2006年 11月 05日

ヨーロッパ人と酒

旧共産主義諸国はのんべが多い - リトアニア

【ビリニュス/リトアニア 4日 AFP】欧州で一人当りのアルコール消費量が最多の国は、欧州連合(EU)の新加盟国で旧共産主義諸国の5か国とルーマニアとの調査結果が明らかになった。
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(c)AFP/MICHAL CIZEK

AFPBB News


 ビール、ワイン、ウイスキー、ブランデー、ジン、ウォッカ、ラム・・・「酒」と聞いてパッと頭に浮かぶものたちのうち、ヨーロッパで生まれたものは多い。また、ヨーロッパを旅していると、酒のほうがミネラルウォーターよりも安く手に入るなんていうことはザラだ。地方へ足を延ばせば、町ごとに異なる酒を造っており、その町でしか飲めない酒なんていうものもある。とにかく、ヨーロッパの文化、生活に酒は“なくてはならないもの”・・・というより“あって当たり前のもの”なんだと思う。


*ヨーロッパ人と酒

 EUは世界最大の酒消費市場だそうだ。大人1人あたりが1年間で摂取する純アルコール量は11リットル。これでもピークだった1970年代の15リットルよりはだいぶ減っているというから驚きだ。一番飲まれているのはビール(44%)で、ワイン(34%)、スピリッツ(23%)と続く。EU加盟の15カ国(オーストリア、ベルギー、デンマーク、フランス、フィンランド、ドイツ、ギリシャ、アイルランド、イタリア、ルクセンブルク、オランダ、ポルトガル、スペイン、スウェーデン、イギリス)のうち、北または中央ヨーロッパ圏ではビールが、南ヨーロッパ圏ではワインが主流。これはその土地で作られているもの=消費の主流ということだと思う。ただしスペインは例外だそうだ。スペインはワイン生産国として有名だが、確かにスペインに出かけたとき、街中でもワインよりもビールを飲んでいる人、またビールの看板を掲げているカフェやバーが多かったのを覚えている。私自身も、真夏に出かけたため、なかなか濃厚な赤ワインを飲む気にはなれず、キリッと冷えたシェリー(フィノ)以外は、基本的にビールを飲んでいた。この「暑い」というのもビール主流という理由のひとつだろうか。酒を飲むタイミングとしては夕食・夜食事というのが40%だそうだが、南ヨーロッパでは昼食時に飲むというのが多いというのも、昼は特に暑い→喉が渇く→ミネラルウォーターは高い→それならビールを・・・と、自分自身の心情と重ねて考えると、思わずうなずいてしまう。だが、その頻度となると私の心情(というよりは信条かもしれない)と異なる。北ヨーロッパのほうが南ヨーロッパよりも毎日飲む傾向が高いそうだ(一番顕著なのは中央ヨーロッパ)。これに私の飲酒傾向を照らし合わせると、私の場合は南ヨーロッパ寄りの中央ヨーロッパ風といったところか。


*ヨーロッパ人の飲みっぷり

 その“飲みっぷり”=“酔いっぷり”を見てみると、ヨーロッパでは南<北というパターンが一般的のようだ。だが“飲みすぎ”となると話は別で、上述のEU加盟15カ国の中で最も“飲みすぎ”の率が低いのはスウェーデン。平均すると、ヨーロッパ人が酔っ払うのは1年に5回、飲みすぎるのは17回となり、これは15カ国の人口のうち3人に1人が、1カ月に少なくとも1回は飲みすぎているということになるそうだ。
 酒を飲み始める年齢の平均は12歳半だそうで、15~16歳の中高生のうち、それまでにすでに飲酒の経験があるのがほとんどだそう。その8人に1人は20回以上の飲酒経験があり、6人に1人は3回以上の飲みすぎ経験もあるそうだ。
 こうなってくると当然、酒が及ぼす健康への害も気になる。EU内の身体障害や夭逝のうち7.4%はアルコール摂取によるものだという。また飲酒をした本人はもちろん、周囲の人たちに対する影響も深刻だ。例えば、母親の飲酒のために約6万人の赤ん坊が未熟児として生まれている事実や、毎年1万人以上が飲酒運転をした人が起こした交通事故によって亡くなっているという事実がある。


*個人的所管

 日本には、漢書からとった言葉で「酒は百薬の長」というものがある。ヨーロッパでも昔は、酒は実際に薬として用いられていた。だが薬は使い方を間違えれば毒にもなり得るわけで、その使用法や適量はきちんと守らなくてはいけない。要は私の中の金科玉条である「腹八分目」を忘れてはいけないということだと思う。


※数字は「Health-EU The Public Health Portal of the European Union 」の"Alcohol in Europe"を参考にしました

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登録日:2006年 11月 05日 18:21:39

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プロフィール
成田美友
(女)
ambrosia
ドイツにある観光公社「Historic Highlights of Germany」でのフリー編集者生活を終え、ドイツから帰国。現在はフリージャーナリストとして活動中
*主な経歴:出版社で旅行ガイドブック、街情報誌の編集、サイト運営会社で食に関するウェブサイトの編集と編集者人生10年目
*ひとこと:土地の歴史や文化に深く根ざしたヨーロッパの食文化に魅かれ、学ぶ日々。米・Society of Wine Educators認定Wine Specialist/日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート
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