聖マルコ教会とドゥカール宮殿
【7月31日 AFP】イタリア・ベネチアの運河カナル・グランデ(Canal Grande)に、スペインの建築家サンティアゴ・カラトラヴァ(Santiago Calatrava)が設計したモノレール橋を架ける工事が進められている。
竣工すれば同運河に架かる4番目の橋となる。
2009年に開業予定のモノレールは、鉄道駅とローマ広場(Piazzale Roma)にあるバスターミナルを結ぶ。(c)AFP
ベネツィアの観光名所の代表的なものといえば聖マルコ教会とドゥカール宮殿。この2つは並ぶようにして立っている。
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聖マルコ教会は、東洋と西洋の建築・装飾様式が融合したバジリカ風の教会堂。ギリシャ十字(縦横の長さが等しい十字)型をしており、5つの巨大なドームをもつ。
同地には、9世紀に聖マルコの遺体を安置するために最初の教会が建てられたが、これが976年に火事で焼失してしまう。その後建てられた教会は、ベネツィア共和国のパワーを誇示するための、より壮観な寺院(現在の教会)建設のために11世紀に取り壊された。
ちなみに聖マルコの遺体は、上述の火事で失われたはずだったのだが、1094年に新しい教会が献堂された際、再び姿を現し、現在は祭壇の下に安置されている。
内部は典型的なビザンチン様式。全体が鈍い輝きを放つ金色のモザイクで覆われている。
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ドゥカール宮殿は、ベネツィア共和国時代の総督居館と政府裁判所がおかれていたところ。9世紀に造られたが、現在のものは1309~1422年の建物。
白いイストリアの石で作られた開廊(片側に壁がない屋根付きの柱廊)と拱廊(=アーケード。アーチ状の側面が続く廊下。柱廊ともいう)の上に、ピンク色のベロネーゼ大理石を使った雷文模様(四角張った渦巻き模様が連続している模様)が宮殿の大部分に広がっている。これは伝統的な建築方式とは異なるもので、このベネツィアらしからぬ外観が特徴だそうだ。
宮殿内にはベネツィア派の画家たちの大作と天井画がひしめいていた。特に印象的だったのは、ヨーロッパ一広い部屋とされるSala del Maggior Consiglio。正面に据えられたTintoretto作の「 天国」は世界一大きな油絵らしい。ベネツィアはこれだけ水に囲まれているのだから当然、湿気が多い。というわけでフレスコ画よりも油絵のほうが向いているのだそうだ。
館内の見学コースには牢獄や拷問部屋も含まれている。カナル・グランデに面したところにあるパグリア橋からは、「ため息の橋」と名づけられた橋が見える(見学コースでもこの橋を渡る)。1600年に作られたもので、牢獄と宮殿を結んでいる。この橋を通って法廷へと連れて行かれる囚人たちのため息・・・それが名の由来になっている。
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登録日:2007年 07月 31日 23:59:59
ロマンチック街道随一の観光地「ノイシュヴァンシュタイン城」
「新世界の七不思議」発表間近、ノイシュヴァンシュタイン城は選出なるか?
【6月29日 AFP】最終投票を7月7日に控えた「新世界七不思議」を選ぶコンテストでは、21か所の歴史的建造物や遺跡リストの中から新世界七不思議が選ばれる。ドイツからはバイエルン(Bavaria)州シュヴァンガウ(Schwangau)近くのノイシュヴァンシュタイン城(Castle Neuschwanstein)が候補として上がっている。ノイシュヴァンシュタイン城は1886年、バイエルン王ルートヴィヒ2世(King Ludwig II)によって建造された。(c)AFP/JOHANNES SIMON
1869~86年にかけてバイエルン王ルードヴィヒ2世のために建てられたノイシュヴァンシュタイン城。日本人のドイツ観光においてなくてはならない存在といってもいい。
以前、ロマンチック街道の一拠点であるAugsburgへ仕事で出かけた際、急に思い立って足を運んだことがある。
突然思い立ったので、どうやって行けばよいのかわからず、駅のインフォメーションで訊いてみた。係員は「旅行代理店でツアーに申し込め」の一点張りで、個人で行くにはどうしたらいいかを知りたい私の質問には、なかなか答えてくれなかった。
10分に渡る問答の末に分かったのは、何はなくとも、まずはFuessenへ行けということだけだった。そこからどう行くのかを訊いても「行けば分かる」という答えが返ってくるのみ。
*ツアーではなく個人で行く場合
Augsburgから電車で約2時間、Fuessenに到着。
車内でアメリカ人の一行とともにノイシュヴァンシュタイン城へ向かうと思しきツアーガイドの方が隣に座っていた。思い切って声をかけ、どうやって行くのかを訊いてみたところ、駅で言われた意味がわかった。
Fuessenの駅前にはツーリストを待ち構える「Hohenschwangau(Castles)」行きのバスがいるのだ。これに乗って、同城のふもとにあるHohenschwangau村まで行けば、城への入場チケットを買うことができるということだった。
確かに「行けば分かる」。
FuessenからHohenschwangauまでは20分弱の道のり。チケットセンターでチケットを買った。チケットにはオーディオガイドツアーの順番を示す番号が記されており、その時間まで余裕があったので、歩いて城へ向かうことに。馬車やバスでも行くことができるが、約40分かけて、城を下から眺めながら進んだ。
城の入口には日本の銀行の案内板のようなものがあり、そこに自分のチケットの番号が表示されたら、チケットを機械に通して入場することができるという仕組み。メルヘンチックな城の外観と相まって、ディズニーランドにいるような気分になった。
ガイドブックには「予約しておかないと入れない」ともとれる表現で書いてあることが多いようだが、そんな必要はなかった。もちろん予約しておけば、チケット片手に入口で順番を待つという時間を過ごすこともないので、急ぎ旅の場合は予約しておいたほうがいいかもしれない。
*ルードヴィヒ2世との相性が肝心
城内の感想を一言で言うと、残念ながら私好みではなかった。この城はルードヴィヒ2世の為政者としての理想と、敬愛するワーグナーの歌劇の世界をそのまま形にしたような城とも言えるもので、つまり、ルードヴィヒ2世のテイストが隅から隅まで行き届いている。要は、彼のテイストと私のそれとが相容れなかったということ。というわけで、どの部屋を見ても「立派だなぁ」とは思うものの、それ以上、心を動かされることはなかった。
それでもガイドツアー後、城の全貌を見ることができる橋・Marienbrueckeへ進み、そこから全景を眺めた時には感動した。切り立つ山の中にぽっかりと浮かび上がった城が、背景に広がる湖と緑、オレンジ色の屋根屋根と相まって、それはそれは幻想的な眺めだった。
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登録日:2007年 06月 30日 20:58:14
ベルギーのトラピストビール
【動画】ハチミツやジャム… 「ベネディクト修道院」ラベルの食品、大人気
【5月24日 AFP】ポーランド、クラクフ(Krakow)近郊のベネディクト修道院。古くから伝わる独自の製法によって作られる「オーガニック食品」の販売が大成功を収めている。修道院はこのほど、大規模なビジネス展開を開始、国内での販売網を拡大しようと計画している。バチカンとの取り決めにより、ポーランドの修道院は一般企業と同様に営利目的での活動が可能。買い物客で賑わう、修道院の店舗からのレポート。(c)AFP
ヨーロッパの修道院といえば、昔からワインやビール、チーズといったものを生産していることでも有名だ。中でも有名なのはベルギーの修道院で作られるトラピストビール。ビールのタイプではないので、味わいもさまざまだが、概してダークカラーでアルコール度数が高く、ホップの豊かな香りと特徴的な苦味、重厚な味わいが特徴の上面発酵ビールだ。
今なお修道院内に醸造施設を持つ修道院で作られている。ベルギーには100を超える醸造所があり、800種以上のビールがあると言われるが、トラピストビールと名乗れるビールを作っているトラピスト修道院は6か所あるのみ。
*オルヴァル修道院
ビールの名前もそのまま「オルヴァル」。作っているのはこの1種類のみ。ちなみに「オルヴァル」はフランス語で「黄金の谷」という意味
*スクールモン修道院
フランス国境に近い町・シメイにある。ビールは「シメイ・レッド」「シメイ・トリプル(シメイ・ホワイト)」「シメイ・ブルー」の3種類。元祖はレッドで、ホワイトはより香り豊か、ブルーは3種の中で一番アルコール度数が高く濃い味わい
*サン・レミ修道院
「ロシュフォール6」「ロシュフォール8」「ロシュフォール10」と、アルコール度数の違う3種類のビールがある(順にアルコール度数が高くなる)。現在日本に輸入されているのはそのうち2種類(「ロシュフォール8」「ロシュフォール10」)
*ウェストマール修道院
ビールの名前はそのまま「ウェストマール」。ダークカラーの「ダブル」と、淡色の「トリプル」がある
*サン・シクステュス修道院
6つの中でもっとも小規模で、ビールを買うことができるのは基本的に修道院でのみ。ビールは3種類あるが、ラベルは貼られていないので、王冠の色で見分ける
*サン・ベネディクトゥス修道院
6カ所の中で、トラピストビール醸造所として認められたのが一番遅かったのがここ。オランダとベルギーの国境線上に位置し、第一次世界大戦中に醸造所が閉鎖されてしまっていたが、1990年に入ってから醸造を再開した。ビールは「アヘル・ブラウン」と「アヘル・ブロンド」の2種類(同じ「ブラウン」でもアルコール度数の違うものがある)
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登録日:2007年 05月 31日 10:35:49
ブランデーの中のブランデー 「 コニャック」
「コニャック」に押し寄せる巨大ロシア市場、地元には不安も - フランス
【コニャック/フランス 29日 AFP】ブランデー「コニャック」の生産で知られる南西部コニャック(Cognac)の住民は、ブドウ園の買収を始めたロシア人投資家らに疑惑の目を向け、その背後に控えるスポンサーの動機に警戒心を募らせている。
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(c)AFP/PATRICK BERNARD
ブランデーの代名詞のように使われるCognac コニャックだが、どんなブランデーでもコニャックとよんでいいわけではない。コニャックはフランス南西部のコニャック地方でブドウから作られる蒸留酒。原料となる主要なブドウはUgni Blanc ユニ・ブラン(別名St-Emilion des Charentes サンテミリオン・デ・シャラント/イタリアではTrebbiano トレッビアーノともよばれる)で、蒸留は単式蒸留器で2回蒸留、貯蔵するための樽に使われる木も限定されているなど、細かな規定が設けられている。
ブランデーと聞くとV.S.O.P.という文字をセットでイメージする人も多いだろう。V.S.O.Pとは「Very Superior Old Pale」の頭文字をとったもので、「とても 優れた 古い 熟成された」という意味。つまりV.S.O.Pとは熟成レベルを表示しているといえる。
ブランデーは熟成年数の異なる原酒をブレンドして作られる。その際、一番熟成年数が若い原酒の熟成年数が、熟成レベルを表示する際のポイントとなる。
規定の中に、蒸留はブドウを収穫した翌年の3月31日まで(日本でいう年度内)に終えなければならないとあり、翌年度となる4月1日~3月31日まで、つまり熟成1年目のものを「コント0」として熟成年数を数える。その後、新年度になるたびにコントは1ずつ増えていく。コニャックと名乗る場合は、コント2(つまり熟成3年目のもの)以上でないと使えない。V.S.O.P.と表示されるのは、コント4(つまり熟成5年目のもの)以上を使ったもの。
*私が好きなブランデー
私が好きなブランデーはPaul Giraud ポール・ジローのコニャック。今まで飲んだ中では特に25年ものが最高だった。コニャック産地の中でも最高とされるGrande Champagne地区に畑をもつポール・ジローさんは、ブドウの剪定から収穫、醸造、蒸留、瓶詰、熟成までを一手に行う、とても丁寧な作り手として知られている。このコニャックは、その一杯だけでデザート、ディジェスティフ、カフェまでのすべてを網羅するような味わい。奥深くて上品で華やかで。口に含んだ後は、その味わいと香りの余韻をもらさないため、最低10分は口を開きたくなくなるほど。
またブランデーではないが、コニャック地方で作られる甘口ワインで、Pineau des Charantes ピノ・デ・シャラントというものがある。Vin de Liqueur(V.D.L.)=酒精強化ワイン(フォーティーファイドワイン)で、アルコール発酵をまったくしていない状態のブドウ果汁にコニャックを加えたもの。白とロゼがある。これがまた美味。とろっとした口当たりとドライフルーツのような熟した味わいがたまらない。冷やしてアペリティフとしても、そのままでディジェスティフとしていただいても◎。
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登録日:2007年 04月 30日 17:41:01
Rostock ロストック *ドイツ最大の海洋フェスティバルが行われる町
地球にやさしい休暇は「南の島」より「バルト海」で - ドイツ
【ベルリン/ドイツ 12日 AFP】地球温暖化の危機が叫ばれる中、ドイツでは研究者が「地球を救うために」遠い熱帯の島よりもバルト海沿岸のビーチで休暇を過ごすよう勧めている。
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(c)AFP/DANNY GOHLKE
Luebeck リューベックとともにハンザ同盟を代表する都市・Rostock ロストックは約800年の歴史をもつ。港町らしい活気にあふれた旧市街とともに人気が高いのが写真のヴァルネミュンデ。1323年からロストックのものとなったヴァルナウ川からバルト海へ注ぐ海岸一帯で、現在ではドイツでも1、2を誇るシーリゾートだ。
*北ドイツ→ニシン→?
13世紀以降、リューベックを盟主とし、北ドイツおよびバルト海沿岸で栄えていた商業都市が結んだ連合体がハンザ同盟。貨幣や度量衡を共通にし、軍隊で商業路を守るなど、貿易の独占・保護が目的だった。最盛期である14世紀後半から15世紀には、西はロンドンから東はノヴゴロド(ロシア)まで、加盟都市は200を超えていた。
ハンザ同盟の主な交易品にニシンがある。年間数十万トンの塩漬けニシンが、ヨーロッパ各地に輸出されたという。私の中で北ドイツ→ニシンとくれば、Matjesbroetchen マチェス・ブロッチェンとBismarckbroetchen ビスマルク・ブロッチェンを挙げずにはいられない。どちらもニシンとタマネギのスライスを小さめのパンにはさんだものなのだが、そのニシンがマチェス~だと若ニシンを塩漬けにしたもので、ビスマルク~だと酢漬けにしたものという違いがあるようだ。ヘリングは、スーパーでも瓶詰めされたものなどが買えるので、時々、自分でも作って食べていた。ビスマルクヘリング(ヘリング=ニシン)はかなり酸っぱく、鼻に抜けるものが多い。私はマチェスへリングのほうが好きだ。ハンブルクっ子曰く、いずれも当地の名物料理だそうだ。要はオランダのHaaring ハーリングとほぼ同じもの(ハンブルクのそれにはピクルスが入っていないけど)。そうそう、オランダのハーリングといえば以前、ドイツ在住のオランダ人のおじさんに、パンにはさんで食べるなんて邪道だと言われたことがある。「あれはしっぽの部分をつまんで、上を向いて大きく開けた口にすーっと入れて食べるもんだ」そうだ。むせそう。
*「Hanse Sail Rostock ハンザ・セイル・ロストック」
・・・話をロストックに戻そう。
ロストックで行われるドイツ最大ともいえる海洋フェスティバルが「ハンザ・セイル・ロストック」。毎年8月の第2週末に行われるイベントで、さまざまな帆船やヨットが海上を華麗に帆走する。クラシカルなヨットや200人が乗れる巨大ヨット、普段は博物館に陳列されているものまでが実際に帆を張り、風を受け走り回るのだ。その様子を眺めるのはもちろん、実際に乗り込むことができるものもある。毎年100万人以上の観光客が訪れるという。2007年は8月9日~12日に行われる。この時期、一帯のホテルはどこも観光客であふれかえる。早めの予約がポイントだ。
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登録日:2007年 03月 29日 00:54:45
海外旅行観光客 *どこから来てどこへ行くのか*
【パリ/フランス 8日 AFP】観光省は7日、2006年にフランスを訪れた海外からの観光客が2005年から2.7%増え、7800万人に達したことを明らかにした。レオン・ベルトラン(Leon Bertrand)観光担当相によると、中国人観光客が60万人に「激増」した一方で、日本人観光客は年末には増えたものの合計数は激減した。写真は、エッフェル塔(Eiffel Tower)を背景に、晴天のパリを満喫する観光客たち。(c)AFP/MEHDI FEDOUACH
2005年の日本人海外旅行者数は約1740万人で、過去最高記録である2000年の約1782万人に次ぐ数字だそうだ。2003年の数字(約1330万人)でみると、日本からの海外への旅行客は世界で15番目という多さ。なるほど、どこに行っても日本人と会うわけだ。ちなみにトップ10は以下のとおり。
1位 ドイツ(約7460万人) 2位 イギリス(約6142万人) 3位 アメリカ(約5618万人) 4位 ポーランド(約3873万人 5位 チェコ(約3607万人) 6位 マレーシア(約3220万人) 7位 イタリア(約2882万人) 8位 ロシア(約2047万人) 9位 中国(約2022万人) 10位 カナダ(約1774万人)
見てのとおり、中国がアジアのトップ。なるほど。確かにアジア人といえば、最近は日本人よりも中国人観光客の多さを身をもって実感する。某国では、道を歩けば「ニーハオ ニーハオ」と陽気(?)に声をかけてくる地元人の多さに辟易してしまったことも。彼らにとってはアジア人=中国人という図式ができあがっているのかもしれない。
ドイツが1位というのは知らなかった。確かドイツはEU内でも海外からの観光客数が少ない国のはず。それに比べて海外へ出かける人が他国に比べて圧倒的に多いのは、労働者は最低4週間の有給休暇をとるべしという、日本人には夢のような連邦休暇法のなせる業かもしれない。ドイツ人は日本人のように臆することなく、有給休暇は完全消化するのが基本。そうして得た自由な時間を海外で過ごす人が多いのだ。本当にうらやましい限りである。
記事には「世界の観光客に最も人気の国」と題してフランスが挙げられているが、日本人の場合はどうかというと、2004年の場合、アメリカ、中国、韓国、タイ、香港の順になっている。日本人はドイツ人のように長い休暇をとるのが難しい。有給休暇ととること自体に罪悪感を覚えてしまうような風潮もまだまだある。というわけで、必然的に地理的に近い国が多くなってしまうのだと思う。もちろんヨーロッパに足を運ぶ日本人も多いが、そうした観光客は他国からの観光客と比べると、どう見てもセカセカとして落ち着かない。そんな姿を見て欧米人は笑う。
「“休暇”で来てるのに、日本人はぜんぜん休まないね
見てても疲れるくらい忙しそうだ」
おっしゃるとおり。現地に夕方到着後、バスでホテルへ直行。翌朝からは早朝から夕刻までバス移動と駆け足での町散策、日本人慣れしたレストランでの食事を4日ほど繰り返した後、帰国。そんな日本人観光客はまだまだ多い。仕方ないだろう。休暇とはいえ、実際、時間がないんだから・・・。実際、平均滞在日数は5日以内というのが約6割を占めるそうだ。ドイツ人からしたら“Unglaublich!(信じられない!)”短さだろうな。
※数字は国土交通省HP内の『平成18年版 観光白書』を参考にしました
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登録日:2007年 02月 27日 00:45:40
ビール *どこから来てどこへ行くのか*
【ドイツ 30日 AFP】2006年のドイツのビールの売上が前年より1.4パーセントの上昇を記録したことが29日、明らかになった。
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(c)AFP/JOE KLAMAR
FIFAワールドカップド2006、ドイツ大会は確かに盛り上がった。開会直前まで冬のような寒さが続いていたにも関わらず、開会式と同時に一気に夏本番に。焼け付くような太陽と世界各国から集まったサポーターたちの熱気でオーバーヒート気味だったともいえる。各地でワールドカップと平行してビール祭りやワイン祭りが開かれ、連日連夜、飲めや歌えやの大騒ぎだった。記事中には2006年の売上げが1.4%伸びたとあるが、消費量はというと、国民1人あたり前年比2%増の117.8リットルだったとか。消費量が伸びたのは6年ぶりのことらしい。
*世界各国のビール消費量
2006年のデータを見つけることができなかったので、2005年のデータを見てみることに。
◆国別ビール総消費量(単位:万キロリットル)
1位 中国(3,049.0) 2位 アメリカ(2,388.1) 3位 ドイツ(949.9) 4位 ブラジル(900.0) 5位 ロシア(898.2) 6位 日本(634.3) 7位 イギリス(575.7) 8位 メキシコ(574.0) 9位 スペイン(346.8) 10位(ポーランド)
ちなみに2005年の世界全体の総消費量は15596.8万kl(推定値)で、前年比+2.8%なのだが、上位10位の中で前年比がプラスなのはロシア(7.6%)、ブラジル(6.5%)、中国の(5.2%)など6か国、逆に前年比マイナスなのが日本(-3.1%)、イギリス(-2.7%)、ドイツ(-0.7%)、アメリカ(-0.4%)となっている。
パッと見た感じでいうと、ドイツ、イギリスのようにビール生産国として有名な国というよりも、暑い国または人口が多い国が目立つ気がする。喉の渇きを潤すものとしてのビール、または、日本のように“とりあえずビール”ということで消費量が増えているといったところかもしれない。
◆国別国民一人当たりの消費量(単位:リットル)
1位 チェコ(155.9) 2位 アイルランド(122.0) 3位 ドイツ(115.2) 4位 オーストリア(109.0 5位 オーストラリア(107.7) 6位 イギリス(95.6) 7位 エストニア(93.8) 8位 ベルギー(91.0) 9位 デンマーク(87.5) 10位 スロベニア、スペイン(86.0)
こちらでランクインしている国の顔ぶれは想像どおり、昔からビール文化が根づいている国が多い。大瓶(633ml)に換算すると、1位のチェコは1人あたり1年に246.3本飲んでいることになるそうだ。それでも前年比がプラスになっているのはエストニア(18.6%)、スペイン(2.4%)、オーストリア(0.6%)のみ。日本で最近感じることなのだが、こうした国々でも若者のビール離れなるものが進んでいるのかもしれない。ちなみに日本は38位で49.6リットル、大瓶で78.4本。思っていたより“かなり”少ない。・・・・・・。私は、この値を上げるのに並々ならぬ貢献をしていることがわかった。
※数字は「KIRIN」HP内の以下の統計を参考にしました
『2005年 国別ビール消費量』
『2005年 国別一人当たりビール消費量』
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登録日:2007年 01月 31日 23:59:59
オランダにあるオランダ村「ザーンセ・スカンス」
【スヒーダム/オランダ 26日 AFP】オランダでは2007年を国を象徴する「風車の年」と定めている。
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(c)AFP/MAARTJE BLIJDENSTEIN
チューリップ、ハイネケン、フェルメール、ゴーダチーズ、そして風車。数年前、初めてアムステルダムに出かける以前に、私がオランダに抱いていたイメージだ。残念ながら、現地に住んでいる妹からの情報と、私が現地で体験したことの数々は、正のイメージを、どちらかというと負の方向へ引張りがちである。・・・・・・。今回はそれはおいておこう。
チューリップ、ハイネケン、フェルメール、ゴーダチーズについては、首都・アムステルダムにいながらにして味わうことができた。が、風車となると難しい。オランダだからといって、町中に風車がぽっと立っているわけではないのだ。風車で有名なのは、ユネスコの世界遺産にも登録されているキンデルダイク・エルスハウトの風車群なのだが、アムステルダムからはちょっと遠い。というわけで、もっと手軽に楽しめる「Zaanse Schans ザーンセ・スカンス」へ足を運んだ。中央駅から電車で20分ほど。駅から歩いていくと、ザーン川に向かって立ち並ぶ風車が見えてくる。
*オランダにあるオランダ村
一歩、敷地内に足を踏み入れるとオランダの農村に迷い込んだかのような錯覚に襲われる。緑色の壁の家々が立ち並び、牧草地ではヒツジが草を食み、風車が川風を切る豪快な音が響き渡る。
16世紀後半、アムステルダム市内で商工業が発達すると、乾いた平地である同地に多くの工業用風車が立てられた。その数は1000以上。ヨーロッパ初の一大工業地帯とも言われていたという。風車は木材の切り出しや穀物の脱穀に使われたほか、種子や木の実から各種のオイルを作ったり、塗料やかぎタバコ、マスタードなどをすりつぶすのにも使われた。
1000以上作られた風車のうち、ザーン川沿いに残っているのは12のみで、ザーンセ・スカンスではそのうちの7つに出会える。マスタード製粉用のDe Huisman、木材切り出し用のDe Gekroonde Poelenburg、 塗料製粉用のDe Kat、オイル圧搾用のDe ZoekerとDe Bonte Henという5つの工業用風車と、やや小さめの製粉用De Windhondと牧草地からの排水用De Hadel。工業用風車のうち、De Huisman以外は実際に動いている風車の中を見学することができる。
風車を目の前にすると、それまで抱いていた、どこかかわいらしいものというイメージは一掃された。風を受けて力強く回るその様はとても雄雄しかった。
風車以外にも見どころは多い。立ち並ぶ家の中には、19世紀の商家を再現した屋敷があり、中を見学することができたり、チューリップ、風車に並んでオランダの象徴ともいえる木靴の工房やチーズ農場があったり、風車を川側から眺められるクルーズも運航されている。
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登録日:2007年 01月 27日 23:59:59
「シャトー・ムートン・ロートシルト」のアートラベル
「シャトー・ムートン・ロートシルト」のラベルにチャールズ皇太子が描いた絵 - フランス
【ボルドー/フランス 17日 AFP】2004年の「シャトー・ムートン・ロートシルト(Chateau Mouton Rothschild)」のボトルのラベルデザインに、チャールズ英国皇太子(Prince Charles of Wales)が描いた絵画が採用された。
ムートン・ロートシル のワインラベルは、毎年著名な現代画家のデザインを採用していることで知られるが、今回は、1904年に締結された英仏協商の100周年を記念して同皇太子の絵画が選ばれたという。
写真はチャールズ皇太子が描いた絵をラベルデザインに採用した、シャトー・ムートン・ロートシルトのボトル。(c)AFP
フランスワインの一大産地ボルドー。ドルドーニュ、ガロンヌ、ジロンヌという3つの川の流域に広がる産地で、この地で作られるワインの約95%はA.O.C.(原産地統制名称)ワイン(これはフランス全体のA.O.C.ワインの約26%にあたる)という、言わずと知れた銘醸地だ。中でも有名なのがジロンド川の左岸に広がるメドック地域で、さらにその上流域であるオー・メドックには、世界に名だたるシャトーが点在している。
1855年、パリ万博に際し、メドック産ワインについての格付けが行われた。61シャトーを第1級から第5級まで分けたもので、現在、第1級に格付けされているシャトー・ラフィット・ロートシルト、シャトー・ラトゥール、シャトー・マルゴー、シャトー・オーブリオン、シャトー・ムートン・ロートシルトの5つはボルドー5大シャトーとして名を馳せている。だが1855年当初、シャトー・ムートン・ロートシルトの名はそこにはなかった。第2級とされた同シャトーが第1級に格上げされたのは1973年のことで、真摯にワイン作りに情熱を注ぎ込んできた努力が報われるまでに、実に118年を要したのである。後にも先にも格付けが変更されたのはこの一例のみという極めて例外的な措置だった。
*ラベルの中に広がるアートの世界
シャトー・ムートン・ロートシルトでは1924年、バロン・フィリップが醸造したすべてのワインをシャトー内で瓶詰めし、出荷することを始めた。それまで瓶詰めは外部の業者が行っており、その結果、水増しや偽証などの不正行為が横行していたという。この画期的で斬新な取り組みを記念し、ボトルのラベルデザインを、デザイナーであるカルリュに依頼したのが同シャトーのアートラベルの始まりだ(毎年、定期的に行われるようになったのは1945年の戦勝記念ラベル以降)。
これまでに同シャトーのアートラベルを手がけたアーティストはジャン・コクトー(1947年)、サルヴァドール・ダリ(1958年)、ホアン・ミロ(1969年)、マルク・シャガール(1970年)、パブロ・ピカソ(1973年・1級に格上げされた記念すべき年)、アンディ・ウォーホル(1975年)、キース・ヘリング(1988年)などなど、錚錚たる顔ぶれ。
記事中にあるように、2004年はイギリスのチャールズ皇太子が描いた水彩画が選ばれた。南仏のアンティーブで、青空を背景に枝を広げる青々とした木々を描いたものだそう。ちなみに、チャールズ皇太子の母堂であるエリザベス女王は、描く側ではなく、描かれる側としてシャトー・ムートン・ロートシルトのラベルを飾ったことがある。1977年、戴冠25年を記念してのラベルだった。
これまで、同シャトーのアートラベルを手がけた日本人は二人。日本人初は1979年の堂本尚郎氏。2人目は1991年のセツコ・バルティス(出田節子)氏。ちなみに、どちらも“ムートン”=ヒツジにちなんで日本の未年だった。じゃあ2003年も・・・と思いきや、同年はナサニエル・ドゥ・ロートシルトがシャトー・ブラーヌ・ムートンを手に入れてから150年目にあたる記念の年ということで、当時のシャトー購入契約書を背景に、バロン・ナサニエル氏が椅子に腰掛けているというデザインとなった。残念ながら、ここで日本人アーティスト3度目の登場とはならなかったわけである。ちなみに、セツコ・バルティス氏のお連れ合いであるバルティス氏も、セツコ氏の2年後、1993年にアートラベルを手がけている。少女の裸体が描かれたものなのだが、これが幼児虐待としてアメリカで非難の対象となり、結果、アメリカ輸出用として何も絵が描かれていない白地のラベルも作られた。1993年については、この2つのラベルをそろえることがアートラベル・コレクターの間で人気だとか。
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登録日:2007年 01月 18日 18:04:43
ジェームズ・ボンドとカクテル
「カジノ・ロワイヤル」、仏リキュール産業復活を後押し - フランス
【ボルドー/フランス 18日 AFP】ワイン生産の中心地、仏南西部ボルドー(Bordeaux)では、ワイン醸造業者が世界市場で厳しい競走を強いられている一方、創業200年の老舗リキュール製造会社が、太西洋を隔てた英米市場を狙ったカクテル・ブームに乗じた好調なビジネスを展開している。
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先週、「007 カジノ・ロワイヤル」を映画館で鑑賞した。最初の数十分間、新ジェームズ・ボンドの顔にとまどってしまったことや、冒頭のアクションシーンがはらむ矛盾点の数々が気になったこと、隣のおじさんが空のペットボトルで刻む妙なリズムに邪魔されながらも、内容盛りだくさん(やや詰め込みすぎの感も否めないような・・・)で、鑑賞後には、ダニエル・クレイグ=ジェームズ・ボンドを違和感なく受け止められるまでになった。
私が007シリーズで気になるのは、名脇役として登場する酒の数々。一番有名なのはマティーニだろう。本来、ドライ・ジン3に対してベルモット1をステア、オリーブを沈めてレモンピールをするのが一般的なレシピだ。ジンをウォッカに変えるとウォッカ・マティーニになる。ジェームズ・ボンドが好むのは、さらにアレンジを加えたもので、ドライ・ジン3に対してウォッカ1、ベルモット0.5をシェイク、これにレモンピールを浮かべる「ボンド・マティーニ」。が、今回の新作では、原作により忠実なカクテルという、「ヴェスパ・マティーニ」が登場した。ドライ・ジンにウォッカ、フランスはボルドー産のフレーバードワイン、リレをシェイクし、レモンピールを添えるというもの。
*リレ家の秘密
ボルドーを旅したとき、リレの前を通ったことがある。そのときバスに同乗していたフランス人から、ボルドーではリレは子供にも大人気のフレーバードワインだと教えてくれた。オレンジの香りがさわやかで、それくらい飲みやすいのである。私も、アペリティフにリレのソーダ割りをいただくのが好きだ。
リレは1887年、リレ家のポール、レイモンド兄弟によって、ボルドー地方にあるポデンサックという小さな村に誕生した。ベースにはボルドーの中でも厳選された産地のワインを85%使い、南スペイン産の甘いオレンジやハイチ産の苦味ばしったオレンジ、モロッコやチュニジア産のグリーンオレンジ、ペルー産のキニーネなどから作られるフルーツリキュール15%がブレンドされている。このリキュールの製造方法については門外不出とされ、「リレ家の秘密」と呼ばれているそうだ。ブレンド後はオーク樽で6~12ヶ月間熟成され、さらに薫り高く、複雑な味わいに仕上げられる。
リレにはルージュ(赤)とブラン(白)があり、ルージュはラズベリーやブラックベリーといった黒いベリー系の香りと、樽からくるヴァニラやシナモンなどスパイス系の香りが楽しめ、力強い味わい。ブランは花やハチミツのような華やかな香りと、オレンジやライムのようなフルーツ系の香りが豊かで、まろやかな味わいと長い余韻が楽しめる。どちらもそのまま飲んでもよし、カクテルにしてもよし。また料理のソースなどにも使われる。ルージュはフォアグラや鴨肉を使った料理に、ブランは魚介類を使った料理におすすめだそう。
ちなみに、007に登場する酒でもうひとつ有名なものを挙げるとすればシャンパーニュだ。今回登場したシャンパーニュは、私がもっとも愛してやまないシャンパーニュであるボランジェのプレステージ、「グラン・ダネ」だった。
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登録日:2007年 01月 09日 10:05:20
- プロフィール
- 成田美友
- (女)
- ambrosia
- ドイツにある観光公社「Historic Highlights of Germany」でのフリー編集者生活を終え、ドイツから帰国。現在はフリージャーナリストとして活動中
*主な経歴:出版社で旅行ガイドブック、街情報誌の編集、サイト運営会社で食に関するウェブサイトの編集と編集者人生10年目
*ひとこと:土地の歴史や文化に深く根ざしたヨーロッパの食文化に魅かれ、学ぶ日々。米・Society of Wine Educators認定Wine Specialist/日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート
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