2006年 05月
迷走する陳水扁政権-苦悶する2期目の4年間-
【台北/台湾 30日 AFP】台湾の陳水扁(Chen Shui-bian)総統の娘婿が、同国を揺るがすインサイダー取引容疑で身柄を拘束された。写真は30日、国会の外で陳総統の退陣を求め抗議スローガンを叫ぶ市民。(c)AFP/Sam YEH
台湾では「黒金」とよばれる政治家と暴力団の癒着、カネをめぐる不祥事は日常茶飯事。ついでに言うと、立法院(国会)での与野党入り乱れての乱闘もあたりまえの風景。台湾びいきの人は、「民主化なった台湾」などと喧伝するが、その内実はかなり危うい。
2000年3月のミレニアム総統選挙で、半世紀にわたった国民党一党独裁を破り、劇的な政権交代を果たした陳水扁総統。政権掌握後、与党民主進歩党(民進党)にもつぎつきと「黒金」疑惑が発覚。ついに陳総統の愛娘、陳幸妤さんの夫で台湾大学病院の医師趙建銘氏がインサイダー取引の疑惑で逮捕された。疑惑は呉淑珍総統夫人にもむけられており、陳総統への支持率はわずかに9%(TVBSテレビの最新の世論調査)というありさま。民進党政権は、政権掌握以来最大の危機を迎えている。
(写真)2004年12月の立法委員選挙では、民進党など与党連合が伸び悩み、過半数を取れなかった。思いがけない敗戦に、いつまでも姿を現さない陳水扁総統(党主席=当時)ら党幹部。業を煮やして泣き崩れる老婆に、台湾メディアのカメラが殺到した。(民進党開票本部で)。
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登録日:2006年 05月 31日 11:35:19
美女の中華人類学・その参-奥様コンテストから人造美女まで、中国ミスコンのあれこれ-
【西安/中国 4日 AFP】北中国の陝西省西安で既婚女性を対象とした美人コンテスト「First Miss Single Out Activity」が行われた。これまで中国の一部の人々は、欧米的な自由思想を連想するとして美人コンテストは禁止されていたが、2003年に美人コンテストの禁止が解かれ、今では、高齢者対象のコンテストや整形美人コンテストなどが行われている。(c)AFP
写真はこのたび唐代の古都西安(長安)で開かれた「第一回人妻コンテスト」(中国太太大賽)のヒトコマ。ご覧の通り、ビキニの水着を着用しても贅肉が見当たらない堂々としたステージぶりだが、これだけで驚いていては始まらない。
なにしろ中国には、「老齢美人コンテスト」(全国銀齢美大賽)や、「幼児モデルコンテスト」(小児模特大賽)など、さまざまな年齢層の美人コンテストが目白押し。一昨年にはついに、「整形美女コンテスト」(人造美女大賽)まで飛び出して、内外で物議をかもした。
今回は、バラエティに富む中国ミスコンの数々を紹介したい。
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登録日:2006年 05月 26日 04:43:21
カトリックと中国をつなぐキィ・パースン-陳日君枢機卿選出に注目-
【バチカン 25日 AFP】バチカンで24日、枢機卿教会会議が開催され法王選挙の有権者である枢機卿12人を含む15人が新枢機卿に任命された。香港のジョセフ・ゼン(Josdph Zen)新枢機卿は中国政府の辛口の批評家でこれまで民主化運動に頻繁に参加してきた。写真はサンピエトロ広場(St Peter Square)で他の枢機卿からの祝福を受けるゼン枢機卿。(c)AFP/PATRICK HERTZOG
(写真下)は数十万人を集めた香港の2004年七・一大遊行(大デモ)の集合地点となったビクトリア・パーク(維園)で、キリスト者が催した前段の祈祷集会で説教する陳日君カトリック香港教区主教(龍眼撮影)。
昨年4月2日にローマ法王ヨハネ・パウロ2世(ポーランド出身)が亡くなったとき、バチカンで行われた葬儀には、各地から200万人もの人々が集まり、世界平和に貢献した法王の遺徳を讃えた。その後継として、昨年4月19日世界117人の枢機卿のコンクラーベ(秘密選挙)でローマ法王に選出されたのがペネディクト16世(ドイツ出身)。そして新しい法王を迎え、にわかに注目の的となったのが、バチカンと中国の国交問題。世界170カ国との間に国交のあるバチカンだが、いまだ中国とは国交がない。
そして今年3月24日、バチカンで開かれた枢機卿会議で、新たに補任された15人の枢機卿のなかに、陳日君(チャン・ヤッグン、74歳。写真右)香港教区主教の名前があった。陳日君は上海生まれの中国人。香港700万人の全人口うち、23万6000人(キリスト教全体では53万6000人、『香港2001』による)のカトリック信者を導く頂点に立つ。その陳日君枢機卿が、11億人の信徒を抱える世界最大の宗教カトリック教会と中国との関係改善を探るうえで、にわかに「キィ・パースン」(關鍵人物)として、浮かび上がってきたのだ。
バチカンと中国との国交樹立はただちに台湾との断交を意味するばかりか、中国の民主的発展の可能性を占ううえでも、重要な意味を持つ。
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登録日:2006年 05月 07日 10:01:19
変わらぬ祝日、棄てられる祝日、つくられる祝日-祝日の背後にある政治的思惑-
【香港 5日 AFP】死者の霊を慰める中国の清明節(Ching Ming festival)に当たる5日、民主党(Pro-Democracy party)が、1989年6月4日の天安門(Tiananmen Square)事件の犠牲者を追悼する式典を開催した。同事件では、中国政府が抗議行動の鎮圧に戦車や兵士を投入、数百人から数千人の死者を出した。写真は犠牲者を弔って花を手向ける党員。(c)AFP/TED ALJIBE
きょう5月3日は憲法記念日。1946年には東京裁判が開廷した日でもある。
そこで、祝日がらみの話題ということで、「AFP-BBニュース」の写真ストックから、中華世界で普遍的な清明節(4月5日)の写真を探し出してきた。
清明節は、台湾では「民族掃墓節」と言い換えるが、わかりやすくいえば、春分の日。
中華世界では、線香や花を持った人々が一斉に帰郷し、民族大移動がおこる。こういう伝統的な祝日は、時代や価値観の変化にもたえ、生き残るのだろう。
ところが各国・地域の祝日には、その時々の政権などの思惑で、棄てられる祝日、つくられる祝日もある。最近の香港と日本を例に、さらに検討を進めてみよう。
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登録日:2006年 05月 03日 23:06:40
- プロフィール
- 龍眼
- (男)
- 本名和仁廉夫。 ジャーナリスト。高校、予備校の教壇生活を経て現職。1990年代から香港問題に関わり、マカオ、台湾、中国、華僑華人世界の持つ多様な観点を紹介してきた。著書に、『旅行ガイドにないアジアを歩く・香港』(梨の木舎)、『香港返還狂騒曲』、『歴史教科書とアジア』、『東アジア・交錯するナショナリズム』(社会評論社)など。自称の「龍眼」とは、中国南部で広く食されるライチに似た果物。淡い茶褐色で、食味はジューシィ。そもそも「龍」とは、中華世界の幻の神獣。「龍眼」はその「龍の眼」に由来している。
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