ベテラン選手の偉大さ

ベッカム来日、「将来は日本でプレーするかも」 - 東京

【東京 30日 AFP】イングランド代表チームの元キャプテン、デビッド・ベッカム(David Beckham、31)選手が29日、携帯電話のプロモーションのため来日した。
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(c)AFP/Yoshikazu TSUNO

AFPBB News


【勝ちにいけるすごさ】
2006年のスピードスケートの最終戦は、12月23日と24日に、帯広で開催された全日本スプリントだった。ダントツ光ったのが、岡崎朋美、清水宏保、田畑真紀の3人のベテラン選手たちである。いずれもオリンピックに3度以上出場している強豪である。清水と岡崎は、10月のシーズン開始から12月の帯広の全日本スプリントに照準を合わせている感じだった。順位や記録がよくなくっても動じる様子がまったくなく、ぴったり12月23日に、今シーズンの、第一のピークをもってくるように調整をしていた。田畑はシーズン開始から快進撃を続けていた。田畑は長距離の選手なので、持久力や疲労に対する耐性がほかの2人の選手よりもあり、すべての試合に全力投球しても大丈夫という自信がある。短距離専門の選手は、田畑の真似はできない。500メートルと1000メートルを全力で滑り終えると、疲労困憊してしまう。シーズン後半まで戦い続けるためには、すべての試合に全力投球はできない。1つのシーズンでピークにもっていく試合は多くても3試合くらいだと思う。清水、岡崎以外の短距離選手も事情は同じで、帯広は、後半に予定されているアジア大会やワールドカップの選考会を兼ねているので、何が何でもいい結果を残さなくてはならない試合だった。しかし結果は、清水、岡崎、田畑の3人が狙い通りの試合結果を出した。単なる「勝てる選手」ではなく、「勝ちにいける選手」であることを証明した。

【なぜ勝ちにいけるのか】
スピードスケートは、非常にデリケートなスポーツで、理由がよくわからないまま、スランプに陥り、抜け出られないことがある。ひどいときには、2年も3年も不調が続き、引退に追い込まれることもある。1、2年はワールドカップなどの国際試合で目の覚めるような活躍をしても、そのあと調子を崩して、大成できなかった選手のほうが多いと言ってもよいくらいである。清水、岡崎、田畑の3選手は、20年近い歳月を、多少の調子の波があっても、常にトップを争ってきた。3選手に共通するものは、おそれを知っていることと自律している点だ。練習や試合で、少しでも感覚に違和感があると、神経質なくらいその原因を究明し、真剣に改善対策に取り組む。自分で考え、行動し、自分なりの評価軸をもっていて、納得できるまで試行錯誤を続ける。優れたビジネスリーダーも3選手に共通している。優秀なビジネスリーダーは、ビジネスの怖さを身に染みて知っているし、自律性が高い。他人を頼らないで、問題を直視し、自分で判断し、行動する。彼らに他責という言葉はないのではないか。勝ちにける選手になるためには、警戒信号をキメ細かく受け止め、素早く自律的に軌道修正するノウハウが必須だと思う。

【田畑真紀選手が目指すもの】
田畑のすばらしさは、長距離選手であるにもかかわらず、帯広でもそうであったように、500メートルや1000メートルの短距離に果敢な挑戦を続けることだ。しかもすばらしい結果を出している。田畑選手が目指すのは、かっても氷上の女王橋本聖子選手(現在の日本スケート連盟会長)である。橋本選手は、短距離から長距離まですべての競技を制覇したスーパースターであった。現在のスケート界は短距離と長距離はそれぞれ専門化しており、両方を制覇することは不可能とされている。その高い障壁に田畑真紀選手は挑戦している。彼女が橋本聖子の後継者になりうるか、バンクーバー・オリンピックまで、ぜひ温かい目で見守っていただきたい。

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登録日:2006年 12月 31日 11:28:52

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プロフィール
松下 信武
(男)
■職業:感情心理学の一書生 エグゼクティブ・コーチ&メンタルコーチ
■主な経歴:40歳のとき河合隼雄先生の講義に衝撃を受け、ユング心理学の勉強を始める。その後、Emotional Intelligenceを中心とした感情心理学を研究。現在の肩書きは(株)ベルシステム24・執行役員 総合研究所所長兼ベルカレッジ統括長 日本電産サンキョー・スケート部メンタルコーチ
■ひとこと:レンブラントは絵筆で人間の姿を描き続けましたが、ぼくは心理学をつかって、「こころの肖像画家」になりたいと思っています。
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