ゴーンさんが泣いている・・・。

日産ゴーン社長、インドで低価格車生産の可能性を示唆

【6月27日 AFP】日産自動車(Nissan Motor)と仏ルノー(Renault)の社長を務めるカルロス・ゴーン(Carlos Ghosn)社長は27日、インドで1台3000ドル(約37万円)規模の低価格車を生産する可能性に言及し、その場合、提携相手はマヒンドラ・アンド・マヒンドラ(Mahindra)となることが「自然」だと語った。
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(c)AFP

AFPBB News


横浜Fマリノスが、もがき苦しんでいます。

リーグ戦も折り返し地点を過ぎた19節の段階で、18チーム中16位と降格圏内をさまよっているのです。勝敗も5勝4分10敗と大きく負け越しており、他に負け数が二桁に届いているチームは、17位のコンサドーレ札幌(11敗)と最下位のジェフユナイテッド千葉(12敗)の2チームだけですから、事態は深刻です。

しかし、だからといって横浜FマリノスがJ2に降格するとは私は思いません。

それは、10敗の中の殆ど(8敗)が1点差負け、そして残りの2敗も2点差の負けで、守備が崩壊しているわけではないからです。得失点差-2という数字は上から9番目の成績であり、失点22に至っては上から7番目の成績なので、16位に低迷している方が不思議なくらいです。

要は、深刻な得点力不足ということになると思いますが、横浜Fマリノスほど、ストライカーが育たないクラブも珍しいと申し上げねばなりません。或いは外国籍選手の獲得が下手なところはないと申し上げねばなりません。

Jリーグの草創期こそ、ビスコンティ、ラモン・ディアス、メディナベージョ、サパタといったアルゼンチン・コネクションが功を奏して好成績を収めていましたが、それ以降は印象に残る外国籍選手やストライカーを輩出しておらず、そのツケが今季、一気に回ってきたような印象すら受けてしまいます。

いずれにしても、差し当たっては攻撃陣を立て直すことが急務のマリノスですが、同クラブは絶対にこの順位に居てはいけないチームであることを、ここで敢えて強調しておきたいと存じます。

それは、横浜Fマリノスが使っている人件費が相当に多いからです。2006年度の人件費に関していえば、同クラブは22億1千万円でトップ3に名を連ねており、今季もそれは変わっていないはずです。何と清水や京都の約2倍という潤沢さです。

プレミアシップで言えば、アーセナルやリヴァプールがリーグ後半に入っても下から3番目辺りをウロチョロしているようなもので、やはり16位という順位は恥ずべきものと言われても仕方がないでしょう。

横浜マリノスも他の多くのJクラブ同様に、出資会社或いは筆頭株主から出向感覚で社長が送り込まれてくる典型的な親方日の丸型のJクラブであり、その弊害といわれる部分が見え隠れしますが、強化管理部の責任が大であることは否定できないと思います。

日産自動車CEOのカルロス・ゴーンさんは、レバノン系ブラジル人の父親と、フランス人の母親を持つブラジルとフランスの二重国籍者ですが、両国ともフットボールの本場であるだけに、マリノスへの思い入れはなかなかのものと聞いています。

しかし、当のマリノスがこの成績では、ただでさえ原油高等で冷え込みが顕著な自動車業界ですから、ゴーンさんにとっては泣きっ面に蜂といったことになりかねません。

横浜Fマリノスは、どのようにして反攻の狼煙を上げるのでしょうか。興味は尽きません。

ところで、今回のブログのお題は「ゴーンさんが泣いている」ですが、Jリーグの第19節が終わって、私が本当に書きたかったのは不甲斐ないマリノスや磐田、或いはエスパルスのことではなく、現在ガンバ大阪に続いて堂々5位の成績を収めている大分トリニータのことであります。本当に注目されるべきは、このクラブだと思うのですが、その活躍度に対してあまりにも評価が低いので、微力ながら私が力の限り書かせていただきたいと存じます。

次回は、躍進する清貧クラブ、大分トリニータの話題です!。

コメント[5], トラックバック[0]
登録日:2008年 07月 30日 16:32:58

コメント

確かにマリノスの現状は、かなり深刻ですね。^^;

サッカーの質から言うと、ユーロでも明らかでしたが、アクション・リアクションのどちらのスタイルにしても、点を取るカタチの無いチームは勝ち残れないという事ですね。
伝統的に堅守から競り勝つスタイルでしたが、現代サッカーの攻守切り替えの速さや攻撃機会の増加は守備主体のチームにも新しいストイックさを求めているのでしょうね。

また、マリノスの場合はクラブとしての収支が健全ではないですね。
人件費の負担も大きいですが、みなとみらいのマリノスタウンの賃貸料は負担が大き過ぎると想います。
横浜のシンボリックな存在として、あの地を選んだのがゴーン氏その人だというのだから、皮肉な事ですが、健全なクラブ運営を目指すのであれば、みなとみらいという一等地にある施設運用については熟慮すべきでしょうね。

トリニータ、非常に気になっていたクラブでありながら、内情をほとんど知りませんので楽しみです。^^

プーアール @ 2008年 07月 30日 18:13:50

マリノスの現状は厳しくなってきていますね。

しかし03~04シーズンを連覇して名門の名をほしいままにしたマリノスがここまで下降線を辿るとは正直驚きですね。

でも他にも個人的に残念な事がありました、それはG大阪のバレーの移籍です。

UAEのアルアハリが、中東ならではのオイルマネーを使って確か年俸5億円という破格の提示を行い、シーズン途中であるにも関わらずバレーへの移籍を実現させてしまったのです。

G大阪側はシーズン途中と言うこともあり、必死の説得を試みたようですがバレーが首を縦に振ることなく結局本人の意思を尊重するという形で移籍という事になってしまいました。

バレー本人も「理解をしてほしい」と確かコメントをしていましたから、少なからずお金に目がくらんでしまったのかもしれません。

小谷さんもご存知の通り、僕は甲府にいた頃からの彼の事をよく知っていました。06年シーズンも降格することなくJ1に残れたのも彼の力が大きかったからと今でも思います。

しかしこんな形で日本を去るとは残念極まりません。

セルジオさんもサッカーダイジェストの自身のコラムで今回のバレーの移籍の件について「中東と日本とではあまりにも資金の差がありすぎるから致し方ない面もあるが、そもそもそんな簡単に移籍を決断してしまうなんて外国人選手にとってJリーグ事態に魅力がないという証拠だよ」と述べていました。

今後も中東からの引き抜きが行われる可能性は大いに高いと思います。
(そんでもって移籍した外国人を中東の国はどんどん帰化させてしまいますからね、いまFIFAの帰化選手に対する目は厳しくなってますから)

今回の中東の移籍問題などに関する小谷さんの考えをお聞かせください!

それではトリニータの記事を楽しみにしています。

ボン @ 2008年 07月 31日 01:17:26

プーアールさん

いつもコメントをありがとうございます。

短いコメントの中にも端的に問題点を浮き彫りにされる貴殿の文章力には、いつも敬服しております。伝統的に堅守から競り勝つマリノスが帰路に差し掛かっているというご指摘はごもっともですね。

なお、マリノスタウンの収支が経営を圧迫している点については、レッズタウンに負けまいとするゴーンさんの気迫の表れと捕え、今後も継続して欲しいというのが、私の個人的見解です。トップダウンのプロジェクトであれば許されるのではないでしょうか。但し、あくまでも長期的に継続されることが大前提ですが・・・。

いずれにしても、チームが強くて魅力的なフットボールを展開しないことには、始まらない部分がありますから、後半戦に向けてお手並み拝見です。

小谷泰介 @ 2008年 08月 03日 17:55:46

小谷さん

そうですね。私も本音を言えば、マリノスタウンをあの一等地で抱え続ける事のできるマリノスであってほしいです。

ただし、犬飼氏の創りあげたレッズランドは、①チーム強化 → ②収益増大・ビジネス拡張 → ③地域との連携強化・施設拡大(地域貢献)という進行順位に間違いが無かった為に成功がありましたね。

マリノスの目指すスタイルが、レッズのような独立採算を強く意識したスタイルであっても、グランパスのような親会社からの投資に対しての価値等価交換を目指すスタイルであっても、いずれにしてもチーム強化が優先事項ですよね。

ただし、今のマリノスはモダンサッカーのトレンドに脅かされ、チーム理念が薄らいでしまっている観が否めないので、クラブチームとしては危うい状態に感じます。

かつてフリューゲルスサポだった私は横浜ダービーでは憎たらしいほど強くて堅かったマリノスのイメージが忘れられないので、現状は寂しい限りです。^^

プーアール @ 2008年 08月 04日 11:17:13

ボンさん

いつもメールを有難うございます。また、返信が遅くなり申し訳ございません。

エメルソンに端を発し、マグノ・アウベス、バレーと続いた中東への外国籍選手の移籍ですが、プロ選手の価値は年俸や移籍金がひとつのバロメーターですから、致し方ないのかもしれません。しかし契約も、社会生活では根本中の根本に据えなければならないものですし難しい問題ですね。

C・ロナウドや、ランパード、そしてロナウジーニョといった大選手の移籍問題にも相通じる問題なので早晩取り上げねばならない話題であると認識しております。

小谷泰介 @ 2008年 08月 04日 16:30:16

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プロフィール
小谷泰介
小谷泰介
(著者近影:昨年7月にチェルシーFCのレジェンドで元イングランド代表のケリー・ディクソン氏とともに)

1955年、タイ王国バンコク生まれ。
フットボール・ジャーナリスト。
四半世紀に及ぶ取材経験をベースにしたジャーナリスティック、かつ辛口の解説はラジオ、テレビで人気を博した。
また、欧州のプロクラブの指導者や選手に知己が多く、クラブ経営にも造詣が深い。
チーム強化に重点を置いたクラブ運営に関する講演も好評。

著書に『拝啓 川淵三郎殿』(モダン出版)などがある。
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