Ch. d'Yquem シャトー・ディケム *黄金のデザートワイン

600本の高級ワインが盗難、犯人は「恥知らずの」コレクター? - スウェーデン

【ストックホルム/スウェーデン 22日 AFP】ストックホルム(Stockholm)郊外の街ソルナ(Solna)にある高級レストラン「Ulriksdals Waerdshus」で、夏休み期間中の7月22日夜から23日にかけ、時価350万クローナ(約5678万円)相当のフランス・ボルドー(Bordeaux)産のワインが盗まれた。
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(c)AFP/PATRICK BERNARD

AFPBB News


 世界三大貴腐ワインのひとつ、ソーテルヌ。。ソーテルヌは貴腐ワインの名であると同時に、産出される地域名であり、ボルドー地方に位置する。1855年の同地方の貴腐ワイン産地・ソーテルヌとバルザックに対する格付けで、シャトー・ディケムのみがグラン・クリュの特別1級とされている。つまり、ソーテルヌの中でも別格中の別格として、その頂点に立っているのがシャトー・ディケムなのである。
 元々、シャトー・ディケムはフランス・アキテーヌ公でもあったイングランド王のものだったが、その後のフランスとイギリスの領地争い云々の結果、1453年以来、晴れて(?)フランスとなった。1593年には、同地の貴族であるJacques Sauvageに、シャトーを含め、この地が与えられた。このときすでに、遅摘みブドウを使ったワイン作りが行われていたとか。その後、フランス革命、第一次世界大戦、第二次世界大戦そしてフィロキセラ被害など激動の時代を経るが、いつの時代も、シャトー・ディケムの高級ワインとしての地位は揺るぎのないものだった。


*1本の樹から1杯のワイン

 シャトー・ディケムでは、1本のブドウの樹からグラス1杯分のワインしか造らないといわれるほど、ブドウの成熟度にこだわっている。手摘みなのはいうまでもないが、ブドウの粒1つ1つを吟味しながら、成熟した粒のみを選んで丁寧に摘むという。シャトー・ディケムのソーテルヌとして世に出すにふさわしくないと判断すれば、その年は生産しないという徹底ぶり(1964年がそうだった)。また、たとえ収穫したとしても、醸造の結果、さらに最良と判断された樽からのみ、瓶詰めが行われ、それ以外の樽は「シャトー・ディケムのソーテルヌ」として世に出回ることはない。


*ソーテルヌのように年をとりたい

 ソーテルヌは私が愛してやまないデザートワインの1つだ。とはいえ、シャトー・ディケムを楽しめる機会には、そうそうめぐりあえるものではない。それでも、これまで数回いただいたことがある。その中で一番古いビンテージが1987年だった。20年、30年、または50年以上たってもなお溌剌としているといわれるソーテルヌ。上記のビンテージは2005年にいただいたので、“たかだが”18年ということになるだろう。もちろん生き生きとした果実味を残しつつ、どこか“ねっとり”とした感じを覚えるほどの濃厚さと芳醇な香りだった。
 私の生まれ年は、ソーテルヌの当たり年として名高い年だ。もちろんその分、値段もはるわけだが、数十年後、生まれ年のソーテルヌを手に入れて、私と同じ年を経たその味わいを試してみたいと思っている。ソーテルヌのように、いつまでも溌剌と、そして気高く年を重ねていきたいものである。

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登録日:2006年 08月 25日 23:03:02

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プロフィール
成田美友
(女)
ambrosia
ドイツにある観光公社「Historic Highlights of Germany」でのフリー編集者生活を終え、ドイツから帰国。現在はフリージャーナリストとして活動中
*主な経歴:出版社で旅行ガイドブック、街情報誌の編集、サイト運営会社で食に関するウェブサイトの編集と編集者人生10年目
*ひとこと:土地の歴史や文化に深く根ざしたヨーロッパの食文化に魅かれ、学ぶ日々。米・Society of Wine Educators認定Wine Specialist/日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート
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