2006年 05月
ヨーロッパ最大の音楽の祭典「ユーロヴィジョン・ソング・コンテスト」
<2006年ユーロヴィジョン・ソング・コンテスト>決勝リハーサル開催 - ギリシャ
【アテネ/ギリシャ 20日 AFP】アテネのアテネ・オリンピック・インドア・ホール(Athens Olympic Indoor Hall)で開催される2006年ユーロヴィジョン・ソング・コンテスト(2006 Eurovision)の決勝を翌日に控えた19日、決勝進出者によるリハーサルが行われた。(c)AFP/Aris Messinis
1年に1度、予選を勝ち抜いたヨーロッパ各国の代表歌手が一堂に会し、これまたヨーロッパ各国(38カ国)の国民による電話投票で優勝者が決まるという、50年以上続くヨーロッパ最大ともいえる音楽の祭典「Eurovision Song Contest(ユーロヴィジョン・ソング・コンテスト)」。スウェーデンのABBAが世界的に有名になったのも、このコンテストの1974年の大会で優勝したのがきっかけと言われている。また1988年にはセリーヌ・ディオンがスイス代表として出場し、優勝している。
今年の大会はギリシャのアテネで5月20日に行われ、ヨーロッパ各国にライブ中継された。予選に出場したのは37カ国、本大会は24か国で、スイス/モルドヴァ/イスラエル/ラトヴィア/ノルウェー/スペイン/マルタ/ドイツ/デンマーク/マケドニア/ルーマニア/ボスニア・ヘルツェゴヴィナ/リトアニア/イギリス/ギリシャ/フィンランド/ウクライナ/フランス/クロアチア/アイルランド/スウェーデン/トルコ/アルメニア。上記の引用記事は決勝リハーサルのものだが、その写真に写っているフィンランド代表のバンド「Lordi」が今年の優勝者だった。
*「ユーロヴィジョン・ソング・コンテスト」の歴史
1956年の第1回大会はスイスのルガノで行われ、出場国は7か国。パフォーマンスを3分半以内におさめるこということ以外に特に制限はなかった。審査は各国から2人ずつ選出された審査員によって行われた。審査員は1ポインから10ポイントまで、10の中から1つずつ各国にポイントを配していく。そのポイントの合計が一番多かった歌手が優勝となる(第1回の優勝者はスイスのLys Assia)。
現在は、前大会の優勝国が次回の開催地となるが、これは第3回目からのルールで、第2回大会はスイスではなく西ドイツ(当時)で行われた。1969年には出場国16カ国のうち4カ国が同点優勝となるという珍事(?)があったが、次回開催地にはオランダが選ばれた。また、第2会大会から追加されたルールで、出場者が歌えるのは1曲のみとなった。
1966年からは自国語の歌詞で歌うことというルールが追加され、1972年の大会までこのルールが適用され続ける。1973年にこのルールは一旦廃止されたが、1977年の大会から再び自国語のみに制限された。が、1999年からは再度、どの国の言葉で歌っても構わないことになり、現在まで続いている。
出場国は順調に増え続け、1989年からは本大会に出場できるのが16カ国、1996年からは23カ国、2002年からは24か国に制限されている。2004年からは本大会の前に準決勝が行われることになり、この準決勝もテレビ、インターネットで放映され、本大会と同じように電話投票によって本大会出場者が決まる。
50年の歴史の中で採点システムは4回ほど変わっているが、現在のように各国のテレビ視聴者による電話投票システムが導入されたのは1998年から。電話を発信している国には投票できず(つまり自国以外の国に投票するということになる)、投票に参加している国の中継テレビ局がその数を集計、1番多かった国には12ポイント、2番目に10ポイント、3番目には8ポイント、以下7~1ポイントまで、10の国に点を配していく。本大会出場国は24カ国。つまり、どの国の投票結果でも1~10位まで入ることができなかった国=ゼロポイントの国という、さびしい結果に終わる国も出てくることになる。ちなみに、今年の大会も含めて、これまでの優勝回数が一番多いのはアイルランド(7回)のようだ。
*個人的感想
我が家にテレビがないので、当日は友達宅でドイツ人数人とともに見た。コンテストそのものに対しての意見は人それぞれで、純粋に音楽の祭典として楽しみにしている人もいれば、特に音楽に興味があるわけでも、コンテストの結果が気になるわけでもないが、毎年の恒例行事としてテレビの前に座っている人もいる、といったところ。あくまでも個人的感想だが、本大会出場者の中には「この人(たち)が、この国の代表・・・?」と首をかしげてしまうような歌手もいたりいなかったり・・・。友達の中にも、そういうところを笑いたくて見ているんだという人もいた。
何はともあれ、テレビの前に皆で集まり、ビールとワインを飲みながら、ああでもないこうでもないとヨーロッパの歌・歌手談議に花が咲いた。この感じ、何かに似ている。実家の茶の間に家族で集まり、お酒のグラスを片手に御馳走に箸をつけ、「何でこの歌手が・・・?」とか言いながらも一緒に歌を口ずさんだり。そう、歌をキーワードにワイワイガヤガヤ楽しむあの感じだ。規模も競う内容も違うが、感覚的には我が家で楽しむ日本の大晦日の定番、紅白歌合戦のような位置づけなのかもしれない。
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登録日:2006年 05月 22日 00:27:15
町の数=ビールの数 「ドイツビール」
【Graefelfing/ドイツ 8日 AFP】8日、ミュンヘン(Munich)に近いGraefelfingで、Doemerアカデミー会長Wolfgang Stempfl氏によるビールソムリエ教室が開かれた。受講生は2週間にわたり、ビールの醸造からビールカクテル作りにいたるまで、ビールに関するすべてのことを学ぶ。トレーニング終了後には修了証書が授与される。写真は授業中に多様なビールを飲む教室受講者とステンフル氏(右)。(c)AFP/JOERG KOCH
ドイツのビールは、大麦・ホップ・水のみを原料として作られている。というよりも、この3つ以外を原料として使うことは許されていない。これは、1516年にバイエルン侯ヴィルヘルム4世が出した「ビール純粋令」によるもので、現在もそれが忠実に守り続けられているのである。
*ドイツビールの種類
ビールは大概、その醸造方法から上面発酵ビール、下面発酵ビール、自然発酵ビールの3つに分けられる。上面発酵は常温で短期間に発酵させるもので、発酵後には酵母が液面に浮き上がってくる。代表的な上面発酵ビールはイギリスのエール。15世紀にドイツで下面発酵ビールの技術が生み出されるまでは、世界のビールのほとんどがこのタイプだった。下面発酵ビールは、低温で長期間熟成を行うもので、発酵後には酵母は沈殿する。日本のビールの多くはピルスナーというタイプだが、これは下面発酵ビールである。自然発酵は、空気中の酵母などによって自然に発酵させるもので、ベルギーのランビックが有名だ。
ドイツビールの場合、町の数だけビールがあるといっても過言ではないほど、実にさまざまなビールがある。特徴的なものが以下。
<上面発酵ビール>
・Alt アルト/「古い」の意
デュッセルドルフを代表するビール。上面発酵ながら低温熟成を行うのが特徴で、赤みの強い琥珀色をしており、ほのかな甘味と心地よい苦味がある
・Koelsch ケルシュ/「ケルンの」の意
ケルンを代表するビール。淡色で、すっきりとした軽い味わい
・Weizen ヴァイツェン/「白い」の意
小麦から作られる淡色のビールで、フルーティーですっきりとした味。ミュンヘンなど南ドイツ全般が主体
<下面発酵ビール>
・Helles ヘレス/「明るい色の」の意
黄金色をした軽い味わいのビール。ミュンヘンなどバイエルン地方以外ではLager ラガーとも呼ばれる
・Dunkles デュンケル/「暗い色の」の意
こげ茶色をしたビールで見た目では苦味が強そうだが、どちらかというと甘味が強い
・Schwarz シュヴァルツ/「黒」の意
その名のとおり黒い色をしており、心地よい苦味がある
・Maerzen メルツェン/「3月の」の意
もともとは3月に仕込んだことからこう呼ばれていたが、現在ではアロマホップを使った香り豊かなものの総称として使われることが多い。ミュンヘンで毎年初秋に行われるドイツ最大のビール祭り「オクトーバーフェスト」で飲まれるのがこのビール
・Bock ボック/「ヤギ、ヒツジなどの雄」の意
黄金色でホップの苦味が効いている。Doppelbock ドッペルボックというものもあり、ボックよりもアルコール度数が高い
*デュッセルドルフにて
この1週間、アルトビアで有名なデュッセルドルフにちょうど行ってきたところだ。到着した日、Hausbrauereien(Brewery Inns)3軒をはしごし、アルトビアを飲み歩いた。どの店のアルトビアも香り豊かで、口の中にほのかな甘味が広がり、後味には心地よい苦味が感じられ、とてもおいしくいただいた。やや飲みすぎた(その日は1.3リットル)感も否めないが・・・。
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登録日:2006年 05月 18日 16:41:41
世界三大ブルーチーズ
【レンヌ/フランス 5日 AFP】Sebastien Baleさんはチーズの卸売業を営み、仏ブルターニュ(Bretagne)地方の商都レンヌ(Rennes)近郊の9つのスーパーマーケットにチーズを卸している。同氏が初めてイギリスのチーズのすばらしさに気付いたのは休暇中にロンドンの流行発信地であるコベント・ガーデン(Covent Garden)の高級チーズ店「ニールズヤード・デイリー(Neals Yard Dairy)」を訪れた際。今では、週に40キロのチェダー・チーズとスチルトン・チーズを売り上げているという。写真は、レンヌの自店でチーズを見せるBaleさん。(c)AFP/A.Durand
イギリスのスティルトン(Stilton/上記文中ではスチルトン)といえば、世界三大ブルーチーズの1つに数えられる、イギリスを代表するチーズだ。残りの2つはフランスのロックフォール(Roquefort)とイタリアのゴルゴンゾーラ(Gorgonzola)。この3つの中で個人的に一番好きなのがスティルトン。他の2つ(ゴルゴンゾーラには、一般的に出回っているもので、よりマイルド&口当たりのよいドルチェタイプがあるが、ここではあくまでもオリジナルのピッカンテと比べた場合)と比べて塩気が少なく、コクがあるように感じるのがその理由。
*世界三大ブルーチーズ比較
・Stilton(イギリス)
DOP(原産地統制保護)認定チーズ
下記3州にある約10の製造業者でのみ製造される
名の由来: 地名
産地: ダービーシャー、レスターシャー、ノッテインガムシャー
原料: 牛乳
形状: 直径約20cm・高さ25~30cm・重さ5~8kgの円筒状
中身: セミハードで、濃いめの黄色の中に青カビが細かく筋状に入っている
加熱圧縮: しない
熟成: 最低8~15週間以上
季節: 1年中
・Roquefort(フランス)
AOC(生産地呼称制度)認定チーズ
搾乳からカビを入れる前までの生産地域と、カビを入れて熟成させる地域が異なる
名の由来: 地名(熟成地域)
産地: 生産地域 アキテーヌ、ミディ・ピレネー、ラングドッグ-ルーション、プロヴァンス-アルプス-コートダジュール、コルス
熟成地域 ロックフォール・シュル・スールゾン村(コンバルー山の洞窟内)
原料: 羊乳(生・全乳)
形状: 直径19~20cm・高さ8.5~10.5cm・重さ2.5~2.9kgの円筒状
中身: 湿り気を帯び、やわらかい。淡いクリーム色の中に、やや大きめの青カビが全体的に広がっている
加熱圧縮: しない
熟成: 最低3カ月
季節: 1年中
・Gorgonzola(イタリア)
DOP(原産地統制保護)認定チーズ
よりマイルドで口当たりのなめらかなドルチェタイプと、オリジナルのナトゥラーレまたははピッカンテタイプの2種ある
名の由来: 地名(正式名称はストラッキーノ・ディ・ゴルゴンゾーラ)
産地: 生産地域 ピエモンテ州、ロンバルディア州
原料: 牛乳(全乳)
形状: 直径25~30cm・高さ30~35cm・重さ6~12kgの円筒状
中身: やわらかめで、濃いめの黄色の中に青カビがマーブル状に入っている
加熱圧縮: しない
熟成: 最低2~3カ月
季節: 1年中
*ブルーチーズとデザートワイン
塩味の強いブルーチーズは、よくデザートワインとの組み合わせが謳われる。チーズとワイン、それぞれの産地や歴史的背景などが相まって、一番典型的な例が、スティルトンにはポート(ポルトガルの酒精強化ワイン)、ロックフォールにはソーテルヌ(フランスの貴腐ワイン)、ゴルゴンゾーラにはマルサラ(イタリアの酒精強化ワイン)というもの。私も、ブルーチーズとデザートワインを組み合わせていただくのは好きだが、大好きなソーテルヌと合わせるのに、ロックフォールだと私には塩味が強すぎていけない。ソーテルヌの後味の特徴である、アンズのような心地よい“えぐみ”が薄れるように感じてしまうのだ。
ブルーチーズとデザートワインの組み合わせで、私が一番気に入っているのはフランス(オーヴェルニュ地方)のフルム・ダンベール Fourme d'Ambertとソーテルヌ。牛乳から作られるチーズで、塩気がまろやかなうえ、ボロボロと崩れるわけでもホクホクと歯ごたえがあるわけでもない程よい湿り気と弾力、そしてコクもある。今から5年ほど前に、生まれて初めてこの組み合わせを試して以来、すっかり虜。だが2度目以降は、初回ほどの感動を得られたことがない。初回のチーズの熟成の具合が絶妙だったからなのか、単に生まれて初めてという経験値の低さによるものだったのか・・・。
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登録日:2006年 05月 09日 18:00:22
“ビー玉” 侮るべからず
【クローリー/英国 15日 AFP】14日、毎年恒例のビー玉世界選手権(World Marble Championships)がクローリー(Crawley)で開催された。イギリスでは伝統的なゲームであり趣味として愛されるビー玉に魅了されて、ウェスト・サセックス(West Sussex)州のグレーハウンドパブ(Greyhound Pub)で開かれるこの一風変わった競技会には、毎年数百人の人々が集まる。写真は、競技に参加するドイツ人のGabi Muhlischさん。(c)AFP/CARL DE SOUZA
子供のころ“おはじき”で遊んだことは覚えているが、“ビー玉”で遊んだ記憶はない。ビー玉を持っていたにもかかわらず、だ。要は、どうやって遊んだらいいのかわからなかったということだと思う。今でもビー玉は持っているが、水生植物の鉢に入れたり、グラスに入れてみたりと、あくまでも装飾用として使っている。そのビー玉に世界選手権があったとは。しかも“毎年数百人の人々が集まる”とある。そこそこ人気があるといってもいいかもしれない。ちなみに今年はイギリスとドイツから22チームが参加し、ドイツのチームが優勝したそうだ。
ビー玉遊びの歴史は3000年以上に及ぶとも言われる。古代エジプトの墓の中から、ガラス製ではないものの、粘土で作られたビー玉(ビー玉の“ビー”はビードロ=ガラスの“ビー”。つまり、この場合ビー玉と呼んでいいのかどうか・・・。ちなみに英語でビー玉はMarble)が見つかったり、紀元前100年ごろの作られたと推測されるビー玉がメキシコやアメリカで見つかったりもしているそうだ。昔は粘土のほか、動物の骨や木の実、石などで作られていた。
*ビー玉で遊ぶ
前述のとおり、私はどうやってビー玉で遊んだらいいのかわからない。調べてみたところ、実にさまざまな遊び方があるようだが、簡単にいうと“おはじき”と同じ要領で、自分のビー玉を相手のビー玉にあてて取り合うパターンが多い。その際、円の外に出したり、穴の中に落としたりと、相手のビー玉の狙いうち方にいくつかのバリエーションがある。
基本は「Taw」(その名も“おはじき”)というゲームをベースにしているようだ。親指の背にのせたビー玉をはじき、直径3mほどの円の中にある相手のビー玉にあてて円の外に出すというもの。これにさまざまなルールを加えたものが多い。そのルールが複雑すぎて、説明を読んでも理解できないものもあった・・・。
グループ用のゲームで一番ポピュラーなのはRing Tawと呼ばれるものらしい。まず、地面に二重の円を描く。このとき、内側の円の直径は30cm、外側は2m程度になるようにする。内側の円の中におかれたビー玉を、外側の円の好きな場所においたビー玉で狙いあてるというもの。一度ビー玉にあてることができたら、そのプレーヤーは続けて狙うことができるが、最初と違い、自分のビー玉を好きなところに移動させることはできず、1回目の後に落ちた場所から狙うことになる。失敗すれば当然、相手側の番となるが、その際、あてることができなかった自分のビー玉が外側の円内にある場合は、そのビー玉はそのままそこに残しておかなくてはならず、相手側がそのビー玉を狙いあてることも可能になる。これがルールの概要。
いろいろなゲームのルールを読むうち、実際に遊んでみたいと思うものもいくつかあった。基本的な遊び方は「狙いうつ」という、いたってシンプルなものながら、複雑なルールを理解したり、運だけでゲームを進めるのではなく、技術や戦略を必要とするものが多かったり。ビー玉、なかなか侮れない。
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登録日:2006年 05月 03日 17:43:34
- プロフィール
- 成田美友
- (女)
- ambrosia
- ドイツにある観光公社「Historic Highlights of Germany」でのフリー編集者生活を終え、ドイツから帰国。現在はフリージャーナリストとして活動中
*主な経歴:出版社で旅行ガイドブック、街情報誌の編集、サイト運営会社で食に関するウェブサイトの編集と編集者人生10年目
*ひとこと:土地の歴史や文化に深く根ざしたヨーロッパの食文化に魅かれ、学ぶ日々。米・Society of Wine Educators認定Wine Specialist/日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート
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