2007年 01月 03日

美女の中華人類学-外伝(1)中国征婚事情-

18歳の女性、プラカードを手に結婚相手募集 - 中国

【西安/中国 13日 AFP】陝西(Shaanxi)省西安(Xian)で12日、結婚相手を探す18歳の女性が、街頭で「求人プラカード」を手に伴侶を募集した。伴侶探しをしているのはRong Zhijuanさん(18)。これまでインターネット上のデートサイトなどでお見合いを試みたが、適当な男性に巡り会えなかったため、この大胆な方法に訴えた。写真は12日、伴侶を募集するRongさん。(c)AFP

AFPBB News


画像

 プラカードを持って結婚相手を募集している栄朱娟さんは、身長こそ恵まれていないが、とても優しそうな顔だち。服装はこざっぱりしているし、さりげなく髪を栗色に髪めるお洒落も…。さっそく、物見高い男性たちにとり囲まれてしまった。

 中国語では結婚相手募集を「征婚」という。

戦時史料の蒐集のため、マカオの『華僑報』に通いつめていた時期、戦乱や飢餓に苦しんでいだ時代の紙面にも、頻繁に「征婚」や「結婚啓事」の三行広告を見つけた。現在上海で発行されている『新民晩報』にも、紙面中央部の折りしろ部分に格安に掲載できる広告欄があり、小さな三行広告がたくさんある。ここでも、「征婚」広告は健在だ。

人生の重要な節目となる結婚。新聞紙面に「征婚」広告を出して相手を募集したり、「啓事」として結婚宣言することは、中国では古くから行われてきたらしい。

 写真の栄朱娟さんの場合は、インターネット上のデート・サイトでも相手を探したことがある。いろいろ努力してみたが、芳しい結果が得られなかった。そこで、AFPの写真のように、大胆なパフォーマンスに出た。はたして希望の男性にめぐり合えただろうか?
必死に相手を捜す彼女の幸せを願ってやまない。

 ところで、中国女性の「征婚」は、ときに境界や国境を超え、台湾人男性や日本人男性との間でも行われている。日本人男性の場合、若いころに相手に恵まれなかったり、妻と死別して独身になった場合など、事情をかかえる男性との間で「お見合いツァー」が盛んに行われている。専門の相談所や斡旋業者もすくなくない。なかには、結婚よりも、その結果として得られる居住権や、財産目当ての「政略結婚」の場合も少なくないから、事情はさらに複雑だ。

 龍眼の写真は、関西発信の在日華人向け新聞、『関西華文時報』の副刊(折り込み第二部)の人気広告紙面「わたしの結婚相手募集宣言」。この記事の場合、見出しこそ日本語だが、本文はすべて中国語。連載開始以来、日本国内在住の中国人女性はもとより、在日華僑などを通じて、遠く中国大陸からも、「私も載せて」と応募が殺到しているとか。とくに写真紙面左の女性の場合、男性からの反響が殺到したという。

 本ブログ内連載「美女の中華人類学」では、史上空前のブームを見せる中国におけるミスコンブームを追跡してきた。その番外編として、今回は中国女性の結婚、交際事情を見てみたい。 
  
 ... 続きを読む

カテゴリー[ 中国 ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2007年 01月 03日 13:24:15

カレンダー
< 2007年 01月 >

1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31


プロフィール
龍眼
(男)
本名和仁廉夫。 ジャーナリスト。高校、予備校の教壇生活を経て現職。1990年代から香港問題に関わり、マカオ、台湾、中国、華僑華人世界の持つ多様な観点を紹介してきた。著書に、『旅行ガイドにないアジアを歩く・香港』(梨の木舎)、『香港返還狂騒曲』、『歴史教科書とアジア』、『東アジア・交錯するナショナリズム』(社会評論社)など。自称の「龍眼」とは、中国南部で広く食されるライチに似た果物。淡い茶褐色で、食味はジューシィ。そもそも「龍」とは、中華世界の幻の神獣。「龍眼」はその「龍の眼」に由来している。
検索