2006年 08月

Ch. d'Yquem シャトー・ディケム *黄金のデザートワイン

600本の高級ワインが盗難、犯人は「恥知らずの」コレクター? - スウェーデン

【ストックホルム/スウェーデン 22日 AFP】ストックホルム(Stockholm)郊外の街ソルナ(Solna)にある高級レストラン「Ulriksdals Waerdshus」で、夏休み期間中の7月22日夜から23日にかけ、時価350万クローナ(約5678万円)相当のフランス・ボルドー(Bordeaux)産のワインが盗まれた。
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(c)AFP/PATRICK BERNARD

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 世界三大貴腐ワインのひとつ、ソーテルヌ。。ソーテルヌは貴腐ワインの名であると同時に、産出される地域名であり、ボルドー地方に位置する。1855年の同地方の貴腐ワイン産地・ソーテルヌとバルザックに対する格付けで、シャトー・ディケムのみがグラン・クリュの特別1級とされている。つまり、ソーテルヌの中でも別格中の別格として、その頂点に立っているのがシャトー・ディケムなのである。
 元々、シャトー・ディケムはフランス・アキテーヌ公でもあったイングランド王のものだったが、その後のフランスとイギリスの領地争い云々の結果、1453年以来、晴れて(?)フランスとなった。1593年には、同地の貴族であるJacques Sauvageに、シャトーを含め、この地が与えられた。このときすでに、遅摘みブドウを使ったワイン作りが行われていたとか。その後、フランス革命、第一次世界大戦、第二次世界大戦そしてフィロキセラ被害など激動の時代を経るが、いつの時代も、シャトー・ディケムの高級ワインとしての地位は揺るぎのないものだった。


*1本の樹から1杯のワイン

 シャトー・ディケムでは、1本のブドウの樹からグラス1杯分のワインしか造らないといわれるほど、ブドウの成熟度にこだわっている。手摘みなのはいうまでもないが、ブドウの粒1つ1つを吟味しながら、成熟した粒のみを選んで丁寧に摘むという。シャトー・ディケムのソーテルヌとして世に出すにふさわしくないと判断すれば、その年は生産しないという徹底ぶり(1964年がそうだった)。また、たとえ収穫したとしても、醸造の結果、さらに最良と判断された樽からのみ、瓶詰めが行われ、それ以外の樽は「シャトー・ディケムのソーテルヌ」として世に出回ることはない。


*ソーテルヌのように年をとりたい

 ソーテルヌは私が愛してやまないデザートワインの1つだ。とはいえ、シャトー・ディケムを楽しめる機会には、そうそうめぐりあえるものではない。それでも、これまで数回いただいたことがある。その中で一番古いビンテージが1987年だった。20年、30年、または50年以上たってもなお溌剌としているといわれるソーテルヌ。上記のビンテージは2005年にいただいたので、“たかだが”18年ということになるだろう。もちろん生き生きとした果実味を残しつつ、どこか“ねっとり”とした感じを覚えるほどの濃厚さと芳醇な香りだった。
 私の生まれ年は、ソーテルヌの当たり年として名高い年だ。もちろんその分、値段もはるわけだが、数十年後、生まれ年のソーテルヌを手に入れて、私と同じ年を経たその味わいを試してみたいと思っている。ソーテルヌのように、いつまでも溌剌と、そして気高く年を重ねていきたいものである。

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登録日:2006年 08月 25日 23:03:02

Trier トリア *ドイツ最古の町

世界遺産ポルタニグラでWRCドイチェランドラリーがフィニッシュを飾る - ドイツ

【トリーア/ドイツ 17日 AFP】世界ラリー選手権(World Rally Championship)第9戦ドイチェランドラリーが開催されたトリーアでは、歴史的建築物、ポルタニグラ(Porta Nigra)が有名だ。
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(c)AFP/JOHN MACDOUGALL

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 紀元前16年、皇帝アウグストスの命によって築かれたドイツ最古の町・トリア。3世紀末以降、古代ローマ帝国は4つに分けて統治されていたが、当時、トリアには副帝のコンスタンティヌス(312年には西ローマ帝国の初代皇帝となった人物で、313年にミラノ勅令を発し、キリスト教を公認したことでも知られている)が居を構えていた。トリアにはその後、6人の皇帝が居を構えている。ミラノ勅令の1年後にはキリスト教の司教座が設けられ、9世紀には、カール大帝によってトリアは司教領となった。こうして力を大きくしていったトリアの大司教は、12世紀には選帝侯(神聖ローマ帝国の皇帝を選ぶ権利をもつ。皇帝は諸侯と司教からなる7人の選帝侯によって選ばれていた) となり、トリアはその選帝侯の領土の中心地となり、繁栄を続けた。


*ローマ帝国の遺跡であふれかえる町

 トリアにはローマ帝国の栄華を偲ばせる数々の遺跡が残っており、その多くが「ローマ遺跡」としてユネスコの世界遺産に登録されている。トリアの町は遺跡の上にあるといっても過言ではない。以前、トリアを訪ねたとき、ガイドの方から、新しい建物を建てるために地面を掘り返すと、必ずといっていいほど遺跡が地中から現れると聞いた。実際、私達が町を歩いているときにも、ショッピングモールの建設現場から現れた遺跡に遭遇した。中世の修道院跡らしい。ガイドの方に、この後この遺跡はどうなるのかと尋ねたら、取り壊されるだろうとのこと。遺跡が現れる度その全てを保存していたら、トリアには誰も住めなくなってしまうよ、と笑っていた。

 記事中にあるPorta Nigra ポルタ・ニグラも、そんなローマ帝国の遺跡のひとつだ。「黒い門」という名のとおり、黒味を帯びた迫力のある門で、ローマ人によって180年ごろに建てられたといわれている。石造りの門で、その石は大きいものでは6トンもあるという。石は、青銅製のノコギリで、水車の力を利用して厚い板状に切り出され、モルタルを使わずに積み上げられた。石同士は、溶かした鉛でしっかりと端を合わせた鉄製の留め金で固定されている。留め金の1つは、東の螺旋階段近くの門内で見ることができる。門の外側の留め金は、中世の時代に、金属を再利用しようという人々に取り外されてしまったため、現在では錆の後が残る穴が無数に残されているのみである。石自体は、1028年に隠者として自らを東塔に幽閉していたギリシャ人修道士・シメオンのおかげで、奪われることがなかったそうだ。死後、彼は門内に埋葬され、聖人となった。後に破壊されてしまうが、門内には彼を称える2つの教会も作られた。門内ではその教会跡やローマ人の石工の銘、日付を記した銘などが見られる。

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登録日:2006年 08月 18日 21:45:57

世界最大のビール祭り ミュンヘンの“オクトーバーフェスト”

<2006オクトーバーフェスト>開幕を控え準備が進む - ドイツ

【ミュンヘン/ドイツ 12日 AFP】19世紀から続く世界最大の祭典、オクトーバーフェスト(Oktoberfest 2006)が今年は9月16日から10月3日まで開催される。ビール祭りとして知られるオクトーバーフェストには、ロックバンドの演奏や、美味しい地ビール、ワインなどが楽しめる14の主要なテントが設けられ、毎年600万人余りの人々が世界中から訪れる。写真は11日、Hacker-Festzelt(別称:Bavarian Heaven、バイエルン天国)と名付けられたテントの準備作業を行う作業員。(c)AFP/JOERG KOCH

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 ドイツといえばビール、ドイツでビールといえばオクトーバーフェスト。そんな図式が頭に浮かぶ人も多いのではないだろうか。「オクトーバー」は英語同様、ドイツ語でも「10月」の意味。とはいえ、このビール祭りは毎年、9月中旬から開催される。
 最初のオクトーバーフェストは、バイエルンの皇太子・ルードヴィヒの結婚を祝し、1810年10月12日から17日にかけて行われた。その後、このビール祭りは毎年の恒例行事として行われるようになったが、その期間が長くなるにつれ、10月よりも気候条件のよい9月に前倒しされるようになったという。ドイツでは10月の夜は冷え込みが厳しくなるのが一般的だが、 9月はそれに比べれば温暖。星空の下、ビールを楽しむにはうってつけの季節だったのだろう。こうした流れで、現在でもオクトーバーフェストは9月に始まるが、その最終日は10月に入ってからというのが慣習となっている。


*オクトーバーフェストのビール

 今年のオクトーバーフェストでのビールの相場は、1リットルあたり(オクトーバーフェストでは「Maß マース」という単位が使われる)6.95~7.50ユーロと予定されている。ちなみに去年は6.65~7.10ユーロだった。
 今年は14のテントが設置される予定。

Hippodrom
席数: 屋内 3200/屋外 1000
ブルワリー: Spaten-Franziskaner-Bräu

Armbrustschützenzelt
席数: 屋内 5830/屋外 1600
ブルワリー: Paulaner

Hofbräu Festzelt
席数: 屋内 6896/屋外 3022
ブルワリー: Hofbräu München

Hacker-Festzelt
席数: 9300
ブルワリー: Hacker-Pschlorr

Schottenhamel
席数: 屋内 6000/屋外 4000
ブルワリー: Spaten-Franziskaner-Bräu

Winzerer Fähndl
席数: 屋内 8450/屋外 2450
ブルワリー: Paulaner

Schützen-Festhalle
席数: 4442
ブルワリー: Löwenbräu

Käfers Wiesn Schänke
席数: 屋内 1000/屋外 1900
ブルワリー: Paulaner

Weinzelt
席数: 屋内 1300/屋外 600
ブルワリー: Nymphenburgerのゼクト醸造所などからのワイン、ゼクト、シャンパンなど/Paulaner Weißbier

Löwenbräu-Festhalle
席数: 屋内 5700/屋外 2800
ブルワリー: Löwenbräu

Bräurosl
席数: 屋内 6000/屋外 2200
ブルワリー: Hacker-Pschorr

Augustiner-Festhalle
席数: 屋内 6000/屋外 2500
ブルワリー: Augustiner Bräu Wagner KG

Ochsenbraterei
席数: 屋内 5900/屋外 1500
ブルワリー: Spaten

Fischer Vroni
席数: 屋内 2695/屋外 700
ブルワリー: Augustiner


*オクトーバーフェストのスケジュール

 2006年のオクトーバーフェストは、9月16日土曜日正午にミュンヘン市長によって開会が宣言され、10月3日までのビール三昧の日々が始まる。
 ビールを飲めるのは、平日は午前10時から午後10時30分まで、土日は午前9時から午後10時30分まで。テントは毎日、午後11時30分に閉店(閉幕?)となる( "Käfer Wiesn-Schänke"と "Weinzelt"は午前1時まで開いている。ラストオーダーは午前0時15分。)
 今年(2006年)はスケジュール的にちょっと無理・・・という方のために、来年以降の日程予定を参考までにお知らせすると、2007年は9月22日~10月7日、2008年は9月19日~10月4日、2009年は9月19日~10月4日、2010年は9月18日~10月3日、2011年は9月17日~10月3日。

*上記はオクトーバーフェストの公式ホームページからの抜粋です
*詳細は必ず公式ホームページでご確認ください http://www.oktoberfest.de
*上記の内容に誤りがあったり、そのために損失が生じた場合、責任は負いかねますこと、ご了解ください

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登録日:2006年 08月 12日 23:38:02

「CAMRA 真のエールを守る会」

ビールの祭典 グレート・ブリティッシュ・ビア・フェスティバルが初日を迎える - 英国

【ロンドン/英国 2日 AFP】5日までアールズ・コートを会場に開催される国内最大のビールの祭典、グレート・ブリティッシュ・ビア・フェスティバル(Great British Beer Festival、通称:GBBF)が1日開幕した。
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(c)AFP/ADRIAN DENNIS

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 グレート・ブリティッシュ・ビア・フェスティバル Great British Beer Festivalは、Campaign for the Maintenance of Real Ale(CAMRA/真のエールを守る会)によって行われている。この会は、リアルエール(真のエール)、リアルパブ(真のパブ)、そしてその消費者を守るため、1973年に設立され、会員は約8万人と、ヨーロッパ屈指の消費者団体として知られている。その目的は以下のとおりである。

 1. 消費者の権利の保護・改善
 2. 品質・選択・価格に見合った価値の推進
 3. 社会の一部としてのパブの支援
 4. 国の遺産・文化の一部として、伝統的なビール、サイダー、ペリーの普及活動
 5. 認可を受けた全パブ、全ブルワリーの改善


*リアルエール

 ビールは大概、その醸造方法から上面発酵ビール、下面発酵ビール、自然発酵ビールの3つに分けられる。上面発酵は常温で短期間に発酵させるもので、発酵後には酵母が液面に浮き上がってくる。代表的な上面発酵ビールがイギリスのエール。15世紀にドイツで下面発酵ビールの技術が生み出されるまでは、世界のビールのほとんどがこのタイプだった。ところがパストゥールが酸敗の原因が微生物によるものであることを実証、同時に低温貯蔵による下面発酵ビールが、上面発酵ビールよりも腐りにくいと証言したことで、世界的に下面発酵ビールが大量に生産されることになった。そんな中、伝統的なエールがパブから消えていくことを懸念し、上述のCAMRAが設立されたのである。
 真のエールとは、伝統的な製法で作られるビールのタイプのひとつで、木樽詰めビールとしても知られている。他のエールとの根本的な違いは、樽内での二次発酵にある。つまりビールが注がれる状態でもイーストは生きているということだ(といっても、イーストは底に沈んでいるので、必ずしもグラスに注がれるというわけではない)。イーストが生きているということは、樽やボトルの中でも発酵が続いているということで、そのビールを飲む人は、新鮮で自然な味わいを楽しむことができるということでもある。


*今年のチャンピオンビール

 2006年のChampion Beer of Britainは以下のとおり。

金賞: Crouch Vale Brewers Gold
銀賞: Harveys Sussex Best Bitter
銅賞: Triple FFF Moon Dance

◆マイルド Milds 部門
金賞: Mighty Oak's Oscar Wilde Mild
銀賞: Elgood's Black Dog
銅賞: Grainstore Rutland Panther

◆ビターズ Bitters 部門
金賞: Elgood's Cambridge Bitter
銀賞: Acorn Barnsley Bitter
銅賞: Sharp's Doombar Bitter & Woodforde's Wherry

◆ベスト・ビターズ Best Bitters 部門
金賞: Harveys Sussex Best Bitter
銀賞: Triple FFF Moon Dance
銅賞: Kelburn Red Smiddy & Surrey Hills Shere Drop

◆ストロング・ビターズ Strong Bitters 部門
金賞: York Centurions Ghost Ale
銀賞: Thornbridge Jaipur IPA
銅賞: Weetwood Oasthouse Gold

◆スペシャリティー・ビア Speciality Beers 部門
金賞: Cairngorm Trade Winds
銀賞: Wolf Straw Dog
銅賞: William Brothers Fraoch Heather Ale

◆ゴールデン・エール Golden Ales 部門
金賞: Crouch Vale Brewers Gold
銀賞: Hop Back Summer Lightning
銅賞: Holden's Golden Glow

◆CAMRA瓶ビール Guardian/CAMRA Bottle-conditioned Beers 部門
金賞: White Shield Brewery White Shield
銀賞: Greene King Hens Tooth
銅賞: Titanic Stout

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登録日:2006年 08月 05日 12:21:05

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プロフィール
成田美友
(女)
ambrosia
ドイツにある観光公社「Historic Highlights of Germany」でのフリー編集者生活を終え、ドイツから帰国。現在はフリージャーナリストとして活動中
*主な経歴:出版社で旅行ガイドブック、街情報誌の編集、サイト運営会社で食に関するウェブサイトの編集と編集者人生10年目
*ひとこと:土地の歴史や文化に深く根ざしたヨーロッパの食文化に魅かれ、学ぶ日々。米・Society of Wine Educators認定Wine Specialist/日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート
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