ピクトグラム番外編
【ハノーバー/ドイツ 7日 AFP】世界最大の情報通信技術見本市、セビット(CeBIT)がハノーバー(Hanover)で9日から15日まで開催される。71か国の約6300組の出展者がそれぞれの製品を発表する。写真は2006年セビット国際情報通信技術見本市の開催に備え、会場で出展者の広告を描く男性。(c)AFP/JOCHEN LUEBKE
「ピクトグラム」エントリーに登場するG君のポスター好きは、日本語のものに限ったものではなかった。今度は何を始めるのかと思いきや、ドイツ系ディスカウントストアのスーパーマーケットLidleのちらし広告をゴッソリ持ち出してきて、部屋の壁にべたべたと張り出したのだ。
...
私はもうあきらめの気分で、ただ日本の広告でなかったことだけが救いだと何も言わずにその作業を眺め「まぁがんばってやっておくれ」・・・。
ドイツ系の広告のせいか、ソーセージやラム肉などの肉類の写真が多く、またディスカウントショップのために掲載されている雑貨衣類はみな格安のお値段。モデルさんたちはみなこちらをむいて作り笑顔。
G君いわく「これも30年後に見れば立派な風俗を知るための資料となり、立派なアートになるはずだ」・・・確かにそのとおりではある。
G君も私も、広告が世相(景気やファッショントレンド、一般大衆の興味の対象など)を知らせる非常によい資料になるということは互いに賛成している。
それにしても、このイギリス人のやることときたら、部屋の壁中に張りつくすなんてそんな大胆な。
翌日、G君はあらためてその広告の壁を眺め回し、「う~ん。すばらしい」・・・そして一瞬黙り、「でもかなり耐え難い環境ではある」。
自作自演、彼がこの広告アートを取り除く日は一体いつなのだろうか。私はただ静かに見守っているしかない。ちなみに彼は現代英語詩の修士号を持つ私の同業者である。
(すべて実話)
カテゴリー[ 時事 ], コメント[5], トラックバック[0]
登録日:2006年 04月 09日 20:46:24
コメント
「ピクトグラム」エントリー&スレッドとご一緒に。
mika @ 2006年 04月 09日 20:52:39
The behaviour of G Kun is very interesting. It may be equivalent to one of those of the greatest artists. A splendid artistic product or result may be created by his very unique posting works.The serious problem is that , even if his artistic passion continues so long, it will be difficult for him to find out the sufficient space for posting such large items of bills. However, such worry may be unnecessary, since he will be absolutely successful in getting such space through his fantastic and imaginative world of poetry.
fukusemoyaseoke @ 2006年 04月 10日 08:33:22
G君はいま、次なる新しい広告が入ってくるのを待っているところです。私は一体、どこまで貼り続けるのだろう・・・と思ってみています。確かに突如として現れるG氏の芸術家的奇行は、あらためて、どこか奥深いところから何か創造するのに躊躇するべからず的な声を聞くような気がします(ほめすぎかも)。ただし、ポスターのためのスペースはやがて狭まり、いずれなくなるでしょう。というのも私は他の部屋の壁には頑固としてはらぬよう厳しく言い渡して?いるからです。それによりメリハリが創出されるわけです。この創作活動が物理的表面積の限界により終止符をうつとき、彼の詩はなにを著すのでしょうか。
mika @ 2006年 04月 10日 17:46:48
突如としてと言うのはひらめきのことであり、奇行というのは芸術家特有の属性である。大芸術家で奇行なしの人を知らない。常識で測りしれない世界で濃密な感性を働かせて、或いは神々からの啓示をえてとりつかれたような行動に没入する。何人もそれを正しく理解し評価はできない。G君の行動は正にその類である。その行動が吉と出るか、凶とでるかは、もって生まれた正に才能が開花するかどうかにかかっている。結果は予測できない。厳しく暖かに見つめてあげることしかできない。芸術とはそんなものである。
Y.F. @ 2006年 04月 10日 18:09:12
G氏のポスター壁プロジェクトも、ちょうど1ヶ月をすぎたころに頓挫。というのも、LIDLEの広告のサイズが「リーフレット」状に縮小されてしまい、これまでのサイズ復活の見込み薄と判断したためである。G氏は水溶のりで貼ったポスターをはがしとり、ふたたびもとの壁へと塗り替えた。(これを機に、私は床のペイントを実行した次第)。過ぎ越し年月、思い出のピクトグラム。
mika @ 2006年 05月 26日 22:03:07
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ライター・ジャーナリスト・エディター。東京生まれ千葉育ち。千葉県八千代市在住。玉川大学文学部外国語学科を卒業後、広告制作会社、新聞社勤務を経てフリーランスとなり、日本や海外で活動中。「ガンダーラ・ハウス」は気軽なエッセイ集です。近況などは上記「ブログ」のリンクからどうぞ。
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