2006年 05月 18日

町の数=ビールの数 「ドイツビール」

ビールソムリエ教室でビールのすべてを学ぶ - ドイツ

【Graefelfing/ドイツ 8日 AFP】8日、ミュンヘン(Munich)に近いGraefelfingで、Doemerアカデミー会長Wolfgang Stempfl氏によるビールソムリエ教室が開かれた。受講生は2週間にわたり、ビールの醸造からビールカクテル作りにいたるまで、ビールに関するすべてのことを学ぶ。トレーニング終了後には修了証書が授与される。写真は授業中に多様なビールを飲む教室受講者とステンフル氏(右)。(c)AFP/JOERG KOCH

AFPBB News


 ドイツのビールは、大麦・ホップ・水のみを原料として作られている。というよりも、この3つ以外を原料として使うことは許されていない。これは、1516年にバイエルン侯ヴィルヘルム4世が出した「ビール純粋令」によるもので、現在もそれが忠実に守り続けられているのである。


*ドイツビールの種類

 ビールは大概、その醸造方法から上面発酵ビール、下面発酵ビール、自然発酵ビールの3つに分けられる。上面発酵は常温で短期間に発酵させるもので、発酵後には酵母が液面に浮き上がってくる。代表的な上面発酵ビールはイギリスのエール。15世紀にドイツで下面発酵ビールの技術が生み出されるまでは、世界のビールのほとんどがこのタイプだった。下面発酵ビールは、低温で長期間熟成を行うもので、発酵後には酵母は沈殿する。日本のビールの多くはピルスナーというタイプだが、これは下面発酵ビールである。自然発酵は、空気中の酵母などによって自然に発酵させるもので、ベルギーのランビックが有名だ。
 ドイツビールの場合、町の数だけビールがあるといっても過言ではないほど、実にさまざまなビールがある。特徴的なものが以下。

<上面発酵ビール>
 ・Alt アルト/「古い」の意
 デュッセルドルフを代表するビール。上面発酵ながら低温熟成を行うのが特徴で、赤みの強い琥珀色をしており、ほのかな甘味と心地よい苦味がある

 ・Koelsch ケルシュ/「ケルンの」の意
 ケルンを代表するビール。淡色で、すっきりとした軽い味わい

 ・Weizen ヴァイツェン/「白い」の意
 小麦から作られる淡色のビールで、フルーティーですっきりとした味。ミュンヘンなど南ドイツ全般が主体


<下面発酵ビール>
 ・Helles ヘレス/「明るい色の」の意
 黄金色をした軽い味わいのビール。ミュンヘンなどバイエルン地方以外ではLager ラガーとも呼ばれる

 ・Dunkles デュンケル/「暗い色の」の意
 こげ茶色をしたビールで見た目では苦味が強そうだが、どちらかというと甘味が強い

 ・Schwarz シュヴァルツ/「黒」の意
 その名のとおり黒い色をしており、心地よい苦味がある

 ・Maerzen メルツェン/「3月の」の意
 もともとは3月に仕込んだことからこう呼ばれていたが、現在ではアロマホップを使った香り豊かなものの総称として使われることが多い。ミュンヘンで毎年初秋に行われるドイツ最大のビール祭り「オクトーバーフェスト」で飲まれるのがこのビール

 ・Bock ボック/「ヤギ、ヒツジなどの雄」の意
 黄金色でホップの苦味が効いている。Doppelbock ドッペルボックというものもあり、ボックよりもアルコール度数が高い


*デュッセルドルフにて

 この1週間、アルトビアで有名なデュッセルドルフにちょうど行ってきたところだ。到着した日、Hausbrauereien(Brewery Inns)3軒をはしごし、アルトビアを飲み歩いた。どの店のアルトビアも香り豊かで、口の中にほのかな甘味が広がり、後味には心地よい苦味が感じられ、とてもおいしくいただいた。やや飲みすぎた(その日は1.3リットル)感も否めないが・・・。

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登録日:2006年 05月 18日 16:41:41

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プロフィール
成田美友
(女)
ambrosia
ドイツにある観光公社「Historic Highlights of Germany」でのフリー編集者生活を終え、ドイツから帰国。現在はフリージャーナリストとして活動中
*主な経歴:出版社で旅行ガイドブック、街情報誌の編集、サイト運営会社で食に関するウェブサイトの編集と編集者人生10年目
*ひとこと:土地の歴史や文化に深く根ざしたヨーロッパの食文化に魅かれ、学ぶ日々。米・Society of Wine Educators認定Wine Specialist/日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート
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