2009年 05月 22日

人妻救助

北海道・日高中央漁協所属のマグロはえ縄漁船「第21共栄丸」(4人乗り)の海難事故で21日、救助された乗組員の浅倉清さん(29)(宮城県気仙沼市)の証言から、救命ボートが3回も転覆し、その度に海中に投げ出された様子など、事故後の生々しい状況が明らかになった。

 共栄丸が操業中、火災に見舞われたのは16日未明だった。浅倉さんが、入院先の八戸市立市民病院救命救急センター(青森県)の今明秀所長らに語ったところによると、救命ボートに乗り移った後、沢田謹吾船長(52)(北海道様似町)は「周りの船が気づいて駆けつけてくれる。2日間くらいしのげば大丈夫だ」と、3人を元気づけた。船長は直前まで、近くの船と無線を交わしていたことに希望をつないでいたという。

 ところが翌17日夜、あいにくのしけで、ボートが3回も転覆した。第2管区海上保安本部によると、当時、波の高さは2~3メートルで風も強かったという。2回目までは、4人ともボートにはい上がった。3回目に自力ではい上がった浅倉さんが、「上げてけれ」と言う沢田船長を引き上げたが、その後、死亡が確認された。窒息死だった。高橋誠さん(30)(気仙沼市)と及川孝志さん(45)(同)は波間に姿が見えなくなった。

 「普通ではとても引き上げられないが、必死で踏ん張ったら(船長を)上げられた」。だが、その船長も、しばらくして意識がなくなった。「2日間をしのげず残念」と、浅倉さんは無念そうに語ったという。

 救助前日の19日、飛来した救難機に手を振ったが気付いてもらえず、翌日、再び姿を見せた救難機に今度は、目立つようオールを振ったという。  岩手県沖でマグロはえ縄漁船「第21共栄丸」(乗組員4人)が遭難し、船長の沢田謹吾さん(52)=北海道様似(さまに)町=が死亡、2人が行方不明になった事故で、救助された乗組員、浅倉清さん(29)=宮城県気仙沼市=が入院している八戸市の八戸市民病院の医師が21日会見した。浅倉さんは遭難後の沢田船長について、「『2日しのげば大丈夫』と励まし続けてくれた」と話しているという。

2管区海上保安本部(宮城県塩釜市)によると、共栄丸は16日午前3時ごろに出火し、4人は救命いかだで船を脱出した。

 浅倉さんの話を聞いた同病院救命救急センターの今明秀所長によると、沢田船長は救命いかだの中で「直前まで無線で交信していた近くの船が、おかしいと思って来てくれるはずだ」といい、残る3人を励ましたという。その後、いかだは転覆し、浅倉さんは「2日間をしのげなくて残念だ」と話しているという。

 救助される前日の19日は「自衛隊機が来たが行ってしまった」といい、20日は海上自衛隊の飛行機に向かっていかだのオールを力いっぱい振ったという。救助されるまでは「このまま夜になるのではと、すごく不安だった」と話しているという
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登録日:2009年 05月 22日 17:15:16