2006年 05月 09日
世界三大ブルーチーズ
【レンヌ/フランス 5日 AFP】Sebastien Baleさんはチーズの卸売業を営み、仏ブルターニュ(Bretagne)地方の商都レンヌ(Rennes)近郊の9つのスーパーマーケットにチーズを卸している。同氏が初めてイギリスのチーズのすばらしさに気付いたのは休暇中にロンドンの流行発信地であるコベント・ガーデン(Covent Garden)の高級チーズ店「ニールズヤード・デイリー(Neals Yard Dairy)」を訪れた際。今では、週に40キロのチェダー・チーズとスチルトン・チーズを売り上げているという。写真は、レンヌの自店でチーズを見せるBaleさん。(c)AFP/A.Durand
イギリスのスティルトン(Stilton/上記文中ではスチルトン)といえば、世界三大ブルーチーズの1つに数えられる、イギリスを代表するチーズだ。残りの2つはフランスのロックフォール(Roquefort)とイタリアのゴルゴンゾーラ(Gorgonzola)。この3つの中で個人的に一番好きなのがスティルトン。他の2つ(ゴルゴンゾーラには、一般的に出回っているもので、よりマイルド&口当たりのよいドルチェタイプがあるが、ここではあくまでもオリジナルのピッカンテと比べた場合)と比べて塩気が少なく、コクがあるように感じるのがその理由。
*世界三大ブルーチーズ比較
・Stilton(イギリス)
DOP(原産地統制保護)認定チーズ
下記3州にある約10の製造業者でのみ製造される
名の由来: 地名
産地: ダービーシャー、レスターシャー、ノッテインガムシャー
原料: 牛乳
形状: 直径約20cm・高さ25~30cm・重さ5~8kgの円筒状
中身: セミハードで、濃いめの黄色の中に青カビが細かく筋状に入っている
加熱圧縮: しない
熟成: 最低8~15週間以上
季節: 1年中
・Roquefort(フランス)
AOC(生産地呼称制度)認定チーズ
搾乳からカビを入れる前までの生産地域と、カビを入れて熟成させる地域が異なる
名の由来: 地名(熟成地域)
産地: 生産地域 アキテーヌ、ミディ・ピレネー、ラングドッグ-ルーション、プロヴァンス-アルプス-コートダジュール、コルス
熟成地域 ロックフォール・シュル・スールゾン村(コンバルー山の洞窟内)
原料: 羊乳(生・全乳)
形状: 直径19~20cm・高さ8.5~10.5cm・重さ2.5~2.9kgの円筒状
中身: 湿り気を帯び、やわらかい。淡いクリーム色の中に、やや大きめの青カビが全体的に広がっている
加熱圧縮: しない
熟成: 最低3カ月
季節: 1年中
・Gorgonzola(イタリア)
DOP(原産地統制保護)認定チーズ
よりマイルドで口当たりのなめらかなドルチェタイプと、オリジナルのナトゥラーレまたははピッカンテタイプの2種ある
名の由来: 地名(正式名称はストラッキーノ・ディ・ゴルゴンゾーラ)
産地: 生産地域 ピエモンテ州、ロンバルディア州
原料: 牛乳(全乳)
形状: 直径25~30cm・高さ30~35cm・重さ6~12kgの円筒状
中身: やわらかめで、濃いめの黄色の中に青カビがマーブル状に入っている
加熱圧縮: しない
熟成: 最低2~3カ月
季節: 1年中
*ブルーチーズとデザートワイン
塩味の強いブルーチーズは、よくデザートワインとの組み合わせが謳われる。チーズとワイン、それぞれの産地や歴史的背景などが相まって、一番典型的な例が、スティルトンにはポート(ポルトガルの酒精強化ワイン)、ロックフォールにはソーテルヌ(フランスの貴腐ワイン)、ゴルゴンゾーラにはマルサラ(イタリアの酒精強化ワイン)というもの。私も、ブルーチーズとデザートワインを組み合わせていただくのは好きだが、大好きなソーテルヌと合わせるのに、ロックフォールだと私には塩味が強すぎていけない。ソーテルヌの後味の特徴である、アンズのような心地よい“えぐみ”が薄れるように感じてしまうのだ。
ブルーチーズとデザートワインの組み合わせで、私が一番気に入っているのはフランス(オーヴェルニュ地方)のフルム・ダンベール Fourme d'Ambertとソーテルヌ。牛乳から作られるチーズで、塩気がまろやかなうえ、ボロボロと崩れるわけでもホクホクと歯ごたえがあるわけでもない程よい湿り気と弾力、そしてコクもある。今から5年ほど前に、生まれて初めてこの組み合わせを試して以来、すっかり虜。だが2度目以降は、初回ほどの感動を得られたことがない。初回のチーズの熟成の具合が絶妙だったからなのか、単に生まれて初めてという経験値の低さによるものだったのか・・・。
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登録日:2006年 05月 09日 18:00:22
- プロフィール
- 成田美友
- (女)
- ambrosia
- ドイツにある観光公社「Historic Highlights of Germany」でのフリー編集者生活を終え、ドイツから帰国。現在はフリージャーナリストとして活動中
*主な経歴:出版社で旅行ガイドブック、街情報誌の編集、サイト運営会社で食に関するウェブサイトの編集と編集者人生10年目
*ひとこと:土地の歴史や文化に深く根ざしたヨーロッパの食文化に魅かれ、学ぶ日々。米・Society of Wine Educators認定Wine Specialist/日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート
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