木の話
【4月18日 AFP】スウェーデンのウーメオ大学(Umeaa University)は17日、同国で樹齢1万年近い、現存する世界最古のトウヒを発見したと発表した。
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(c)AFP
数年前に台風が千葉にも上陸して、孤高を保っていた木が根こそぎ倒され、そのいたたましい姿を人々が取り囲んだことを思い出す。英国では数年前に植えつけた白樺の若木が暴風で幹がすっぱり割れて致命傷になった。通りをはさんで前の家に立っていた、秋はとりわけ美しく紅葉する木(残念ながら名前は知らない)が、新しい家主によって切り倒された。とある通りの巨木を見に行ったらそれもすっかり、誰かの手によりかち割られていた。などなど。
・・・・
どの生き物にも命がある。とりわけ木は人よりも格段に長くどっしりと生きている様をみせてくれる。ご神木ともいうくらい。だからこそ見慣れた木、きっといずれは大きくなる木が、なんらかの理由でその場から消え去るときにはなんとなくやるせない気持ちになる。けれどもやはり木も命あるものとしてその生きる長さに限界があるのだということも感じる。
久々に英国にまたやってきた。いつもの場所でこれを書き記している。今年は春の訪れが少し遅いようだ。けれども窓から外を見やると、昨年も一昨年もしっとりたわわに純白の珠を付けたライラックのつぼみがふくらんでいるのを見つけた。一本の木が消えても、その木の種はどこかで生き残って育っているかもしれない。秋から冬にかけて手入れをされていなかった枯れた花々の合間に、小さな新しい若芽を見つけた。
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登録日:2008年 04月 20日 01:49:46
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ライター・ジャーナリスト・エディター。東京生まれ千葉育ち。玉川大学文学部外国語学科(現比較文化学科)を卒業後、広告制作会社、新聞社勤務を経てフリーランスとなり各誌に寄稿。現在は日本と英国を中心に活動中。「ガンダーラ・ハウス」は気軽なエッセイ集です。お問い合わせや近況などは、上記Informationリンクからどうぞ。
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