あれっ? エネルギー改革とTPPと遺伝子組み換えと
■いや~な感じ
先の参議院行政監視委員会に参考人として出席したソフトバンク孫正義社長。
その中で同氏は、被災した3県での発電事業について述べた他、国内の耕作放棄地にて発電事業を推し進めるアイデアについても触れた。
「なんとも素晴らしいお志」―頭が下がるばかりと関心しながらネット中継を見ていた。
時を同じくして、農林水産省があるプレスリリース(こちら)を発表した。
その内容とは、ある一定の遺伝子組み換え製品について、「生物多様性における影響はないと判断した」との趣旨を伝えるもの。
こちらに関しては、「このご時世にドサクサに紛れて…」というのが正直な感想だった。
しかし日を改めた昨日、上記2点の事柄について「あれっ」となった。
コレってもしかして、TPPに関係している?
孫社長が触れた、国内の耕作放棄地での発電とは、その土地での食物の生産が「正式に」されないということを意味する(と思われる)。
コレはすなわち、食品の多くを輸入に頼ることがオフィシャルになるということ。
同氏によって政監視委員会で説明されたところでは、設置される太陽光パネルは脱着式としていたが、実際に設置してしまったものを再度移動するのはなかなか難しいのではと、素人の私は勘ぐってしまう。
そこに遺伝子組み換え食品承認への動きがこっそりと顔を出す…。
とはいってみたものの、この2つの事象を直接的に繋げるにはあまりにも無理がある。
ちょっとだけ想像力を働かせたとの域を超えるものではない。
ただ気になるのは、ここにきて急展開し始めた政局だ。
倒閣の勢いが一気に高まったことや、各方面からかかり続けていた小沢一郎元民主党代表に対する圧力が急激に弱まっていることなど、違和感を覚えるレベルではないだろうか。
もしかすると米国の対日政策が、何かしらの方向転換をしたことの裏返しなのではとも思えてしまう。
最近訪米を果たしたばかりで、親米派そして反小沢の急先鋒として知られる前原前外相が小沢元代表にすり寄ってきたという事実も、この憶測に一役買っている。
■得体の知れないモノには譲歩できない
わが国のエネルギー政策に転換期が訪れようとしていることは、まことに喜ばしいことである。
その過程において、福島第一原子力発電所の事故という不幸な出来事が起きてしまったものの、地域独占型の電力供給にメスが入ることは実にに素晴らしい。
「エネルギーの地方分権」とも呼べることかもしれない。
しかしこのエネルギー政策によって、国内の第1次産業が犠牲となってしまってはいけない。
ましてや、遺伝子組み換え製品などもっての外。
遺伝子組み換えが行われた農作物とそうでないものが一度でも交配してしまったら、もう二度と元には戻れないという。
なんとも恐ろしいことです。
遺伝子組み換えされた農作物とは、あくまで「人間の想定し得る範囲における病害虫への対応」がとられた製品のことである。
人間の想像・想定できる範囲などは大したことモノではない。
先の大震災後、当事者らが取った(取っている)行動を観れば一目瞭然である。
それを「未曾有」だとか「想像を絶する」などといってごまかしているだけではないか。
そんな生半可な考えの下、絶妙なバランスで存在する在来固定種を根絶やしにされてはたまらない。
原発のこともそうだが、あまりにもその代償が高すぎる。
■作物や種子の「免許」
アメリカでは昨年、「食品安全近代化法」 (Food Safety Modernization Act) という法案が上院を通った。
この法案は名目上、米FDA(食品医薬品局)の機能強化が目的とされているが、その一方で市場に出回る農産物の取り締まり規制が大きくなるといった面も指摘されている。
コレの意味するところは、育てる作物およびその種子に「免許」が必要になるということ。
判りにくいかもしれませんが、その出所がはっきりしないものは取締りの対象となるということ。
ではその「免許」を誰か発行するのか?
この点については、はっきりとしたことが明記されているわけではない。
だが、しっかりとした管理ができる農作物となると、やはり遺伝子組み換え品に限られることとなるため、自ずとそれを製造する会社となるのではと言われ懸念されている。
■農水省に直接「やめませんか?」
ここ数年間、その面積を少しずつ広げながら家庭菜園を楽しんでいる。
今年はまた、有機栽培のノウハウを取得するために学校にも通い始めた。
育てること、作ることの奥深さを実感している中でのこのニュース。
今後のことを考えると、背筋がぞっとしてくる。
現在、政府が示す被ばくに関する基準値を見る限り、国は国民の健康および命を守ろうとの意思があまり無いように思えてくる。
その政府が、遺伝子組み換え食品における未知数の部分をしっかりと考慮してくれるとは、到底考えられない。
実際、私たちが日々遺伝子組み換え食品を消費していることは確かである。
炭酸飲料などに含まれるコーンシロップなどはその代表格ではなかろうか。
しかし、その「素」となる遺伝子操作された種子をわざわざ取り入れ、在来固定種を絶滅の危機にさらすのは如何なものだろうか。
この件について、農水省は国民からの意見を募集している(こちら)。
どれだけの効果があるかはわからないが、「怖いのでやめませんか?」との意見を送ってみようと思う。
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登録日:2011年 05月 26日 12:13:37
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