すごいな!鄭大世!!
【2月17日 AFP】(写真追加)東アジアサッカー選手権2008(East Asian Football Championships 2008)・決勝大会、日本vs北朝鮮。試合は1-1の引き分けに終わり、両チーム勝ち点1ずつを分け合った。(c)AFP
東アジア選手権が開幕し、日本は初戦で北朝鮮を相手にドロー発進。
その岡田ジャパンに対して色々と批判はあるようですが、私は少なくとも中国戦と韓国戦が終わるまでは努めて冷静に分析をし、その後に批評させていただこうと心に決めている次第です。
そういった事情で、日本代表については敢えて触れませんが、対戦した北朝鮮のお馴染みの鄭選手が見事なプレーを披露してくれましたので、その点について少し言及させていただきます。
いや、あの目の覚めるような得点は当然のこととして、劣勢の状況から味方がボールを奪った時の動き出しの良さといい、ボールを受け取った後の判断、処理といい、鄭選手はトップの選手の鏡となるプレーを随所に披露してくれました。
そのパフォーマンスには「敵ながら天晴れ!」と素直にに拍手を送りたいし、何人もの方が、「鄭大世が日本代表だったらな~」と思われたに違いないのです。
昨年のJリーグでは24試合に出場して12得点、ヤマザキナビスコ杯では2得点、そして天皇杯でも2得点と大活躍しているわけですから、試合前から彼を執拗にマークせねばならないことは分かっていたはずです。しかし、それでもあれだけの結果をきっちりと出せるのですから、鄭選手は正真正銘の本物ということになります。
以前より走力を含めたフィジカルの強さは折り紙付きでしたが、先程も述べた動き出しを含めたポジショニングの良さ、ボールをもらった後の判断の良さ、速さ(ドリブルで仕掛けるのか、一端はたくのか、或いはキープして味方の上がりを待つのか)が抜群で、思い切りも良い! それでいてゴール前では決して慌てず、周りが見えていると、その活躍ぶりは10点満点中9点、もし北朝鮮が勝っていたら10点を与えて良いものでした。
歴史上、日本にあのような直線的で力強いタイプのストライカーがいないのは何故なのか不思議でなりませんが、きっと何か理由があるのでしょう。敢えて言うなら、今年FC東京に復帰した近ちゃんこと近藤祐介選手が似たタイプに分類されるかと存じますが、今のとろスピードと瞬発力、集中力と正確性において鄭選手のほうが優れていると言わざるを得ません。
オシムジャパンの時もそうなのですが、人もボールも動かそうとした時には鄭選手のよう
な突貫小僧タイプ、それでいて刺客のメンタリティーを持ったストライカーにしてやられることが多くなると分析しております。昨年のアジア杯準決勝で日本を相手に決勝ゴールを決めたサウジアラビアのマレク選手といえば、分かっていただけるでしょうか。
また一方で、タイ代表やボスニア・ヘルツェゴビナにはあのようなタイプの選手がいなかったから、事なきを得たとも言えるのではないでしょうか。
とにもかくにも、驚異的な活躍を見せた鄭選手ですが、今後日本代表が北朝鮮と対戦する際には、常に脅威となって立ちはだかることは間違いなく、その対策が待たれるところです。
ところで、この元気一杯の鄭大世選手が所属する川崎フロンターレですが、同じFW陣にジュニーニョ、フッキ、黒津、そして我那覇を擁し、MF陣には中村憲剛、山岸、谷口、森等を揃え、今季はそのアタッキング・フットボールにますます磨きがかかるものと予想されます。
これだけの陣容が揃えば、念願の初タイトルは是非獲得せねばならないでしょうし、そのためには鄭選手の活躍は必要不可欠に違いなく、「実るほど頭を垂れる稲穂かな」を座右の銘とするこの若武者の前途に栄光あれ!と心よりお祈り申し上げます。
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登録日:2008年 02月 19日 16:26:47
コメント
今から述べる文が、このお題からずれてしまうことをお許しください。
小谷さんもご存知だとは思いますが、Jリーグのオールスター戦が今年から日韓対抗戦に変更になったことが正式に決まりました。
Jリーグの鬼武チェアマンは 「これまでも失敗だったわけではないが、これからもそれだけでいいのかということでスポンサーとも話し合い、新しい試みをやってみようとなった」という意見を述べ、韓国側と合意したとの事です。
僕個人としては、正直首を傾げてしまいます。
そもそも僕はオールスター戦自体にそれほどの存在意義があるとは思っておらず、大胆に言えば、なくても全然いいと思っています。その方が過密日程よる選手達の負担が、少しでも減ると思っていますし、むしろ選手達にとってもプラスになると思っています。
しかしなぜ日韓対抗戦をしてまでオールスター戦をやる必要性があるのでしょうか?
そろそろ鬼武チェアマン率いるJリーグ側も、真剣に今後の日程について考えたほうがいいと思います。そうでなければ今後も代表との日程が重なってしまい、選手達の負担は増える一方だと思いますから。(ただでさえJリーグは世界基準のカレンダーから外れているのに、一年間相当な過密日程のなかで試合を行うわけですから、選手に与える負担も尋常じゃありません。そのうえ日本のサッカーリーグにはベストメンバー規定という決まりがありますから、もうシャレになりません)
ただでさえJリーグは、ベストメンバー規定問題、我那覇選手のドーピング問題など、サポーターや選手のJリーグ側との対立が大きくなっています。
とにかく僕は鬼武チェアマン率いるJリーグ側に、その頑固な考え方を少しでもいいから変えてもらって、選手達の負担を減らしてほしいと思っています。(川淵会長率いる日本サッカー協会に、僕は正直全くと言っていいほど期待ができませんので)
海外に目を向ければ、イングランドのプレミアリーグが、試合数を一試合増やして海外で公式戦をやろうという、明らかに金儲けが目的の仰天のプランを本気で考えているのですから驚きです。
おそらくこのイングランドのサッカーリーグの上層部の人達は、選手のことなど何も考えていないのでしょうね。
長々と不満を述べてしまいましたが、今後Jリーグの選手の人達(特に代表にも頻繁に呼ばれている人)が倒れたりしないか心配です。
小谷さんの考えを、ぜひお願いします。
ボン @ 2008年 02月 20日 12:54:58
ボンさん
いつも、コメントを有難うございます。
今回取り上げていただいた問題は非常に重要なテーマであり、改めて来週中にブログにて言及させていただきたいと思いますので、悪しからずご了承下さい。
小谷泰介 @ 2008年 02月 20日 13:32:16
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JUGEMテーマ:学問・学校 東アジアサッカー選手権2008。 日本vs中国は、1−0で日本の勝ち。 サッカーって面白い。 先日の日曜日、テレビで日本vs北朝鮮戦を見て、サッカーが改めて好きになった。 きょうの日本vs中国戦も白熱した良い試合だったように思う。 私はサッカーがあまり詳しくないのだが、安田という選手が非常に良いと感じた。 きょうの中国戦ではスターティングメンバーに起用されていたが、大物感が漂う。 まだ20歳だというが、堂々としてて元気があるし、これからが楽しみな選手である。 安田理大選手のブログはこちらです。
date:2008年 02月 20日 21:46:43
- プロフィール
- 小谷泰介
- (著者近影:昨年7月にチェルシーFCのレジェンドで元イングランド代表のケリー・ディクソン氏とともに)
1955年、タイ王国バンコク生まれ。
フットボール・ジャーナリスト。
四半世紀に及ぶ取材経験をベースにしたジャーナリスティック、かつ辛口の解説はラジオ、テレビで人気を博した。
また、欧州のプロクラブの指導者や選手に知己が多く、クラブ経営にも造詣が深い。
著書に『拝啓 川淵三郎殿』(モダン出版)、『来日サポーターPERFECT図鑑』(東邦出版)などがある。
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