2007年 02月 28日

「ぶれ」

<サーフィン・オニール・サンセット・チャレンジ>レッドマン・カーが高得点で優勝を果たす

【ハワイ/アメリカ 30日 AFP】サーフィン・ASP・オニール・サンセット・チャレンジ・女子決勝。オーストラリアのメラニー・レッドマン・カー(Melanie Redman-Carr)は決勝の舞台で10点満点中9.33点の高得点をマークするランディングを見せ、見事優勝を飾る。レッドマン・カーは優勝賞金2,500ドル(約30万円)を獲得した。(c)AFP

AFPBB News


『Sprout』

もうずっと前に手に入れたサントラCDで『Sprout』なるものがある。
なぜ、自分の手元にあるのかもよくは覚えていないが、とにかくある。 映画を見て気に入ってしまったからCDを購入し、後で聴きながら一場面一場面を思い浮かべ、脳内映像とシンクロさせるために買ったわけでもない。 最近になるまでこの映画を観る機会にも恵まれなかったため、そんなことできるわけも無く、音楽を聴きながら波乗りの映像が脳内に駆け巡ることは無かった。 

が、最近になってこの映画を観た。
サーフィンの映画。 言ってみれば、サーフィンロードムービーといったところか。 自分はサーフィン未経験者。 一度、乗るチャンスもあったのだが、その「見事」なボードさばきにボードの所有者が憤慨し、その機会を棒に振ったことがある。 何でも、板の底面には「フィン」なるものがついており、自分のような扱い方をすると折れてしまったりもするようだ。 まあ、怒るのも無理は無い。 それとは別に水温がとても低かったこともあり、その日は「波乗り」をする気が瞬時に無くなってしまったのも事実ではある。 決して負け惜しみなんかではありませんよ。 負け惜しみなんかでは。

これが、現時点における自分にとっての生涯唯一のサーフィン体験となってしまった訳だが、映画の中で常にサブライム的に流れていた「ルース」感は、ある意味サーフィン未経験者の自分にとってもとてもよく感じることが出来た。 本当によく感じることが出来た。 旨く説明できないが、「これをすると楽しそう」とか、「これは気持ちいい」などといった言葉にはできないあれがビンビンと伝わってくる。 いや、「じんわり」と伝わってくるといった方が的確か。 映画を観終わった時に、心と体の奥底に楽しさが敷き詰められた感じとなっていた。 良い意味でとても軽く、心地よいものが湧き出てくるように。 

頭では、「何が自分にとって良いもの」かが判っている「つもり」となってしまうものであるが、そんな「モットー」のように型にはめられてしまったものでは、いつしか気持ちに「ぶれ」が生じてしまう。 恒久的に、「楽しいモノ」などといった存在は無い。 逆に楽しいと感じる気持ちは永遠である。 しかし、そのことがいつしか心から消えてしまうと、「ぶれ」が生じ、楽しい「つもり」だけとなってしまう。 日常生活を営んでいく上ではよくありがちな話であり、先手を打って何とかなるものではないが、自分の気持ちを尊重することさえ忘れなければ大丈夫なような気がする。 気持ちに素直になること。 なかなか難しいことではあるが、とても簡単なことである。 

そんな難しくて簡単なことを、しっかりと、そしてまったりと思い出させてくれた、いや、見せ付けられたこの映画に改めて感謝の意を表したい。

テレビのスイッチを切り、豊かになった心がまず欲したのが空。
なかなか思うように進まない家のリフォームを放っておいて、屋上でベニヤ板数枚を並べ、大きないたずら書きがしたくなった。 この年になって患ってしまった花粉症の季節が過ぎたら、そんなことを来る日も来る日も毎日のように飽きるまでしてみたいと思っている。 

現時点でその気持ちに「ぶれ」は生じていない。

Art of 「ぶれ」
それは型が持つ宿命
―Dude, Hang Loose 

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登録日:2007年 02月 28日 19:28:05

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ビジュアルアート修士課程修了(米国)
帰国後、人生の荒波にもまれながらも作品制作継続中。

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