アムステルダム滞在記 TOP

はじめに

見知らぬところに足を踏み入れるたびに、日本に帰ったら何らかのかたちで記録しておかなければといつも思っていた。けれども帰国したら帰国したで、ものぐさなわたしはなかなか時間がとれないと言いわけをし続けてきた。

けれども30代も半ばを過ぎて、それは結局時間を整理する技が足りてないだけで、時間は自らすすんでつくらないことには何も始まらないとつくづく感じるようになっていた。昨年はこれまでの英国での記録の一部として、試しに「英国イースト・アングリア探訪」をしたためてみた。続いて今回は2010年春に訪れたアムステルダムでのことについて、まだ記憶が鮮明なうちにかたちにしておくことにした。

この滞在記は、オランダの首都であるアムステルダムで、英国人コラムニストのイーグルバーガー先生とともに過ごした数日間のうちに、こころにとまった出来事をかいつまんでみたものだ。アムステルダムといえば、どちらかというと乗り換えの中継地で訪れ、そのまま通り過ぎてしまう人も多いに違いない。フランスだとかイタリアなどのヨーロッパ屈指の観光地に比べると地味な印象がある。

わたしが初めてアムステルダムに訪れたのは約10年前のこと。しかも室内での撮影とインタビュー取材が主と、とにかく仕事中心だったのであまり記憶がない。その後も、何度もアムステルダムに飛行機で立ち寄っているのに、ついぞ街の中を詳しく見る機会を逸していた。

だからこそ2010年の4月、10年ぶりにアムステルダムの土地を踏んだわたしは、幼虫のからを脱皮したばかりの成虫のように、この街を違う目で、新鮮な気分で眺めることができた。そして人の動きとそれをとりまく社会が、その国を特徴づけ、魅力的にみせているということをつくづく感じた。派手さはないけれど、こぢんまりとした中での落ち着いた柔らかな心地よさ。そんなオランダという国での、小さな休日についてここにしたためておくことにしよう。

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登録日:2010年 05月 02日 23:26:45

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福嶋 美香
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◆経歴:ふくしまみか
ライター・ジャーナリスト・エディター。東京生まれ千葉育ち。千葉県八千代市在住。玉川大学文学部外国語学科を卒業後、広告制作会社、新聞社勤務を経てフリーランスとなり、日本や海外で活動中。「ガンダーラ・ハウス」は気軽なエッセイ集です。近況などは上記「ブログ」のリンクからどうぞ。
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