カテゴリー [アート・文芸]
ムンク展と男の心理
【ストックホルム/スウェーデン 22日 AFP】2006年にスウェーデン南部の個人宅から盗み出された、ノルウェー出身の画家エドヴァルト・ムンク(Edvard Munch)の木版画が、所有者のもとへ返還された。
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(c)AFP/MICHELE LIMINA
上野の国立西洋美術館に、「ムンク展」を見に行った。一緒に行ったのは、英国から帰国してから久々に会う女の子の友達だ。ムンクといえば「叫び」。女の子同士で暗いイメージのあるムンク展はどうかなぁと思ったが、実際には想像していたよりもずっと暗くなく、むしろ北欧独自の発色のよさもあって、ムンク独自の芸術の専門家としてのセンスが感じられた。今回の展覧会でちょっと目を見張ったのは、男性客の比率の多さだ。名画や名画家を呼び物にしている美術館という美術館はだいたいたくさんの女性に埋め尽くされている印象があるのだが、本日初日のムンク展には、一見して男女の比率は半々か、むしろ男性のほうが多いようにも見受けられた。年齢層も幅広く、友人と連れ合うこともなく個人で、ひとつひとつの絵をじっくりと時間をかけて鑑賞している様子が印象的だった。ムンクはむしろ女性よりも男性にファンが多いのかもしれないと感じた次第。
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登録日:2007年 10月 06日 22:28:33
作家の顔
【ドイツ 24日 AFP】ベストセラー小説「U・ボート(Das Boot)」の作者で、画家、アート収集家としても知られるロタール=ギュンター・ブーフハイム(Lothar-Guenther Buchheim)氏が89歳で亡くなったことが23日、当局により発表された。
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(c)AFP/DDP/STEFAN KIEFER
ベストセラー小説「Uボート」の作者・ロタール=ギュンター・ブーフハイムさんの顔で誰でも気づくのはやはりアイマスク。ややいかつい風貌とアイマスクの組み合わせがぴったり。作品も「Uボート」と男っぽい。やはり作品の色も、顔に表れるのかもしれない。
男っぽい風貌の作家といえば、ヘミングウェイを思い出す。彼はかつては純愛に翻弄されたお茶目な若者だったが、戦争、失恋などなどを超えてあのような風貌を自らつくりあげた。無駄のない簡潔な作風も本人の姿かたちがあたえるイメージにそっくりだ。こういうのを、絵にかいたような、というのだろう。
たまたま先日、同業の友人と、「結局、書くってことは推敲するってことになるよね」という話をしていた。このことについては、'The only writers are re-writers' といったのはアーネスト・ヘミングウェイ。
向こう一ヶ月、私は締め切りに向けてちょっとした書き物という名の長旅をしなければならない。パズルを組み合わせそれを積み重ねていく作業に、書き物は似ている。一番時間がかかるのは推敲だ。書いている間の私の顔が一体どうなのかなんて私はあまり興味はないが、やがて書きものの質が私の顔となるのだろうか。それにはもうすこし年季がいる。
<ということで、次回のブログエントリーは締め切り後に。どうぞよろしく>
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登録日:2007年 02月 28日 09:31:19
美を編む
【ロンドン/英国 14日 AFP】古代エジプトの女王クレオパトラ(Cleopatra)の容姿について、シェークスピア(Shakespeare)が「言葉では語り尽くせない」と書いた時、作家はクレオパトラは美しすぎるということを意味していると思われた。
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(c)AFP/UNIVERSITY OF NEWCASTLE/
クレオパトラが絶世の美女であったか否か。ひょっとしたら現代の美とはほどとおいものであったのかもしれない。けれどもクレオパトラという女性がその時代を生きた、もっとも影響力がある、魅力的な女性であったろうことは疑いもない。その魅力はなかば「演出」されたものであり、政治の世界のセオリーも十分に渦巻いていたはずだが、それでも彼女はその時代に生きてコインに刻まれた。刻まれるほどに力があった。その横顔が生物学的に美しかったか否かは時代の美観の変遷に任せるしかない。
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登録日:2007年 02月 15日 22:39:38
時代の顔
アンディ・ウォーホルによるBBの肖像画がオークションに - 英国
【ロンドン/英国 3日 AFP】有名オークションハウス、クリスティーズ(Christie’s)のロンドン本社で8日と9日に渡り、戦後/現代アート・コレクションの競売が行われる。同オークションに出品されるポップアートの鬼才、米アーティストのアンディ・ウォーホル(Andy Warhol)による、仏女優ブリジッド・バルドー(Brigitte Bardot)のシルクスクリーンの肖像画には150万ポンド(約3億500万円)から200万ポンド(4億7000万円)の予想落札価格が付けられている。写真は2日に公開された同作品。(c)AFP/CARL DE SOUZA
「アンディ・ウォーホルによるBBの肖像画がオークションに」。その作品を見れば、アンディ・ウォーホルの手によるものであることはすぐにわかる。絵の中でこちらを見つめるモデルは「BB」。その顔と「BB」を組み合わせれば自然ブリジット・バルドーを連想せよ、というわけか。
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登録日:2007年 02月 04日 10:50:23
「ユ」「二」「ク」「ロ」
ユニクロ、ニューヨーク・ソーホーにグローバル旗艦店オープン-米国
【ニューヨーク/米国 10日 AFP】日本のアパレル企業「ユニクロ」(UNIQLO)が10日にニューヨーク・ソーホーにショップをオープンさせた。
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(c)AFP/Getty Image Rob Loud
昨年秋にNYに世界最大の「ユニクロ」の店がオープンした。日本のユニクロの店は英語で「UNIQLO」。しかしNYでは逆にカタカナで「ユニクロ」だ。NYではジャパニーズブランドを印象付ける意味では効果があるだろうが、目にとまったのはむしろその「ユニクロ」の看板に掛けられた文字のデザインについてである。
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登録日:2007年 01月 14日 12:40:21
ボンドのこだわり
映画「007/カジノ・ロワイヤル」 ドイツプレミア開催 - ドイツ
【ベルリン/ドイツ 24日 AFP】ソニー・ピクチャーズ(Sony Pictures)配給、俳優のダニエル・クレイグ(Daniel Craig)が演じる6代目ジェームズ・ボンド(James Bond)映画「007/カジノ・ロワイヤル(007/Casino Royale)」のドイツプレミアが21日にベルリンで開催された。
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(c)AFP/MICHAEL KAPPELER
新作映画「007カジノ・ロワイヤル」を劇場で見た。前触れどおり「人間ジェームズ・ボンド」がよく描けていて基本に立ち返った印象。ダニエル・クレイグもよい感じ。美女との(今回はとりわけちょっぴり切ない)粋な会話とともに、登場するボンドのこだわりのモノたちも健在だ。アストン・マーティンのクルマ、「ステアせずよくシェイクした」マティーニ、ブリオーニのテーラードスーツにジョン・ロブの靴などなど。ボンドファンなら誰しも、そうした彼のお決まりのこだわりを見て、ある種の快感を覚えるだろう。…
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登録日:2006年 12月 11日 12:16:12
イカロスと冬景色
大日本印刷、ルーヴルと提携しデジタル美術館をオープン - 東京
【東京 27日 AFP】大日本印刷はルーヴル美術館(Louvre Museum)と提携し、都内に30日、音声ガイダンスと映像システムによるデジタル美術館「ルーヴル-DNP ミュージアムラボ(Louvre-DNP Museum Lab)」をオープンする。写真は27日、ヘッドホンで作品解説を聞きながらフランスの画家テオドール・ジェリコー(Theodre Gericault)の「銃騎兵(A Carabineer)」の映像を鑑賞する観覧者。(c)AFP/YOSHIKAZU TSUNO
やがては有名な美術品の多くが、デジタルデータで外国を旅する時代がやってくるのかもしれない。それはそれで、美術品の保全管理にいいとか、デジタル技術による「版画絵」的普及を促すとか、いろいろなケースを予想させたりする。ともあれ11月に入って秋も深まり、依然デジタルではないナマ美術展が盛況な季節。最近、電車に乗っていたら、どこかの美術展に行ったばかりであろう女性二人の会話が耳に入ってきた。…
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登録日:2006年 11月 05日 21:28:51
死語と生語と喜悲劇と
シェークスピアの戯曲全集「ファースト・フォリオ」が約6億円で落札 - 英国
【ロンドン/英国 13日 AFP】イギリスが誇る劇作家で詩人のウィリアム・シェイクスピア(William Shakespeare、1564年~1616年)の戯曲全集「ファースト・フォリオ(A First Folio)」が13日、大手オークションハウス、サザビ-ズ(Sotheby’s)で競売にかけられ、280万ポンド(約6億円)で落札された。この戯曲全集は、シェークスピアの死後から7年後の1623年に発行され、イギリス文学史上最も貴重な本と言われている。(c)AFP/JOHN D MCHUGH
次にあげる会話が、一体誰により交わされているものかおわかりだろうか?
「いよう、残った、ハッケヨイ、ハッケヨイ、しっかり、でなきゃ軍配を揚げるぞ!」
「ようし、もう減らず口じゃ、カブトを脱いだ。この上鴨になるのは真平だ。だいたいチンチン鴨々なんてのは貴様の領分だからな、俺はそもそも鴨の性じゃねぇ。」
「それじゃ、外ならカブトを脱がないっていうのか?葱背負った鴨とはお前のこったぞ。」
「止せやい、冗談吐かすと噛みつくぞ、その耳へ?」
「おっと、鴨殿、噛むのだけはよしてくれ!」
「だが、貴様の毒舌も利きすぎるぜ。カラシの性かい、カラシ味噌にゃもってこいの?」
「そうだ、葱背負った鴨にはうってつけだろう。」
「こん畜生、メリヤス口じゃあるまいし、自粛自在とは驚いた。」
「じゃ、一つ伸びる方で行くとしようか。振られ男とかけて、秋の夜の鴨とはどうだ。心は、長々し夜をひとり鴨寝んさ。」
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登録日:2006年 08月 01日 02:15:10
世界のリズム
リビア伝統音楽のオーケストラがパリでコンサート - フランス
【パリ/フランス 20日 AFP】リビア人の歌手ハサン・アライビ(Hassan Araibi)率いる音楽団、L’Ensemble de Malouf de la Grande Jamahiriyaが同日行われるコンサートに先駆けて19日、パリ市立劇場(Theatre de la Ville)でリハーサルを行った。この音楽団はバイオリン、ドラム、シタール、リュートなどの楽器を用いてマルーフ、ヌーバ、ムワッシャハなどのアンダルシア地方を起源とする伝統的な北アフリカ式の音楽を演奏する。写真は同リハーサルで、リュートを弾くハサン・アライビ(左3)と楽団。(c)AFP/JACK GUEZ
見渡してみれば世界中にさまざまな楽器があって、それも植物の種のように枝分かれして膨大な数におよぶ。それらはなんらかの形で互いに影響しあい、海や山、川、森、砂漠そして国境と時を越えて、人が常に流れていることを伝えてくれる。例えばトルコやアラブの音楽からつむぎだされるリズムと哀愁。東の果てで育った日本人であるのに、現地で生演奏を耳にして、なぜか妙に耳と心にしっくりとくるのはなぜだろう。
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登録日:2006年 07月 20日 18:49:16
ブルー・プラーク
【フランクフルト/ドイツ 12日 AFP】シルン美術館(Schirn Kunsthalle)で12日から10月1日まで複雑さを増す現実世界を静止、空虚、静寂により表すことをテーマにした展示会「Nothing」が開催される。同展示会ではアメリカ人アーティストのトム・フリードマン(Tom Friedman)やイギリス人アーティストのマーティン・クリード(Martin Creed)らの作品が展示されている。(c)AFP/THOMAS LOHNES
あるものを、ないことで表現する。有から無を生む。その無の存在でさえ人為的につくられれば有である。ロンドンの街中を歩いていると、時折建物の壁に青くて丸いプレートがかけられているのを見かける。それらには歴代の著名人の名と、彼らがそこに居を置いた期間が記されている。これは「ブルー・プラーク」と呼ばれ、ロンドンを巡り歩いた人なら一度や二度は必ず目にするはずのものだ。日本人ではいまのところ、夏目漱石ひとりがコレクションに仲間入りしている。
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登録日:2006年 07月 13日 05:06:56
- プロフィール
- 福嶋 美香
- ◆NEWS
- ◆経歴:ふくしまみか
ライター/ジャーナリスト。東京生まれ千葉育ち。玉川大学文学部外国語学科を卒業後、コピーライター、新聞記者を経てフリーランスとなる。現在日本と英国を中心に活動中。詳細・近況などはNEWSリンクからご覧ください。
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