麺類交流 ~「喜璃癒志」出版によせて~
【6月18日 AFP】(6月20日 写真追加)沖縄美ら海水族館(Okinawa Churaumi Aquarium)の関係者が17日、同水族館で産まれたオニイトマキエイ(通称マンタ)は元気に成長していると発表した。
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(c)AFP
沖縄の美味い食べ物は数え切れないが、私がとりわけ好きな食べ物の一つがソーキそばがある。見た目よりあっさりしたスープ。本土の麺類のようにあまりにつるつるとしていない、素朴な喉ごしの麺がまたいい。
・・・
ここ数年、日本と英国を行き来していて、英国に滞在している間は、ほとんど自炊を決め込んでいる。だいたい夕食は西洋風、昼食は東洋風のコンビネーションだ。日本の食材が手に入らないわけではないけれど、お値段がかさむので、中国や韓国、フィリピン人などが経営する食品店に足を運んで、色々と食材を物色するのだが、イギリスにいて新しく出会った麺類の一つに、「エッグ・ヌードル」というものがある。直訳して「たまご麺」。中国系の食材店に行けば必ず見られるし、一般のスーパーマーケットでも、オリエンタル食品ブランドのシャーウッドから、太さも細~中~太と選べる。おそらく中国や香港、台湾などでも簡単に手に入るものだろうが、イギリスで市場に出回っているものは多少イギリス人向けにアレンジされているもののようである。
とにかく、初めてこの「エッグ・ヌードル」を調理して食べたとき、感じたのは「つるつる感」が少ないということだった。しかし噛み締めてみると味は悪くない。ということで、麺類に目がない私は、日本の麺類の代用品としてこの麺類にずいぶんお世話になってきた。
「エッグ・ヌードル」、だいたいは4分くらいゆでて、やきそばにして食べることが多い。けれども汁そばとして食べても悪くないということを最近になって知った。さらにこの「エッグ・ヌードル」の汁そばを食べていて、「どこかで食べたことがあるような・・・」と、発想を巡りに巡らせてたどりついたのが、ソーキそばだった。
素朴な舌触り。なぜかイギリスの地で、沖縄の味覚に似たものに出会う不思議。けれども、ちょっと考えを巡らせてみれば、不思議でもない。イギリスで手に入る「エッグ・ヌードル」は、もともと中国系移民がブリテンにもたらしたもの。沖縄のソーキそばも、日本的なものというよりは、中国的な要素が強いもの。それもそのはず、地図を見れば、沖縄は東アジアの中間に浮く、人々の交流基点に位置する島でもある。エッグ・ヌードルとソーキそばの共通点はこのあたりにあるのだろう。
<お知らせ>
拙著「喜璃癒志 かりゆし」が、文々社より8月27日に発売されました。沖縄企業かりゆしと、その経営者である平良朝敬氏の半生を通して、沖縄的な人生創造の業と、沖縄経済を支える観光産業の変遷を描いたものです。書き手としてはジャーナリズムに徹しつつ、ウチナーについてとりわけ魅力を感じたのは、昔から、沖縄というところが人と文化の交流基点であるということ、そして今後もそうした性格をさらに発展させていこうとする人々が島を大きく支えているということです。単なる「人物・企業伝」としてのみならず、固有の文化を持つ島そのもの魅力を感じ取りながら読み進めていただければ幸いです。
カテゴリー[ 書籍 ], コメント[2], トラックバック[0]
登録日:2007年 09月 02日 19:23:33
コメント
早速購入し拝読。
先ずは出版おめでとうございます。
伸び盛りの沖縄企業の事業経営者の魅力と
沖縄独特の風習、文化の香りもふんだんに
描写されて、沖縄が大変身近に感じられました。
それにしても海のきれいさ、透明さ、スケール感の
おおきさは魅力です。エンターテインメントの秘訣は
リピートにありといわれます。一度行ったら、また行って
みたくなる、そこにすばらしい自然がある。それを
身近に100%享受できる。沖縄が琉球の時代から
大陸や東南アジアの人たちとの交流を通し自然に
培ってきたひとをうけいれる大きさと包容力が豊かな
自然と混じりあい相乗効果をもたらし、訪れる多くの
ひとをとりこにするのでしょう。ご著作「かりゆし」から
おきなわの魅力をひときわ感じたものです。
ありがとうございました。
ガンジー @ 2007年 09月 07日 21:15:27
拙著をお手にとっていただけたこと、また
貴重なご感想を誠にありがとうございました。
書き手ながら、お話の主人公である、企業かりゆしを取材し
構成、執筆するうちに、いままでとは違った角度で
色々沖縄のことについて見て感じ、思いをめぐらす機会に恵まれました。
日本は南北に縦長で、地球は丸い。そして人は生きている。
そのことを、沖縄風味で少しでも感じ取れていただければ幸いです。
mika @ 2007年 09月 08日 04:56:40
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- プロフィール
- 福嶋 美香
- ◆NEWS
- ◆経歴:ふくしまみか
ライター/ジャーナリスト。東京生まれ千葉育ち。玉川大学文学部外国語学科を卒業後、コピーライター、新聞記者を経てフリーランスとなる。現在日本と英国を中心に活動中。詳細・近況などはNEWSリンクからご覧ください。
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