2006年 07月 14日

Luebeck リューベック *砂の彫像が立ち並ぶ「サンドワールド」

砂の彫刻イベント「2006年サンド・ワールド」開催 - ドイツ

【リューベック/ドイツ 10日 AFP】リゾート地、トラベミュンデで7月7日から9月3日まで砂の彫刻の展示イベント「2006年サンド・ワールド(2006 Sand World)」が開催中されている。「サーカスの世界」をテーマとした同イベントでは75人余りの彫刻家が砂と水だけを使って作り上げた作品が展示される。写真は8日、同イベントで展示された巨大なセイウチの彫像。(c)AFP/LIJA PETER

AFPBB News


 ハンザ同盟の盟主であり、「ハンザの女王」または「バルト海の女王」とたたえられた町・リューベック。ここで毎年夏に行われる「サンドワールド」は、世界各国の芸術家によって作られた砂の彫像が並ぶ、砂のフェスティバルだ。


*砂・砂・そして砂

 砂と水だけを材料に、彫刻家のアイディアと技術で生み出される砂の彫像。単純なようだが実は奥が深い。
 砂とひと口に言ってもいろいろある。まず、何からできたものかによって分けられ、大きく、オーガニック系かミネラル系に分けられるそうだ。オーガニック系は、サンゴや海に棲む軟体動物、化石などが極めて小さな粒子まで砕けた(分解した)もので、塩分を含む水中(海中)のほうが、よりバラエティに富んだものが見られる。ミネラル系は鉱物や岩などの小さな粒子からなるもので、アルプスなどの山中でよく見られる。

 彫像の高さは使う砂の質によって決まる。1メーターを超えるものを作るには、特別なタイプの砂が必要になる。砂の大きさとその粒子の構造が非常に重要で、そのキーワードは“サイコロが◎ ビー玉は×”。浜辺の砂の多くは、海流などの影響でビー玉のように丸いものがほとんど。こうした砂で彫像を作るのは難しい。つまり前述のキーワードは、角が削り取られていない角張った砂のほうが彫像作りに向いているという意味だ。「サンドワールド」では、アルプスから流れ出すマース川によって運ばれてくる砂を使っている。これは、こうしたミネラル系の砂は、互いに密着しやすい、さまざまな大きさのサイコロのような形をしているためだという。

 高さ16m級の彫像だろうが、1m以下のものだろうが、作り方の基本は変わらない。基本は2つあって、

 1. 湿らせた砂を圧縮しながら層を重ねるようにして大まかな形のブロックを作る。目標の高さになるまで、大小さまざまな形のブロック積み重ねていく

 2. 硬くなった砂のブロックを削って形を作っていく。高いところから始めること

という、これまたいたってシンプルなもの。とはいえ、実際に彫像を削り出すとなったら、相当な神経を使う作業になることだろう。


*「サンドワールド」

 同イベントは毎年10万人以上の観光客でにぎわう。今年は世界12カ国から75人の彫刻家が集まり、約9000トンの砂を使って、2週間かけて作品を仕上げた。期間中は、そうした作品を見て回る以外にも、さまざまなプログラムが用意されている。中には、彫刻家から砂の彫刻について学び、実際に自分で砂の彫刻をすることができるプログラムもある(月曜~金曜/1日2回/所要時間約2時間)。イブニングプログラムと題されたプログラムは、砂の彫像をロマンティックに照らしつつバルト海に沈む美しい夕焼けを眺めながら、もしくはライトアップされて幻想的に浮かび上がる砂の彫像を眺めながらの食事などが楽しめるというもの。また会場内には、「キッズ・ワールド」と称した子供用のスペースも大きくとられている。
 7月7日~9月3日まで行われ、開園時間は日曜~火曜は午前10時~午後11時、金曜~日曜は午前10時~午後12時。

 私も仕事で8月初旬に会場を訪れる予定にしている。これまでリューベックの町自体、訪れたことがない私だが、ハンザ同盟・海・歴史、この3つのキーワードをもとに、その魅力を十分に味わってきたいと思う。

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登録日:2006年 07月 14日 16:55:18

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プロフィール
成田美友
(女)
ambrosia
ドイツにある観光公社「Historic Highlights of Germany」でのフリー編集者生活を終え、ドイツから帰国。現在はフリージャーナリストとして活動中
*主な経歴:出版社で旅行ガイドブック、街情報誌の編集、サイト運営会社で食に関するウェブサイトの編集と編集者人生10年目
*ひとこと:土地の歴史や文化に深く根ざしたヨーロッパの食文化に魅かれ、学ぶ日々。米・Society of Wine Educators認定Wine Specialist/日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート
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