コルチャックのこと
<テニス 07全豪オープン>女子シングルス、シャラポワ ズボナレワをストレートで降し準々決勝進出 - オーストラリア
【メルボルン/オーストラリア 22日 AFP】テニス、全豪オープン(Australian Open tennis tournament 2007)、女子シングルス4回戦。
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(c)AFP/WILLIAM WEST
【老兵は死なず】
ぼくのブログも今回が最終である。1年書き続け、延べ20,000人近い人に読んでいただいた。読んでいただいた方々には心から御礼を申し上げたい。読んでいただいた方が素晴らしい人生を送れることに、少しでもお役に立てれれば、ほんとうにうれしい。書き終わり、「老兵は死なず、ただ消え去るのみ」というマッカーサー元帥のスピーチがこころをよぎる。ある年齢を超えると、人生の舞台で演じる役割は、次第に主役から脇役へと移り、そして花道からではなく、そっと舞台の袖に消えていく自分を実感するようになる。大きな仕事を終えるたびに、これで自分の仕事の一つは終わったな、と寂しい感傷がこころを満たす。夕暮れの光と同じで、輝かしさはあっても、寂しい思いはぬぐえない。
【コルチャックのこと】
ブログの最後にぼくの人生のロールモデル(こんな人になりたいな、と思える理想の人物)ヤヌシュ・コルチャックのことを書きたい。ポーランド映画界の巨匠アンジェ・ワイダの「コルチャック先生」でも有名になった人である。コルチャックはポーランドの小児科医で、卓越した教育家であり、優れた童話の書き手であった。孤児院を設立し、独創的な教育手法で孤児たちの成長をサポートをしたことでも知られている。ユダヤ人であったので、1942年、ナチスにより、トレブリンカ絶滅収容所で、自分の育てた子どもたちとともに殺された。彼の教育は、子どもたちの自律性を重んじて、徹底的ともいえるくらい自由な教育を行う一方で、子どもたちが自分の人生を、責任を持って生き抜くための意志力を育てることも重視した。彼の著作を読むたびに、襟を正す思いにとらわれる。ぼくの人生が終幕を迎える前に、もう一度、子どもたちといっしょに学べる仕事がしたいと願っている。
【よりよい生への願望】
孤児院を卒業する子どもたちにむかって、コルチャックが贈ったはなむけのスピーチが残されている。(注)子どもたち一人一人が、よりよい人生を送りたいという願いが持てるように、コルチャックが真摯な教育の努力を続けたことがうかがえるすぐれたスピーチである。人生を悲惨なものにするのは、生きることの価値を否定し、人間の尊厳を卑しめる虚無主義であろう。エクセレントな人生を実現しようとすれば、私たちのこころの中に、確固たる「よりよい生への願望」を養い育てなければならないとぼくは考えている。コルチャックの子どもたちへのスピーチの最後の言葉で、このブログを締めくくりたい。「お元気で旅をされますように」
注:ベッテルハイム「フロイトのウィーン」みすず書房 森泉弘次訳 p325
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登録日:2007年 01月 23日 18:39:32
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- プロフィール
- 松下 信武
- (男)
- ■職業:感情心理学の一書生 エグゼクティブ・コーチ&メンタルコーチ
■主な経歴:40歳のとき河合隼雄先生の講義に衝撃を受け、ユング心理学の勉強を始める。その後、Emotional Intelligenceを中心とした感情心理学を研究。現在の肩書きは(株)ベルシステム24・執行役員 総合研究所所長兼ベルカレッジ統括長 日本電産サンキョー・スケート部メンタルコーチ
■ひとこと:レンブラントは絵筆で人間の姿を描き続けましたが、ぼくは心理学をつかって、「こころの肖像画家」になりたいと思っています。
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