決勝ラウンドの予測
2006年ワールドカップ・ドイツ大会もいよいよベスト16が出揃い、これからがフットボールの醍醐味を堪能できる真剣勝負の夢舞台となるわけです。
前回大会とは違って、フットボールの本場欧州開催のワールドカップですから、各国の総合力がそのまま成績に反映され、楽しみな決勝ラウンドと言えるでしょう。FIFA世界ランク2位のチェコと、5位のアメリカ合衆国が奇しくも死のE組に入ったために姿を消したのは残念ですが、一方で日本のそれを見ても分かるようにFIFAランキングの順位が必ずしもその国の総合力を表していないことの証明に他ならないのかも知れません。
日本、韓国、イラン、サウジ・アラビアのアジア中東勢が全滅してしまったのは必然と言わざるを得ず、こちらは日韓大会の変則的な日程とむし暑い気候プラスアルファが、いかに両ホスト国を助けたかを証明する格好となってしまいました。
さて、それでは月並みではありますが、決勝ラウンドの予想をしてみましょう。
両ブロックにドイツ、アルゼンチン、イタリア、そしてイングランド、ブラジル、フランスと過去の優勝国が散らばり、それらの国々の中から優勝国が出ることは間違いなさそうです。それを破りそうな勢力は、オランダ、ボルトガル、そしてスペインですが、それら3チームはブラジル、イングランドのブロックに集中しており、果たして決勝まで辿り着けるのかどうか疑問です。
ダークホースをあげるとしたらスイスでしょう。'92年の欧州選手権で優勝したデンマークのような勢いを感じます。
また、サプライズがあるとすればガーナがブラジルを破ることでしょうか?!
さて、ズバリ、ベスト8は予選ラウンド各組の1位、つまりイングランド、ポルトガル、ブラジル、スペイン、ドイツ、アルゼンチン、イタリア、スイス。そしてベスト4はイングランド、ブラジル、ドイツ、イタリア。イングランドはオランダと相性が良くありませんが、ウォルコットがイングランドの救世主になりそうな気がします。
そして決勝は、ドイツ対イングランドか、2002年大会に引き続き、ドイツ対ブラジルのいずれかと予想します。
最後に優勝チームですが、私は個人的にはイングランドの40年ぶりの優勝に期待しているものの、結局延長戦の末、開催国のドイツになると予想致します。
ドイツは戦前の下馬評が低かったのですが、開幕戦をうまく乗り切った後、大黒柱のバラックと共に一試合毎に調子を上げてきています。そして攻撃にグローゼという今大会屈指のストライカーと、守備にこれまた大会屈指のゴールキーパー、レーマンを推しているのが強みです。弱点と言われていた守備も、バランスが良くなって来ました。そしてなんといっても地元の大声援が大きな後押しとなっています。
また、選手、監督として優勝経験のある強運ベッケンバウアーが、今度は大会委員長として開催国優勝の名誉を勝ち取るような気がしてならないのです。
但し、ドイツがおそらく準々決勝で当たるであろうアルゼンチンは、相当な難敵です。ゲルマン民族にはない俊敏でしなやかなテクニック、そして高い戦術眼。メッシ、テベスのドリブルをドイツ守備陣が封じ込むことが出来るのか。こればかりは蓋を開けてみないとわかりません。
いずれにしても、ドイツ或いはアルゼンチン、イングランド、ブラジル、イタリアのどこが優勝しても不思議はなく、この5チームのいずれかが栄光を勝ち取る可能性は90%以上といってよいでしょう。
さあ、今夜のドイツ対スウェーデン戦を皮切りに夢舞台がスタートしました。フットボールの魅力をたっぷりと堪能してください!!
6月23日
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登録日:2006年 06月 27日 13:14:35
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- プロフィール
- 小谷泰介
- (著者近影:昨年7月にチェルシーFCのレジェンドで元イングランド代表のケリー・ディクソン氏とともに)
1955年、タイ王国バンコク生まれ。
フットボール・ジャーナリスト。
四半世紀に及ぶ取材経験をベースにしたジャーナリスティック、かつ辛口の解説はラジオ、テレビで人気を博した。
また、欧州のプロクラブの指導者や選手に知己が多く、クラブ経営にも造詣が深い。
チーム強化に重点を置いたクラブ運営に関する講演も好評。
著書に『拝啓 川淵三郎殿』(モダン出版)などがある。
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