BMWザウバーの空力部門とCFD設備

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【鈴鹿 8日 AFP】F1・第17戦・日本GP(Japanese Grand Prix)、決勝。
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(c)AFP/Yoshikazu TSUNO

AFPBB News


BMWザウバーがCFD専用のスーパーコンピューター、通称「Albert2」の完成を発表した。

■CFD専用スーパーコンピュータ]
 2004年の12月、当時のザウバーはCFD専用Linuxクラスター・コンピューター、愛称「Albert」の導入を発表した。当時の価格で約450万ドル。530台のパソコンをグリッド接続し、前代の30倍の処理能力をもつといわれた。納入はスイスのDalco社。AMD、Fluent(CFD)がテクニカルスポンサードを行い、自動車製造業界でもトップクラスの処理能力を持つといわれた。処理能力は2.3テラ・フロップス(1秒間に2.3兆回の計算ができる)。

 それから僅か2年後の2006年12月14日に、前述のAlbertよりも5倍もの高速計算性能を達成した「Albert2」の導入を発表したのだ。処理能力は12テラフロップスにも達する数値をはじき出している。
前回同様スイスのDalco社が構築を担当し、前回はAMDであったプロセッサは今回Intelとなり、CFD部分は変わらずFluentがテクニカルスポンサードを行い、パワーサプライも変わらずAPCがサポートしている。

■風洞2号機ではなくCFDの増強を
 Head of Aerodynamicsのヴィレム・トーエは空力開発を進めるにあたって、2機目の風洞を建設するのではなく、CFDを解析の補助にしていくことを強調した。通常の風洞実験では再現できないような実際の刻々と変化する複雑な状況をCFDでは解析できる能力があると語った。
 これはFIAが検討中の空力開発の制限にも対応できる考え方であろう。風洞の運転時間を制限することは容易でも、CFDの計算時間を「公平に」制限することは現実的に困難であるからだ。また、また、INDYカーなどのように空力開発が許される部位に著しい制限が敷かれた場合でも、通常の風洞実験では再現不可能な状況の解析が可能なCFDであれば僅かな開発領域からも大きな差を得ることが可能となるかもしれないのである。

■ザウバーの空力部門の増強
 実数は正確に把握していないが、2006年、BMWザウバーの空力部門の増員は顕著で、3倍近くに膨れ上がり、風洞の24時間稼動が達成された。BMWがザウバーからチームを引き継いだ同時期(12月)に275人だったスタッフはいまや400名近くに登り、1月には風洞運用体制が2シフトとなり、10月には3シフトとなって現在に至る。

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登録日:2006年 12月 18日 20:25:09

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プロフィール
久慈 護
(男)
■現在の職業:図書館職員。
■経歴:米国留学中にパイロットライセンス取得(ME+Inst.)。商船大学を経て、東大先端研で英国モータースポーツ工業を研究。
■得意ジャンル:英国モータースポーツ工業史、「のりもの」全般。IT。スタジオジブリもの。
■ひとこと:キャリア形成や自己実現において、「個」の力だけの徒手空拳でどこまでできるのか、ということに大変興味があります。
■連絡先:kuji_f1@yahoo.co.jp
■原稿依頼はお気軽にご相談ください(^^)
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