日々是決戦



 入団初年のスプリングキャンプで、当時中堅手の座を手中にしていた主軸選手のバーニー・ウィリアムズがこんなコトバを松井選手に投げかけたそうだ。

 「ヒデキ、今日の試合は特別な試合だぞ!」(バーニー)

 「えっ?それはなぜ?」(松井)

 「ヤンキースの選手にとっては、毎試合が特別な試合なんだ。」(バーニー)

 常勝球団のユニフォームに袖を通す意味を、ほんの一言で簡潔に説明できるバーニーの素養がうかがい知れるやりとりであり、選手達もピンストライブに袖を通す意味をこのように思っていることのたとえである。

 かほどに、かのチームの一員であり続けることの意味を、ファンも(このやりとりを知って)理解するに違いない。

 (スター・ウォーズで言うと)スーパースターデストロイヤー級の選手達がキラ星のごとく集まっているニューヨーク・ヤンキース。

 '09MLBプレーオフ、ア・リーグ優勝決定シリーズ(7回戦制)の開幕戦は、ヤンキースの先勝に終わったが、エンゼルスとてこのまま為すすべなく引き下がるはずがない。

 ここ数年、エンゼルスの前に、帝国艦隊は常に撃沈されてきた過去がある。

 アナハイムのスタジアムのあの熱気につつまれると、さしものピン・ストライブもかすんでしまいがちだったのが、これまでのここ数年の展開だったが、今年のプレーオフにおける両軍の対決は、緒戦にヤンキースが機先を制した図式でスタートしている。

 1本目のラッキーな内野安打はさておき、2本目のタイムリー2塁打を放ったあのバッティングこそ松井にジラルディ監督が期待していたものであろう。

 監督の松井に対する気遣いは、(映像を見ただけなので推測で書き記すのだが)2塁打を放った直後に代走を送られていることからも強く伺える。タイムリー2塁打の後の点差と、ブルペンの陣容に明日以降の成り行き(両軍先発ロースターの陣容に関する推定)と
プレーオフ期間中の天候等を考慮し、松井の体調を気遣ったものと思われる。

 前任のトーリ監督(現ロサンゼルス・ドジャース)は、先発ロースターへの期待感と、彼らの精神的紐帯を重んじていた。

 現任のジラルディ監督の時代に入り、選手の高齢化などもあり、こうした機会に応じた選手起用へとダッグアウトの傾向も変化してきてはいる。

 次代を担う選手達のことも考え、彼らに出場の機会を提供して、試合の中で育成を図らねばならないこともあるだろう。

 ジーター(ヘアストン)

 デーモン

 タシュエラ

 Aロッド

 松井(ポサーダ)

 カノー

 カブレーラ

 スウィッシャー

 ポサーダ(モリーナ)

 投手陣:サバシア、バーネット、チェンバレン、リベラほか

 監督:ジョー・ジラルディ

 彼らの勤勉かつ実直なプレーを、今年も1試合でも多くみたいものだ。

 ヤンキース!
 

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登録日:2009年 10月 17日 13:01:57

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吉田正登
吉田正登
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