すべきで、しかも首位バイエルンを同勝点でピタリと捉え、こちらも結果を出しているのです!
同監督は、シーズン当初に「試合に出場している選手とそうでない選手の差が大きすぎて頭が痛い!」と私に漏らしていたのですが、そういう発言をすること自体、レギュラー以外の選手を大事に扱っている証拠です。そして今季はその解決策として敢えて多くの選手をピッチに送り出しているのかも知れません。
確かに試合勘は出場することでしか得られませんし、試合に出られることでモチベーションは高まりますから、上手な選手交代は一石二鳥以上の効果を得られることになります。
ところで、オジェック監督の場合はどうなのでしょう。
何故、彼はあそこまで頑なに選手を変えないのでしょう!?
レッズがリーグ戦後半に大失速をし、タイトルを逃したのは今季総じて選手交代をしてこなかったツケ以外の何ものでもありませんし、天皇杯でJ2下位に沈むクラブに完封負けを喫したのも全く同じ理由です。
また、クラブW杯のミラン戦で1点をリードされながら、岡野を投入するなり、小野を投入して同点に追いつくためにもう1枚のカードを何故切らなかったのでしょうか?
全く理解できません!
嘆いていても埒が明かないので、ここは冷静になって選手交代をしないことの功罪について検証してみましょう。まずは、弊害からです。
1.レギュラーの座を確保できている選手達は「俺は安泰」とモチベーションが下がり、レギュラーでない選手達は「どうせ俺は出られないさ」と腐るため、こちらもモチベーションが下がってチーム全体が地盤沈下してしまう。
2.いくら優秀な選手でも、近代フットボールでは試合に出続けると疲労が蓄積されて動きが鈍くなり、日頃のパフォーマンスが出来なくなる(その典型がリーグ戦終盤の浦和レッズ)。また、怪我をしやすくなる(その典型が、山田選手、ポンテ選手、そして闘莉王選手)。
3.試合勘や連携プレーは、実戦によってのみ培われるといって良く、選手を固定してしまうと怪我でいきなり交代出場させられた選手は、明らかに戦力ダウンとなってしまう。
4.メンバーが固定されると、相手が研究しやすくなり、有効な対抗策を練られてしまう。
5.チームはあくまで登録選手全員(約30人)であるが、レギュラー陣とそうでない選手達のメンタル、フィジカル両面で格差が生まれ、信頼関係にも支障が生まれてチームがひとつに成り難い。
では続いて、メンバーを固定することの長所を挙げてみましょう。
1.監督が最強と思われる11人を固定し、試合で使い続けることで試合勘が養われ、連携プレーに磨きが掛かる。
2.最強と目される選手たちの呼吸が合うことによって守備面に安定性がもたらされ、攻撃面ではコンビネーションプレーに速さが加わり、戦力アップとなる。
3.レギュラー選手の監督への信頼が厚くなる。
といったところだと思うのですが、私が検証する限りはどう考えても選手交代を活用するほうが得策ということになります。
いずれにせよフットボールの場合は、選手交代の枠は3つしかないわけですから、それを上手く活かさない手はありません。
オジェック監督がいけないのは、選手交代をしなさ過ぎる点にあると思います。あまりに選手を変えない!
その辺を記者に突っ込まれ、48時間あれば選手の疲労は取れると大見得を切って、最後の最後で「やはり選手達は疲れていた」では、子供の発言以下です!
まあ、その辺をオジェック氏がどのように修正してくるのかお手並みは意見といきたいのですが、クラブW杯を見る限りは、懲りてらっしゃらないと申し上げねばなりません。
ワシントンなき後のレッズの来季が心配です・・・。
さて、私の考え得るその他のオジェック監督の欠点でございますが、やはり選手との確執を挙げざるを得ません。
ご存知の通り、レッズはワシントンと小野選手が公然と監督批判をしたわけですが、確かに監督批判はご法度です。しかし、一方で名将に率いられるチームからは不況和音は聞こえてこないものです。
欧州のビッグクラブでは、移籍金目当ての悪徳代理人があらぬ噂を流して騒がれるケースや、オーナーが無理やり選手を獲得することで多少の確執はあっても、選手が公然と監督批判を繰り広げることはめったにありません。
短気なワシントンもいけないところはありますが、じゃじゃ馬を手懐けてこそ名将だと私は考えるのです。小野選手の起用法にしても怪我が多いのは分かりますが、もう少しやりようがあるのではないでしょうか。
そして、もうひとつ、オジェック氏の現場監督としての欠点を挙げさせていただくと、軍隊でいえば同氏はあくまでも士官学校の教官タイプであって、決して最前線の指揮官ではないということを申し上げたいと思います。
噂ではオジェック氏はドイツのS級ライセンスを獲得する際に、歴代でもダントツの成績であったとか・・・。確かに学者肌の人物なのでしょう。頭も良いのでしょう。性格も良いのでしょう。だからこそFIFAの技術委員長にも抜擢されたのでしょう。
しかし、プロフェッショナルの世界においてフットボールは戦争です。戦争に臨む心構えで選手を育成してピッチに送り出し、勝利をもぎ取らねばなりません。
戦争と大きく違う点は、勝っても負けても死なないことと、フットボールは本物の戦争とは対極にある平和と文化構築のための戦いだということだけです。
戦争に於いて、銃器の扱いや射撃の腕を挙げるための指導が出来るだけでは、最前線の指揮官は務まらないのと一緒で、古今東西、天下を統一するような武将には若き日より戦火を潜り抜け、時に先頭を切って敵陣に突入し、用意周到な作戦を立てて敵を攻略できる才能と武運がなければならないのです。
オジェック氏は、あくまで優秀なコーチ、参謀タイプの人であって、監督ではないというのが私の結論でございます。
どうか、私を批判なさった一部のレッズサポーターの皆様には、反論があれば是非ともお聞かせいただきたいと存じます。ここが間違っているという点があれば、是非とも教えていただきたいと存じます。
そういった意見のやり取りが、日本のフットボールの発展の一助となると信じて止まないので、心よりお願い申し上げます。
私はジャーナリストとして、日本のフットボール、日本を代表するレッズの将来を見据えた時に、オジェック氏は良い監督だとは到底思えないのです。
では、誰がふさわしいのかという問いには、2000年に水戸を率いたブランコ氏、2001年から2年間清水を率いたゼムノヴィッチ氏なら、オジェック氏の半分の年俸で彼よりも必ず良い成績を残すとお答え致しましょう。
また、バクスター監督ならば、彼と同額の年俸で必ずやよりよい成績を残すでしょうと申し上げておきます。
その他にも名将は大勢いますが、年俸の問題等を考えるとその3名が現実的です。また、私がGMだとすれば、彼等と心中できるということでもあります。
以上、大変に長くなりましたが、オシム監督後任問題の報道に端を発した私のオジェック監督に関するブログを終了させていただきたいと存じます。
なお、繰り返しにはなりますが、まだお読みになっていらっしゃらない方には今月12日に掲載した「良い監督の条件」を参考にしていただくと、私の主張に対する理解を深めていただけると思います。そしてどんどんご意見をお寄せいただければ幸いです。
長文にお付き合いいただき有難うございました。
コメント[20], トラックバック[0]
登録日:2007年 12月 20日 18:09:20
コメント
確かに僕もオジェック監督や浦和に関して疑問に思うことが度々ありましたので、僕の考えを述べさせていただきたいと思います。
まず小谷さんも述べていた選手交代を全くしない、これは僕も同感です。
僕はスカパーに加入しているわけではないため浦和のすべて試合を見てきたわけではないですが、TBSやNHKで放送された試合にはすべて目を通してきました。
一年間通してみても、試合のスタメンはほとんど同じメンバーであり、若手の選手である小池、西澤、堤、中村、赤星、坂本選手など試合のピッチで試合をしている姿を残念ながら僕は見たことがありません。
特に一番気の毒なのが細貝選手だと思います。彼は北京五輪代表にも常に召集されこの前の予選でも活躍されていました、しかし残念ながら今季の浦和では満足のいく出場機会を得ることはできませんでした。
僕が思うには、細貝選手はもうスタメンで起用してあげてもいいのではないでしょうか?
彼はその実力が十分にあると考えています。
それに彼の今後の将来性の事も考えると余計にそう思います。
それとよく周りから「浦和は選手層が厚い」とよく言われていますが、僕はそうは思いませんでした。
なぜなら今季の浦和の一年間が象徴している通り、オジェック監督が頑なにメンバーを固定してきたため、自然と浦和の選手達は最初から最後まで少数精鋭での戦いを用いられた様な感じがするのです。
リーグ戦でもACLでもほとんど同じスタメンで臨み、どこかのポジションの選手が怪我をしたら、阿部選手を入れカバーさせるというやり方が殆どでした。
それが影響したのかどうかわかりませんが、試合をこなしていくにつれて浦和の主力選手達が次々と離脱をしていってしまいました。
特にJリーグ終盤の鹿島戦と横浜FC戦は、浦和にとってのワーストゲームだったのではないでしょうか?
鹿島の場合は、前半に退場者が出て浦和有利になったにもかかわらず、一人少ない鹿島に一点を決められ敗退し、最終節には20試合以上勝ちがない横浜FC戦にアウェーという点を考慮しても90分間全くいい所が無く敗れてしまい、ほぼ間違いないと言われていたリーグ優勝を逃してしまうという大失態をきしてしまったのです。
これを見る限り、どこかで浦和の歯車が思いっきり狂ってしまったとしか言いようがないと思います。
ですから来季に向けて、浦和が即戦力の選手を補強したとしても今季のような戦い方をしていたら結局は同じことであまり意味がないと思います。
しかしなぜオジェック監督は今季はハードな過密日程であったにも拘らず、そこまでスタメン選手の固定に拘ったのでしょうか?
もしこのままのやり方で来季も戦うことになれば、浦和の若手選手は間違いなく育たないと思います。そしてスタメンと控え組みの格差的な物がより大きく生じ、モチベーションの差にも大きな障害が出るのではないかと思っています。
今浦和のスタメンの選手達の平均年齢も上がってきていますから、世代交代の事も考えると、今が正念場だと思います。
またコミュニケーションの面に関しても、オジェックとワシントンの対立は凄まじいものでした、確かにワシントンもなぜそんな些細な事でキレるんだ?というくらい呆れた行動がありましたが、一方で最後までワシントンと対立し、信頼関係を回復することができず、退団という形にまで追い込んででしまったオジェックにも責任は間違いなくあるでしょう。
闘莉王もブラジルに帰国する際、「もう少し選手と話をしてほしい」と最後まで不満を口にしていました。
ここら辺をみても、浦和前監督であるギドと現監督であるオジェックの信頼度はすでに明白のような気がします。ワシントンも帰国する際、「ギドとは友達のような関係だった」
と大幅にギドを信頼していたみたいですから。
しかしワシントンを手放してしまった浦和は惜しいことをしたと思います。入団が決まっているエジミウソンもどれだけワシントンの穴を埋められるか不透明な状況ですからね。
このような部分を踏まえると、来季はまさにオジェック監督や浦和レッズに正面場が問われるシーズンになるのではないでしょうか?
間違いなく来年はリーグ優勝は絶対条件だとおもいますからね。
ボン @ 2007年 12月 21日 04:20:24
オジェックの選手に対する接しかたの下手さ有名で、現アルディージャの桜井(1995~1999)に至ってはレッズを恨んでいると公言しています。
あれだけの選手を干し、チャンスすら与えなかった罪は大きなものであると思います。
また大分の鈴木信吾がユースから昇格して1年で戦力外となったのもオジェックの時期でした。(1996)
今年はワシントン。
選手の復活には定評があるらしいですが(前回では福田の得点王)育成については???と言わざるを得ません。
オジェックは戦術にはめて戦うタイプで、どちらかというと弱いチームを立て直すために規律と戦術を駆使して戦うにはいいかもしれませんが、強豪で高いレベルで戦うのは難しい監督かも知れません。
ただ今年は天皇杯の後にチームを作らなくてはならない状況で戦術を浸透させることはできず、昨年のギドの戦術に戻したとたんに勝ち始めた、ということがありますので来シーズンのチームを見て小谷様の違憲が正しかったのか私なりに判断したいと思います。
最初からちゃんとこういったご説明があればきっとレッズのサポーターも納得したと思いますし、言葉をお仕事となさっていらっしゃるのであれば感情的に書き捨てたと思われるうような文章をそのまま公開してしまっては御身にとっても良いことでは無いように思います。
最後になりますが、私のリクエストに長いお時間を掛けてお応え下さりありがとうございました。
sai @ 2007年 12月 21日 08:04:21
長文のコメントをお寄せいただき、ありがとうございました。
レッズは比較論で言えば、間違いなく選手層は厚いと思います。オジェック監督があのような選手起用、つまり、メンバーを固定してしまい、若手の芽を摘むような選手起用
をするから、控えの選手が心もとなく感じるのです。鹿島とは対照的ですよね。
来年が正念場とありますが、私がGMならば今季あのような形でリーグ優勝を取り逃したこと、国内で無冠だったことで辞任しています。当然オジェック監督の首も切っています。
不思議に思うのは、誰がみても疑問符のつく監督に何故もう1年間指揮を執らせるのかということです。
レッズのフロントの皆様の自己分析能力を疑いたくなるのですが、レッズはすでに3,4年前から勝って当たり前の資金力を備えたクラブであり、タイトルを取れない方がおかしいと私は認識しています。
以前にも述べましたが、2000年に水戸のホームゲームでブランコ監督が、対戦相手のレッズ・イレブンのウオーミングアップを眺めながら「私がレッズの監督だったら、今季優勝させて、来季もJ1で優勝させてみせる!」と、その戦力を羨んでいたのを忘れることが出来ません。
断言致します!レッズは良い監督に恵まれれば鬼に金棒!国内では手の付けられないクラブになります!
サポーターにとって、多くの人々が疑問符を付ける監督を率いるチームを来季も応援しなければならないのはあまりに不条理だと思います。
東スポが、「オシム、レッズ!」と報道していましたが、回復具合によっては本当にオッファーを出してみたらどうでしょう?
2、3年後に、クラブW杯の準決勝でリバプールやチェルシー、或いはサンパウロやボカを破るレッズを目撃できるかもしれません。
小谷泰介 @ 2007年 12月 21日 11:21:14
レッズはリーグ戦最後の2試合を落としましたよね。あれは明らかに監督の失態です。
これに対して何の批判も上がらない。誰も責任を取らない。だから日本のサポーター
は100年遅れていると申し上げたのです。ついでに言えば日本のメディアなんかもっと
ひどい!日本のメディアのアホさ加減をみると幼稚なサポーターなんか可愛いもんだ。
アニヤン @ 2007年 12月 21日 12:39:07
上記のコメントはボンさん宛てのものです。失礼しました。
saiさん
コメントをお寄せいただき有難うございました。
「オシム監督脳梗塞で倒れる!」の報があまりにショックで、短絡的な表現を下のは間違いであったと反省しております。あなたのおっしゃることを今後の執筆活動に活かしてゆきたいと存じます。
ただ、オシム氏とオジェック氏の監督としての力量が違っているのは、選手のインタビューや優秀なジャーナリストの皆さんの記事から判断しても、明白です。そこはお分かりいただきたいと願っています。
なお、オジェック氏は戦術にはめて戦うタイプとありますが、その戦術なるものは、一言で言うとまず守備を固めて、攻撃は人数を割かずに個の力でねじ伏せるというもので、近代フットボールに於いては評価されるものではありません。
そして本文でも書きましたが、そのやり方はアジアレベルでは何とかなっても、格上相手では全く通用しません。
例えば、攻撃面でポンテ選手、ワシントンクラスの選手は、アジア、アフリカでは脅威であっても欧州にはゴロゴロいるため、ミラン相手には通用しないといったことであります。
本当に良い戦術が浸透していれば、もっと流動的にチーム全体で守る、攻めるという意識が生まれ、いわゆる人もボールも動かすフットボールが展開出来るようになるはずです。
一度、ブレーメンの試合をご覧になってみてください。レッズとは対極にあるフットボールを展開しています。
また、オジェック氏は弱いクラブを強く出来るタイプとありますが、私は全くそうは思いません。彼の今のやり方だと、弱いチームは悲惨なことになると確信します。
例えば、弱いチームの乏しい人材の中から、ましと思われる11人プラスアルファを固定して強いクラブと闘い続けたら、今季のレッズ以上に選手達の疲労は蓄積されてしまいます。
弱い上に疲労が蓄積されていけばどうなるのか・・・。これは悲惨です。
個の力が劣っているチームを強くするには、オシム方式しかないと私は確信します。その一例を紹介致したいと存じます。「良い監督の条件」でも触れた水戸ホーリーホックのことなので恐縮ですが、悪しからずご了承下さい。
ブランコ氏が水戸を率いていた当時、同クラブの総収入は1億3千万円に満たないものでした。
当時同J2にいたレッズの小野選手の年俸だけで、水戸のイレブンの年俸を軽く超えるような状況です。
しかし、ブランコはチーム全員のフィジカルアップを敢行し、全員に人もボールも動くオシム式のフットボールを叩きこみました。
そして水戸はレッズ戦だけを見ても、0-2、1-2、2-3、0-1と全敗はしていますが、総収入が15倍のチームを相手に形になったフットボールを展開しているのです。
そして最終的にはリーグ戦でも二桁以上の勝ち星を重ね、6位に限りなく近い9位という成績を残しました。
今季の終盤、レッズは思い切り格下の相手に対して形になっていないフットボールを展開してしてしまったのとは、対照的です。
私はボランティアとは言え、ブランコ氏を水戸に紹介した以上、その責任があると思い、同氏のチーム作りを具に見てきたから良く分かったのです。
本当に良い監督とはどういうものかを!
ブランコ氏は、初練習のミーティングで「どんなチームであれ、やるからには相手から恐れられるチームにな等なければならない!」と宣言し、掃き溜めのチームを見事に戦う集団に成長させました。
目から鱗でした。
いずれにしましても、私の主張が正しいかどうかは来季のレッズを見て判断なさるとのことですので、待つしかないのかもしれませんが、オジェック監督の続投はどう考えてもおかしいと言わざるをえません。
レッズの選手達がかわいそうです。
限られた選手以外は、せっかくの才能を伸ばす機会を奪われ、モチベーションはどんどん低下していくのですから・・・。
まあ、これ以上書くと愚痴になりかねませんのでこの辺で手を休めさせていただきますが、saiさんと遅くとも来季の終了時点で是非またコメントをお寄せいただければと思います。
来季終了を待たずして、オジェック監督解任となる可能性も低くはないかも知れませんけれど・・・。
小谷泰介 @ 2007年 12月 21日 12:53:30
アニヤンさん
コメントをありがとうございます。
おっしゃっていることは、概ね当たっていると思います。
おっしゃるように、マスコミがひど過ぎます。フットボール先進国のメディアならば、間違いなくもっと批判が飛び交います。オジェックに対しても、レッズのフロントに対しても!
私は、ジャーナリストとして書かねばならないと感じたから書いたまでですが、レッズの賞賛本を出せばある程度売れるので、批判記事はご法度といった暗黙の了解が日本の出版界にはあるような気さえしてきます。
サポーターの皆様も盲目的な応援はいけません。わが子を盲目的に愛してはいけないように!間違ったことをした時は、やはり叱らねばならないのです。
成熟した国のサポーターは、フロントや監督に不満がある時にどうするかといいますと、抗議のプラカードを掲げたりもしますが、総じてスタジアムに足を運ばなくなります。
それが、当事者には一番堪え、反省せざるを得ないからです。
「お金を払ってみる価値のないものは見ない!」それが文化の成熟した国々の基本スタンスです。
日本のサポーターの中には、まずフットボール(文化)ありきではなく、まずチームありきの状態、一にもニにもチームありき(チームしか見えない)の方が見受けられ、それは憂うべきことであります。
まあ、何事も1歩1歩ですが、この国のメディアは成長どころか日々後退だから困ってしまいます。
小谷泰介 @ 2007年 12月 21日 13:19:41
俺がオジェック監督やフロントに対して感じる疑問は
1.監督はなぜ選手を交代させないのか?
2.毎回スタメンを固定する理由はなんなのか?
3.監督はどんなサッカーをしたいのか?
4.これらの事をフロントはどう思っているのか?
5.退団するのがワシントンでよかったのか?
ということです。
選手交代はレッズの試合を毎回見てれば誰もが感じる疑問だと思います。
若手は育たないし、控えの選手のモチベーションが下がるだけだと思います。
いっそ来年のカップ戦は若手中心にしていくのもありかと思います。
そこまでしないとレッズの若手は本当に育たないです。
スタメンの固定に関しても監督は確かスタメン選手は48時間でベストに戻るというような発言をしていたと思います。が、最後の会見で実は疲れていたと仰天発言を聞かされてしまいました。それなら初めから控えの選手を出して会見で疲れているから控えを出したといえばサポーターはみんな納得すると思います。
逆にこの過密日程をいつまでもスタメンで出される方が心配になってしまいます。
後、戦術でもゴールエリアまで守備陣を下げて守るという非常にひやひやする試合が多かったのが気になります。確かに負けないけどこれではつまらないサッカーと批判されても仕方ないのかなとも思ってしまいます。少なくとも来年はこのやり方は変えないとダメです。何点取っても攻撃的に・・・・・・こうしたサッカーがやはり理想ですよね。もともとオフト監督の時から守備的なチームになったので時間はかかると思いますが・・・・・・・
以上のことをフロントはどう思っているのでしょうか?序盤はまだ仕方ないとしても終盤戦の失速はありえないことです。事情聴取でトヨタカップ後に去就を考えるといっていましたが結局、選手のモチベーションの高さとワシントンに助けられたという感じですね。
エトワールとの試合は相手が交代させるなか結局1人も交代させなかったですし・・・・・
その試合で日本サッカーに残る偉大なゴールを決めたワシントンがやめて疑問だけが残るオジェックが残ってフロントにまで疑問が残ってしまいます。
補強の話も微妙ですし・・・・・・・・
監督批判しといてこんな話もなんですが今年は国際試合で良い成績を収めましたし、それと平行しながらリーグも取れる範囲だったということを誇りにしたいです。
後はオジェック監督がホントに心変わりすることだけを祈って来シーズンを迎えたいですね。
新米レッズサポ @ 2007年 12月 23日 02:33:58
新米レッズサポさん
長文のコメントを有難うございます。
新米!?とは思えない分析力に感服いたしました。
あなたの指摘なさった疑問は全て的確なもので、(4)の「これらの事をフロントはどう思っているのか」については、私も是非知りたいところです。
ところで、レッズは今季失点数が試合数を下回るという堅守を披露しましたが、その戦法が通用するのはアジアどまりです。
守備的に戦って世界レベルで通用するのは、イタリア代表か、大目に見てもパラグアイ代表のもので、日本人は守備的に戦うという伝統もありませんし、フィジカル面を考慮した場合に難があります。メンタル的にも日本人の美徳とされる大和魂、武士道はカテナチオ戦法とは対極にあるものだと私は思っています。
オシム監督の言った代表の日本化とは一体どういうものなのだったのか、もう一度我々は真剣に問うてみる必要があると思います。
レッズは名実共に日本を代表するクラブなので、今の戦法から早く決別してくださることを祈って止みません。
小谷泰介 @ 2007年 12月 25日 10:55:23
「日本人は守備的に戦うべきではない」という小谷氏のご意見ですが、それでは問います。
日本より格上相手にこの試合は「どうしても引き分けたい」「引き分けで充分だ」というような試合があるでしょう?そういう場合はどうしたらいいのですか?ブラジルやアルゼンチン相手に玉砕戦法ですか?太平洋戦争じゃあるまいし。
欧州、南米の中堅どころ、例えばスウェーデン、アイルランド、パラグアイ、ウルグアイと言ったところはどんな強豪が相手でも、「ここは引き分けるんだ」と思えば大概引き分けてます。
日本にもこういう戦い方があってもいいと思います。「勝たなくてもいい。引き分ければ。」という精神と戦法があっても。
トルシェがいみじくも言いましたよね。「日本には引き分けの精神がない」と。全くその通りだと思います。この精神がないと日本はいつまで経ってもW杯でベスト16やベスト8に残れないと思うのですがどうでしょうか?
アニヤン @ 2007年 12月 25日 12:43:55
アニヤンさん
質問にお答え致したいと存じます。
スウェーデン、アイルランド、パラグアイ、ウルグアイ、これにノルウェーやデンマーク、そしてスコットランドを加えても良いかもしれませんが、これらの国々はフィジカルな強さと、殆どの選手が日頃から欧州のトップレベルで戦っているという土壌があります。
だからこそ格上の相手に意図的に引き分け、時として一矢を報いたり出来るのです。
残念ながら日本代表には、それらの要素が少なくとも今の段階ではないものと判断せざるをえません。
その良い例が、浦和レッズです。ACミランを相手に日本最高のディフェンス陣で守備的に挑み、結局敗れてしまいました。
ガチンコでブラジルやドイツ、フランス、イタリアに引き分け狙いの試合を試みても、身体能力の高い黒人や北欧人がいるわけではありませんから、難しいのです。
確立の問題だと思うのですが、例えば日本代表がガチンコでフランス代表を相手にパラグアイを真似て守備的に戦って引き分けられる確率と、オシム監督が提唱するフットボールを推し進めて引き分けになる確率は、明らかに後者の方が高いと私は確信できます。
オシム監督は1年半で日本代表を、敵地でオーストリア相手にポゼッションで圧倒し、スイス相手に3対2の逆転劇を演じるチームにまで育て上げました。
その試合から数日後、オーストリア代表のハーニック選手は私に中村俊輔選手はファンタスティックだと目を輝かせて訴えてきたことからも分かるように、日本人の武器はスピード、高さといったフィジカル面の強さや、1対1の駆け引きの上手さではなく、器用なボール捌きと巧みなパスワーク、そして惜しみなく90分間走りきろうとするメンタリティーとスタミナナなのです。
中盤に本場欧州で通用する選手が多いことからもそれは証明されています。
それらを活かすことが、勝利(引き分け)への近道だと私は確信致します。それは決して愚かな旧日本陸軍の玉砕戦法などではありません。勝機ありなのです。
なお、ポリバレントナフットボールですから、相手によって相応の戦術的変化は付けざるを得ないでしょうが、それは決して守備的というフットボールではないはずです。
最近の例では、チャンピオンズリーグでブレーメンがレアルを3対2で破った試合などが参考になると思います。
少なくとも、今の日本代表では強豪相手に「勝たなくても良い、引き分けを狙っていこう」と指示をしても、或いはそのための訓練をしても、徒労に終わる可能性のほうが遥かに高いというのが私の結論です。
戦争では、相手の弱点を探しつつ、自分達の最高の武器を活用することが鉄則ですが、所謂人もフットボールも動くフットボールは、名将オシム監督が熟慮に熟慮を重ね、最終的に決断に踏み切った日本人に最もふさわしい戦法なのです。
2年半後、アニヤンさんにその集大成を見ていただけないのは誠に残念だし、私の述べていることの正しさを証明できないのも悲しいですが、致し方ございません。
以上、お分かりいただけましたでしょうか。アニヤンさんのご意見をお待ち申し上げます。
小谷泰介 @ 2007年 12月 25日 18:39:17
小谷氏のおっしゃる事は正論であると思います。でも理想論でもあると思います。
我々日本代表のファンとしては欧州や南米の中堅国のように強豪と当たる時は
守備的になんか戦って欲しくないというのはよく分かります。第一面白くないです
からね。
でも現実問題を考えて下さい。まず、オシム氏はもういません。現時点の話をす
れば岡田監督?僕としては「ちょっと待ってよ」という感じです。98年のW杯を思
出だして下さい。
アルゼンチン戦はあれで良かったです。よくやりました。でも次のクロアチア戦、
あれは悪くても引き分けられたと今でも悔やんでます。
そして最悪なのはジャマイカ戦です。何と最初の2戦と同じように3-5-2と守備
的に戦ったのです。4-4-2と攻撃的に戦えば勝っていたはずです。
ま、岡ちゃんもあの頃よりは進歩しているでしょうが、W杯には行けても「行く」だけ
でしょうな。それに「3位を狙う」なんて非現実的なことを言うような人はどうかと思い
ます。僕は現実的過ぎるでしょうか?
話がそれましたが、守備的に戦うにはフィジカルが足りないとおっしゃいますがフィジ
カルは鍛えられるのではないでしょうか?そんなことより僕は精神の問題だと思います。トルシェが言うように「引き分けの精神がない」と。ま、国技の相撲も引き分けは
ないし、Jリーグも創成期は引き分けはなかったですからね。これはもう日本人の
DNAとしか言いようがないのでは?
僕が言いたいのは引き分けの精神が無ければ絶対にW杯でベスト16以上は狙えない
と言うことです。
例えば2006年のドイツ大会、日本はブラジル、クロアチア、オーストラリアと同じ組
でしたね。最初のオーストラリア戦はガチンコ勝負です。運良く先制しましたよね。
あのあとイタリアや他の中堅国ならどうします?がっちり守ってこの1点を守ろうとしま
すよね。同点にされても引き分けでも良かったのです。ところが日本代表には明らか
に落胆の色が見えました。後はどうなったか皆さんの知るところです。これは「引き分け
でも良い」との意思統一がなかったからです。監督さえそういう指示は出しませんでした。まあ、ブラジル人に引き分けの精神を持てと言うのが無理な話ですが。
そのあとのクロアチア戦は勝てたはずです。でもまあ引き分けで良しとしましょう。
結果論ですが、最初の2戦を引き分けてればブラジルに引き分けで勝ち点3でグループリーグ突破です。「引き分けの精神」が日本人にあればそれが出来たはずです。
そうは思いませんか?まあ、今となっては空しい話ですが。
最後に言いたいのは日本人の岡ちゃんなら引き分けの精神を代表に植え付けるのは
無理です。ブラジル人ももちろんダメ!
トルシェのような欧州人が監督をすべきなのです。今の日本代表には。
トルシェはスペイン戦で最初から引き分け狙いだったのを覚えてますか?
ロスタイムに1点取られて惜しくも負けたけど。あの時、スペインにあせりの色が見えて
結構楽しめましたよ。少なくとも僕には。
アニヤン @ 2007年 12月 26日 13:04:43
アニヤンさん
早速のメール、誠に有難うございました。
シニカルだったアニヤンさんが、初めて心の中を少し吐露してくださったように思えて嬉しかったです。
僕は自分でかなり現実主義者だと思っているのですが、攻撃的戦法が理想なのではなくて、現実的だと真剣に思っています。
但し、貴殿の指摘なさるように、オシムのような指導者でなければ実現できないものであることも確かです。ただ、幸か不幸か私はシャーフ氏、バビチ氏、ゼムノヴィッチ氏、バクスター氏、ベンゲル氏といった攻撃的フットボールを標榜する指導者との交流が深く、彼等ならやってくれると信じています。
なお、貴殿が引き分け狙いの精神が大切だとおっしゃる気持ちは、良く理解できます。
出来るものならやって欲しいと思うこともあります。しかし、現実的に考えると、そして今の日本の現状を考えるとオシムの戦術を選択し、まずはそれを日本のスタイルの骨子するべきだと考えるのです。
そういった意味で、協会のオシム後任人事は全く納得がいきません。
岡ちゃんがどうのこうのというつもりはありません。しかし、オシム氏をジーコ氏の後に持ってきたのは、結局は川渕さんの惨敗責任回避のためのカモフラージュに過ぎなかったことが分かってしまい、悲しい気持ちです。
ところで、今回の貴殿とのメールのやり取りを通して、恐らく貴殿と私のフットボール観はそう違わないと思いました。分析された情報の質も量ももほぼ同じだろうと感じています。
違う点は、情報を抽出したものの貴殿は斜に構えていらっしゃり、私は立場上ということもありますが、正面から取り組まざるを得ないということだけのように思います。
小谷泰介 @ 2007年 12月 26日 15:03:48
横入り失礼します。
アニヤンさんの98年フランスWCについての考察ですが、私はそうは思いません。
クロアチアは結局あの大会で3位の強国で、「悪くても引き分け」は言い過ぎではないでしょうか。
また、ジャマイカ戦において「4-4-2と攻撃的に戦えば勝っていた」という言い方は日本語的に何かしっくりきません。
日本が勝つならば、3-5-2だろうが4-4-2だろうが勝っていたと思います。ようするにその逆だったわけです。
そもそも、「3-5-2ならば、4-4-2ならば、4-5-1ならば」というように、当日のシステムで勝敗が決まるとは思えません。
ところで正直に申しますが私はサッカー競技経験はほとんど無し、観戦経験も昨年まではほぼ代表戦、今年に入ってややJも見るようになった程度のズブの20代男です。
この前初めて地元のジェフの試合をフクアリで見てきました。
小谷さんが許すなら、今後コメントを書いていきたいです。
オシムで2010年が見たいです。
ズブ @ 2007年 12月 26日 17:57:48
ズブさん
フットボールサポーターにベテランもズブシロもありません。フットボールを愛し、スタジアムに足を運ぶ人全てが尊い存在であると思います。
今後もどんどんコメントをお寄せ頂ければ幸いに存じます。
’98年のクロアチア戦の感想。私も現場にいましたが、日本代表のチャンスらしきチャンスは、ゴン中山のフリーで放ったシュート1本だけであったと記憶しています。
クロアチアは完全に省エネフットボールを展開していて、8分の力で戦っていました。それこそ、引き分け狙いならぬ手抜き勝利狙いで、見事に勝ちを収めました。
その1戦で日本はエネルギーを使い果たしたため、次の勝てる試合(ジャマイカ戦)をも落としてしまい、一方のクロアチアは調子を上げていきました。
クロアチアにとても勝てる気がしなかったのは事実です。しかし、そんな中でも、中田の存在感は抜群で、以降、クロアチアのサポーター達は日本人を見ると「ナカ~タア!」と声をかけていました。中田選手は彼らの心に楔を打ち付けたのです。
ジャマイカ戦については、ロペス選手を先発させなかったのが、敗因の一つだったと思っています。また、岡ちゃんはペース配分を全く考えず、グループリーグという名のマラソンを最初から飛ばした挙句、最後に失速してしまった・・・。そんな感じの試合でした。
いずれにしましても、日本にとっては処女航海のようなもので、岡ちゃんも若かったですから、順当な結果だったとしかいいようが、ありません。伝統は一朝一夕には出来ないのです。
それから約10年近くが経ち、オシムという名船長が日本丸に乗り込んでくれて船員達を順調に逞しく鍛えていた矢先のアクシデントでした。
本当に私も2010年のオシム・ジャパンが見てみたかったです・・・。
小谷泰介 @ 2007年 12月 27日 11:52:20
まず、ズブさんのコメントに対して。僕の言ったクロアチア戦云々、ジャマイカ戦云々は
もちろん「タラレバ」の話ですから反論されても反論し返すつもりはありません。人それぞれどう思うと勝手ですから。
要するに僕が言いたいのは日本代表には引き分けの発想を持って欲しいということです。ブラジルが相手だろうが、フランスが相手だろうが勝ちに行くという発想は日本を始めとするアジアの後進国しか持ってないのではないでしょうか?親善試合ならそれでいいですよ。でもW杯のような真剣勝負となるとそういう発想が無ければ絶対にグループリーグを突破出来ないということです。小谷氏のおっしゃるオシム氏、ベンゲル氏なんか氏の理想を現実にしてくれるでしょう。でもそれは無いものねだりではないでしょうか?
あのタイでも日本とやる時はハナから引き分け狙いです。でも悲しいかなタイはまだ狙って引き分けるまでの実力がありません。でも日本ならそういう精神、発想を持てばブラジルなどの強豪と戦っても10回やれば5回以上は引き分けられるはずです。
そういう精神、発想を持つに至るまでにはどうすれば良いか。Jリーグがありますが、
残念ながら今のJリーグには欧州のように強豪と弱小チームとの色分けがありません。
今、僅かに浦和が強豪の道を歩もうとしているのは素人の僕にも分かります。
それなのにオジェックったら・・・・。あとは小谷氏がさんざん文句たれておられるのでここでは割愛させて頂きます。浦和には折角良い選手が集まってて強豪らしいのに。監督にもフロントにも「自分たちは強豪なのだ」という発想を持って欲しいものです。
浦和のような強豪があと2つ3つ出来ればJリーグはもっと面白くなるだろうし、下位のチームはそれらと当たる時は引き分け狙いで来るでしょう。そうすれば代表にも引き分けの精神が植え付けられのでは?お分かり頂けたでしょうか?
アニヤン @ 2007年 12月 27日 12:17:50
アニヤンさん
引き分け狙いの発想について貴殿が具体的な数字を出して下さったので、それを元にお話しさせてください。
今の日本代表がブラジル代表にガチンコ勝負を10回挑んで、引き分けられるのは良くても2、3回だと思います。たとえ引き分け狙いでいってもです!
タイ代表が日本代表に引き分け狙いで挑むよりも、確立の低い話だと思います。
従って、2010年にグループリーグを突破するには、引き分け狙いで行くよりも、オシム監督の目指すフットボールを選択する方が断然確立が高いというのが私の結論です。
オシム氏が倒れてしまった今、それは現実的ではないとおっしゃいますが、バビチ氏かゼムノヴィッチ氏なら継承してくれるでしょう。夢の続きが見れたはずです。
これが私の結論ですが、お分かりいただけましたか。
引き分け狙いのスタイルや精神が存在するのは分かりますし、あっても良いですが、少なくとも今の日本代表は基本的に取り入れるべきではないということです。
勿論、グループリーグでイタリア代表相手に後半43分まで0対0でこれたら、ロスタイムを含めて残り時間を引き分け狙いでいくのはありです!しかし、基本的戦術は人もボールも動かし、ポゼッションを高めて前へ前へで行かないと守りきれないと思います。
小谷泰介 @ 2007年 12月 27日 15:26:58
今の日本代表なら小谷氏の言う通り10回やっても引き分けれるのは精々1,2回でしょう。今の話をしているのではありません。
2010年大会でオシムの確立したサッカー云々というのはナンセンスです。岡ちゃんが
それを出来ますか?ゼムノビッチ云々にしたって日本は2010年まで岡ちゃんで行くと決めたのではないですか?ないものねだりはいけません。
僕はたとえ相手がブラジルだろうとアルゼンチンだろうとグループリーグでは引き分ける日本の姿をみたいのです。試合がつまらなくても構いません。
それなのに勝ちに行って勝てる相手ですか?もちろん今の日本でもどこが相手でも大差負けはないでしょう。でも1-0でも負けは負けです。
僕は北京五輪最終予選の最終節のサウジアラビア戦のような試合をもっと強い相手に
してもらいたいのです。お分かり頂けたでしょうか?
それと話を蒸し返すようですが、98年大会のクロアチア戦、小谷氏やズブさんから反論があり、それに対して反論しないと申しましたが、あの頃のことを思い出し、今更ながら悔しい思いをしているのでちょっとコメントさせて下さい。
あの頃のクロアチアはボバン、ボクシッチ、シュケルの3人の突出した選手がおり、あとは大したことがありませんでした。このことはストイコビッチも言ってから反論の余地は
ないと思います。あの時、あの3人のうちボクシッチは怪我で大会を欠場。さらにボバンも怪我をしてあの試合を欠場するというこれ以上ない幸運に日本は恵まれたのです。
注意すべきはシュケル一人だったのです。でも日本はその幸運を生かそうとせず、
そのシュケルに決勝点を決められたのです。あの試合、シュケルにマンマークをつける
なり戦い方があったはずです。それなのに・・・・・。
僕が未だに悔しい思いをしているのを理解頂けるでしょうか?それとも10年前のことを
未だに忘れずにいる単なるバカですか?
アニヤン @ 2007年 12月 28日 12:43:14
アニヤンさん
コメントを有難うございます!
引き分け狙いのフットボールの結論を申し上げると、日本人に合った理想のフットボールを追求していく延長線上に、強豪と引き分けられる日が必ずやってくると信じております。それには何と言っても指導者が重要ということになるのだと思います。
クロアチア戦のことですが、怪我持ちのボバンとシュケルとボクシッチ以外は大したことのないチームが、ドイツやオランダを破って世界3位にはなれません。
あの3人は確かにワールドクラスでしたが、その他の選手の質、戦術、医療のサポートシステム等々、どれをとってもやはり勝てる相手ではなかったと思います。
ワールドカップで勝負を決するのは、その国の協会、リーグ、サポーター、それら全てを総合した実力(フットボールの総合力)であり、そういう観点からするとまさに負けるべくして負けたと断言できます。
昨年のW杯に於いては、「監督がオシムだったら絶対に勝っていた・・・」と悔やまれるわけですが、あのような人事をする協会なのだからそれも含めて力なのです。いつまでも悔やまれるのは得策ではないと私はアドバイスさせて頂きたいと存じます。
それにつけても、協会やクラブ首脳陣の責任は重いですね!
小谷泰介 @ 2007年 12月 28日 15:24:43
一連のレッズ関連の記事、コメント、読ませていただきました。”良い監督の条件”シリーズも含めて。とても面白く、一気に読んでしまいました。コメントに対する丁寧なやりとりにもとても好感を持ちます。
エントリーからはレッズ(もしくは日本のフットボール)に対する期待、そして歯がゆさがとても良く伝わります。このような叱咤激励は、いちレッズサポーターとしてとても嬉しく思います。
監督としてまず示すべきは自らの理想であるのではないかと思うのですが、オジェックの采配からはそのような理想のイメージを感じる事ができません。フロント陣もACLを獲るという目の前の具体的、短期的な目標に拘泥するあまりに、長期的な理想を軽視しすぎてしまっているのではないかと正直不安に感じています。
私はあまり「攻撃的=魅力的」という意見には全面的には賛同しかねます。ですが、強い意志と自信が感じられるフットボールは魅力的であると感じます。オシムが示したフットボールにはそれがあると思いますし、それは日本人にフィットするやり方であったとも思います。
オジェックはそれについてどう考えているのかをもう少し観客に向けて上手くアピールしなくてはならないのでしょうし、それができないのならば更迭するのがチームのためでしょう。それはフロント陣も同様ですし、もちろん観客も監督やフロントに対してきちんと意思表示をしなくてはならないのだと思います。
やはりオシムを知ってしまうと、物足りなくなるのでしょうね。オシムはそういう次元から、日本サッカーを変えようとしていた気がします。
今後の記事も楽しみにしています。それでは。
ニール @ 2008年 01月 03日 03:20:04
ニールさん
コメントを有難う御座います。
「強い意志と自信が感じられるフットボール」という表現は言いえて妙ですね。
今や名将の仲間入りを果たしたわが友シャーフ監督も、頑固なくらいに強い意志の持ち主であり、自分の指導に絶対の自信を持っています。
ブレーメンのサポーターもそれを理解し、指示しているのでしょう。ホームゲームのキックオフ直前には、決まって同監督を讃えるエールを全員で送ります。
レッズのみならず、Jクラブにもそういった監督を讃えるコールが自然発生的に起きるように成ればと願っています。(単発的に起きたのは聞いた事がありますが、毎試合となるとまだまだだと思います。)
今後もまた、コメントをお寄せ下さる事を希望いたします。
小谷泰介 @ 2008年 01月 03日 23:53:03
コメントを追加
Trackback
この記事に対するトラックバックURL:
- プロフィール
- 小谷泰介
- (著者近影:昨年7月にチェルシーFCのレジェンドで元イングランド代表のケリー・ディクソン氏とともに)
1955年、タイ王国バンコク生まれ。
フットボール・ジャーナリスト。
四半世紀に及ぶ取材経験をベースにしたジャーナリスティック、かつ辛口の解説はラジオ、テレビで人気を博した。
また、欧州のプロクラブの指導者や選手に知己が多く、クラブ経営にも造詣が深い。
著書に『拝啓 川淵三郎殿』(モダン出版)、『来日サポーターPERFECT図鑑』(東邦出版)などがある。
- 最近のエントリー
- [07/07] 頑張れ!ろう者の日本代表!!(4) ~アジア太平洋デフリンピック予選大会を振り返って~
- [07/04] 過酷な監督業
- [06/30] EURO2008スペインの優勝は必然の結果
- [06/27] 皆様へのお知らせ
- [06/23] サポーター問題を考える(1)
- [06/09] 長沼健さん、有難うございました!そして安らかにおやすみください。
- [05/30] シャーフ監督はスピード狂!?
- [05/23] シャーフ監督の解説付きでチャンピオンズリーグをTV観戦しました!
- [05/19] 戻ってこないで!中村俊輔選手!!
- [05/15] 「今夏にオウエン獲得か!?」、やるじゃないか!JEF UNITED!!
- 最近のコメント
- [07/08] 過酷な監督業 レコバ
- [07/08] 過酷な監督業 小谷泰介
- [07/07] 過酷な監督業 レコバ
- [07/07] 過酷な監督業 ボン
- [07/04] 過酷な監督業 プーアール
- [06/30] EURO2008スペインの優勝は必然の結果 小谷泰介
- [06/30] EURO2008スペインの優勝は必然の結果 ボン
- [06/30] EURO2008スペインの優勝は必然の結果 プーアール
- [06/27] サポーター問題を考える(1) 小谷泰介
- [06/25] サポーター問題を考える(1) プーアール
- 最近のトラックバック
- カテゴリー
- 月別アーカイブ
- 2008年 07月 [2]
- 2008年 06月 [4]
- 2008年 05月 [8]
- 2008年 04月 [1]
- 2008年 03月 [4]
- 2008年 02月 [7]
- 2008年 01月 [6]
- 2007年 12月 [9]
- 2007年 11月 [8]
- 2007年 10月 [9]
- 2007年 09月 [3]
- 2007年 08月 [7]
- 2007年 07月 [10]
- 2007年 06月 [5]
- 2007年 05月 [6]
- 2007年 04月 [7]
- 2007年 03月 [7]
- 2007年 02月 [7]
- 2007年 01月 [7]
- 2006年 12月 [7]
- 2006年 11月 [8]
- 2006年 10月 [7]
- 2006年 09月 [8]
- 2006年 08月 [7]
- 2006年 07月 [13]
- 2006年 06月 [12]
- お気に入りリンク
- 検索