シャーフ監督の解説付きでチャンピオンズリーグをTV観戦しました!

マンチェスター・ユナイテッド 3度目の欧州チャンピオンズリーグ制覇

【5月22日 AFP】(写真追加、記事更新)サッカー欧州チャンピオンズリーグ2007-08(UEFA Champions League 2007-08)・決勝、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)vsチェルシー(Chelsea)。
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(c)AFP/Angus MacKinnon

AFPBB News


今季のチャンピオンズリーグも大方の予想通り、マンチェスター・ユナイテッドの優勝で幕を閉じましたが、私の予想は見事にはずれてしまいました。

チェルシーのテリー主将がPKを蹴る直前までは、「俺の勘って、やっぱり鋭いよなぁ~」
などと悦に入っていたのですが、フットボールは本当に分かりません。

試合内容も、フットボールに判定のジャッジがあるのならば、間違いなくチェルシーに軍配が上がっていただけに、何ともやりきれない結末でしたが、まさにこれがフットボールなのであります。

無敗でタイトルを勝ち取ったマンチェスター・ユナイテッドの優勝に、ケチを付ける気などサラサラございませんし、守備がフットボールに於いていかに重要であるかを改めて教えてくれた試合でもありました。

ところで、私はチャンピオンズリーグの準決勝第1戦のバルセロナ対マンチェスター・ユナイテッドの試合を、同じチャンピオンズリーグに出場したブレーメンのシャーフ監督と一緒にTV観戦する機会を得ましたので、その時の模様を少し披露致したいと存じます。

ご存知のように、この試合はホームのバルセロナが一方的に試合を支配しながらも、責めきれずに引き分けてしまったわけですが、言い方を変えれば、マンチェスター・ユナイテッドのゲームプラン通りに試合が進んだ試合だったということになります。

シャーフ監督は、この試合を「攻めたくても攻めきれないチームと、攻められるのに攻めようとしないチームの戦いだ」と一刀両断。そして「但し、マンチェスターは、次はガラリと違った戦い方で来るはずだよ。」と、分析してくれました。

シャーフ監督率いるブレーメンは、今季のチャンピオンズリーグで、レアル、ラツィオ、オリンピアコスと同グループに入たのですが、ホームでレアルとラツィオは破ったものの、引いてカウンター戦術に徹したオリンピアコスに連敗し、グループリーグ突破はならず、無念の涙を呑んだ経緯があります。

シャーフ監督のような大監督にとって、チャンピオンズリーグは、毎年出場しなければならない大会であり、さすがに他チームの分析は緻密に行っていて、TV観戦したバルサ対マンチェスターの1戦も、試合前から「この試合は引き分けに終わるだろう」と予想していました。

また、さすがだなあと思ったのは、シャーフ監督が、その試合のポゼッションをバルサ65%、マンチェスター35%と見事に言い当てたことです。私は、バルサが68~70%と呼んでいたのですが、まだまだ修行が足りないようです。

幸い、ブレーメンは今季2位となり、来季は5年連続でチャンピオンズリーグ本選に出場します。バイエルンのように、ブレーメンの倍以上の収入を誇るクラブや、シャルケ、HSVのようにブレーメンより収入の多いクラブが果たせないことを、やっているわけですから、本当に大したものだと思います。

そんな大監督を友人に持ち、一緒に解説付きでチャンピオンズリーグを自宅観戦できる自分を幸福者だと思います。

私の夢のひとつは、近い将来、シャーフ監督とブレーメンがチャンピオンズリーグを獲得し、その試合を現地で見届けることですが、これはオシム氏が去ってしまった日本代表が、2010年のW杯で予選リーグ突破することよりは、確立の高いことだと思っています(余り、良い例えではありませんね・・・)。

因みに過去4年間のチャンピオンズリーグで、ブレーメンはいずれもホームですが、チェルシー、ユベントス、そしてレアルといったメガ・クラブを破り、バルサを後一歩の所まで追い詰めて引き分けています。今のブレーメンはまだ若いチームですし、是非とも私の夢を実現させて欲しいものです!

コメント[9], トラックバック[0]
登録日:2008年 05月 23日 10:06:04

コメント

小谷さん

フッフッフッ。マンUが勝ちましたね。^^

と言っても、どちらに勝利が転んでもおかしくない内容でしたし、ランパードのバー直撃のシュートなどは何故ゴール内に撥ね返らない? という紙一重のものでしたね。
PKでの決着は多くのドラマを生み出しますが、毎回のように胸が痛みます。

本当に勝負を決する条件って、なんなのだろうと考えてしまいますよね。
気まぐれな偶然なのか、検証すると判る必然なのか。

俊輔のセルティックも予想通りに3連覇を決めましたね。^^
こちらは、レンジャーズのタイトな日程を考えると、少々気の毒ではありましたが、
必然の結果でしょうね。

>> そんな大監督を友人に持ち、一緒に解説付きでチャンピオンズリーグを自宅観戦できる自分を幸福者だと思います。 

↑ なんて羨ましいんでしょうか、あの名将シャーフ監督とお友達とは。。。

シャーフ氏は本当に選手のコンディション把握や人身掌握に長けた監督ですよね。
クラブでのリーグ戦、カップ戦、代表での活動と、強豪チームはターンオーバー制を導入せざるを得なくなっておりますが、まさに手本となる監督スキルをお持ちですよね。
それをブレーメンも評価しての長いお付き合いなのでしょうね。

トレードマークの髭も健在でしたか?^^

プーアール @ 2008年 05月 23日 11:18:50

初のイングランド勢同士の対決は、まさに熱戦でしたね。

しかも後半からのチェルシーの猛攻は凄まじかったです。よくマンUもあれに耐えられたなと思っていました。

しかしPK戦はやはりいつ見ても残酷な物だなとつくづく思います。最後の場面でテリーが決めていれば初の栄冠だったのですが、まさかあそこで外すとは!僕もあの場面を見て朝から「えーーー!」と声を荒げてしまいましたよ(笑)

しかしテリーの涙は、やはり心打たれる物がありました。あれを見たら本当にテリーは責任感が強い選手なんだなと感心します。やはりチェルシーやイングランドのキャプテンは彼しか考えられません。

それと今回のイングランド勢同士の試合は、僕的にはおもしろい試合だったと思いますし、とても満足できました。

あと俊輔のセルティックが3連覇を決めましたね。いや~少し前まではレンジャーズとの勝ち点10の差がありましたから、それを考えると見事な逆転劇ですよ。(ただしプーアールさんも述べておられるように、レンジャーズの日程に助けられた部分もあると思います)それでも3連覇達成おめでとうと言いたいです。

そして今夜は日本代表戦です。岡田監督がどんな采配をしてどのような戦い方をするのか大いに注目しています。

また日本代表の記事をアップできる機会がありましたら、そちらの方もよろしくお願いします。

ボン @ 2008年 05月 24日 13:42:10

プーアールさん

シャーフ氏とは、彼が1986年にキリンカップで来日して以来、22年の付き合いになります。旧友を大事にし、近隣の付き合いを大切にする素晴らしい人間です。

良い監督は、戦術云々以前に人間性が重要であることを彼から学びました。


ボンさん

日本では、今ひとつ人気のないプレミアシップですが、本場欧州を除く国々では断トツにプレミアシップの人気が高いのです。そういった意味で、今回のCL決勝戦の熱戦は、意義のある試合だったと思います。

セルテイックですが、やりましたねぇ~。中村選手は色々な意味で本当に良いクラブに移籍したと思います。相思相愛でこのまま突っ走って欲しいですね!

小谷泰介 @ 2008年 05月 25日 11:25:30

小谷さん

はじめまして。いつも楽しく拝見しております。
私はブレメーンのファンなので、ブレーメン関係の記事をとてもありがたく読ませていただいてます。

ブレーメンについて、お聞きしたいことがあり、コメントさせていただくことにしました。

ブレーメンのサッカーはとても魅力的で楽しいですよね。それでファンになったのですが、だんだん思い入れが強くなってきて、ただ試合を見て楽しむだけではなく、勝ってほしいと思うようになってきました。
しかし、ブレーメンの守備はアレですので、安定感がなくて、格下チームにあっさり負けたりしますよね。失点パターンもいつも同じ感じですし。
CLのマンチェスター・ユナイテッドをみても、ヨーロッパの舞台で勝っていくためには、やはり守備がしっかりしていないと難しいと思いました。
あとブレーメンのケガ人の多さも気になります。
シャーフ監督はそのあたりをどのように考えていらっしゃるのでしょうかね。
なにか関係者から聞いたことがありましたら、ぜひ教えていただきたく思います。

よろしくお願いします。

ちょ @ 2008年 05月 30日 04:38:59

これで80年代半ばまで続いたイングランドの黄金時代が復活したということですね。
ところでプロフィールのお写真、懐かしいです。
初めてスタンフォードブリッジで観た試合でディクソンが2ゴールを決め、デニス・ワイズも2ゴールを決めました。
その後最後にディクソンの姿を見たのは、ルートン・タウンが2部にいた94年です。
見たというより、試合を観に行って偶然見つけたのですが。

The Den @ 2008年 05月 30日 11:29:20

ちょさん

初めまして!そしてコメントを有難うございます。

ブレーメンの魅力を理解なさっていること、大変に嬉しく思います。

守備についてですが、ブレーメンのようなツータッチ、ないしダイレクトでポンポンと繋ぐ美しいアタッキング・フットボールを目指すチームは、引いて守って、カウンター狙いオンリーの弱いチームを相手に、取りこぼすことが間々あります。

しかし、つぼにはまると8対1や6対1、5対1という胸のすく試合を取りこぼす以上にやってくれるのです。

ブレーメンのような、バイエルンの2分の1以下、レアルやマンU,そしてチェルシーの3分の1の収入しかないクラブが、彼等と伍するには、今の戦術しかないと確信しますが、ブレーメンは決して一流選手ばかりいるクラブでないと言うことを、認識せねばなりません。シャーフ監督とアロフスGMがいるから、今日があるのです。

私もタイトルは是非取ってもらいたいのですが、それには守備的中盤に1人、そしてアイウトンのような役割の出来るストライカーを1人、CBのバックアップを1人、そして左サイドバックを1人補強する必要があると思っています。

怪我人については、ストレッチをやらないことが、要因の一つと私は見ています。

小谷泰介 @ 2008年 06月 03日 13:42:30

The Denさん

コメントを有難うございます。

文面から推察しますと、かつてロンドン在住であられ、ミルウォールのサポーターであられたのでは!?

そして、ミルウォールがアウェーのときは、チェルシー、アーセナル、スパーズ、ウェストハムは勿論、フルハム、チャールトン、QPR、ルートン、ウィンブルドン、ワットフォード、果てはブレントフォードのホームスタジアムまで、足を伸ばしておられたのでは・・・。

私が、スタンフォード・ブリッジを初めて訪れたのは1975年のことで、アラン・ハドソン、チャーリー・クック、ジョン・ホリンズ、デヴィッド・ヘイ等が活躍していました。ワイズやディクソンの時代より、随分昔のことですね!

ケリー・ディクソン氏は、すっかり人の良いおじさんになっていましたが、背が想像していたよりも随分低かったのに驚きました。空中戦も強かったですからね!

小谷泰介 @ 2008年 06月 04日 20:13:58

>小谷さん

それぞれのスタジアムへは行ったことはありますが、特にミルウォールをサポートしていたわけではありません。でもあのNo one like us~♪は好きでした。
小谷さんが行かれた1975年の試合の対戦相手は確かLeicester Cityですよね?
来シーズンはHull Cityが創設104年で初のトップリーグ昇格を決めましたが、Leicesterは初の3部リーグ降格となり、イングランドならではの伝統を感じさせる出来事となりました。

The Den @ 2008年 06月 06日 02:28:16

The Denさん

ロンドン近郊クラブのスタジアムを殆ど制覇していらっしゃるのは凄い!

また、プレミアシップのみならず英国のフットボール全般にも精通していらっしゃるようですね。

因みに、私が初めてスタンフォード・ブリッジで観戦をしたのは、Chelsea 対 Newcastle で、ブルーズがSuper Mac率いるマグパイズを3対2で下しました。

ところで、Leicesterが3部降格というのは、確かに寂しいですね。かつてはシルトンやリネカーや、古くはアラン・クラークが巣立った名門クラブだったのに・・・。

後、70年代にはkieth Wellerという素晴らしい攻撃的ミッドフィルダーがいて、かれのプレースタイルは大好きでした。

一方で、虎印Hull Cityの104年目にして初のトップリーグ昇格は、泣かせますね。いかにも母国イングランドならではのお話しだと思います!

小谷泰介 @ 2008年 06月 06日 22:47:40

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プロフィール
小谷泰介
小谷泰介
(著者近影:昨年7月にチェルシーFCのレジェンドで元イングランド代表のケリー・ディクソン氏とともに)

1955年、タイ王国バンコク生まれ。
フットボール・ジャーナリスト。
四半世紀に及ぶ取材経験をベースにしたジャーナリスティック、かつ辛口の解説はラジオ、テレビで人気を博した。
また、欧州のプロクラブの指導者や選手に知己が多く、クラブ経営にも造詣が深い。

著書に『拝啓 川淵三郎殿』(モダン出版)、『来日サポーターPERFECT図鑑』(東邦出版)などがある。
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