2006年 11月 19日

サンタはいつどこからやってくる?

聖ニコラス降誕祭を祝う - オランダ

【ミデルブルグ/オランダ 19日 AFP】12月6日の聖ニコラス降誕祭は、何世紀にも渡るオランダ人とフラマン人特有の年中行事となっている。ローマ・カトリック(Roman Catholic)の国々では、この日は子供たちの祝日となっている。オランダでは前日である5日、老若男女、信仰を問わず、全国民が聖ニコラスの降誕を祝う。写真は港町ミデルブルグ(Middelburg)で18日、白馬にまたがり子どもらに手を振る聖ニコラスとブラックピーター(Black Peter)。(c)AFP/ANP RICK NEDERSTIGT

AFPBB News


 12月25日はクリスマス。クリスマスといえばプレゼント。プレゼントといえばサンタクロース。サンタクロースといえば聖ニコラウスだ。
 ニコラウスは実在の人物で、キリスト教の司教だった。 東方正教会、ローマ・カトリック教会で聖人とされており、子供の守護聖人でもある。
 彼にまつわる逸話の中で、

 『貧しい家の娘が、家計を救うため身売りされるその前の晩に、ニコラウスがその家の煙突から金貨を投げ入れた。その金貨は、暖炉の縁に下げられていた靴下に入った。翌朝、この金貨のおかげで、娘は身売りをされずに済んだ』

というものが、サンタクロース、プレゼントを入れる靴下、煙突からの出入りといったクリスマスにまつわるあれやこれやに由来するとかしないとか。


*サンタクロースがやってくる日

 聖ニコラスは海運の守護聖人でもある。オランダ在住の妹の話によると、かつての海の覇者・オランダでは、サンタクロース(オランダ語ではシンタクラース)は船に乗ってスペインからやってきて、その後は12月6日の本人の命日まで、白馬にまたがり、黒人のお供・ピート(ピートは悪魔という説もあり)とともに各地を練り歩くと言われているそうだ。12月6日は聖ニコラウスの祝日であり、上記のような逸話から、オランダやドイツ、スイスなどでは、今もクリスマスのプレゼントは12月24日のクリスマスイブではなく、12月6日に贈り合うのが一般的。

 前述のとおり、シンタクラースはトナカイが引く“そり”にも乗っていなければ、いわゆるサンタクロースの格好(白いファーがついた赤のとんがり帽子に、体にフィットした赤い衣装と黒いベルト、背中にはプレゼントがつまった大きな袋・・・など。これはコカ・コーラが広めたイメージというのは有名な話だ)もしていない。司教らしく、ミトラという万年筆の筆先のような形をした背の高い帽子をかぶり、祭服であるローブを身に着けている。手には長い杖と分厚い本。この分厚い本には、子供の名前とその年の素行がすべて書かれており、良い子にはプレゼントが与えられ、悪い子には木の枝で打つというお仕置きの後、ピートのもっている空の袋につめて地獄へ連れ去ると脅すらしい。そこで子供が改心すれば、その子もプレゼントがもらえることになる。

 以前、11月末にオランダの駅で切符を買い、ベルギーへ向かったときのこと。駅員が私のチケットを発券している間に話していたのはピートのことだった。オランダ語だったので、詳しい内容はわからないが、会話の端々に「ピート」という単語が登場し、なんだかとても楽しそうだった。また、向かったベルギーはブリュッセルのグランプラスでは、シンタクラースの一行がプレゼント(菓子類)を群集にばら撒いていた。子供たちは大喜び・・・というよりも、どちらかといえば大人たちが必死でプレゼントを奪い合っていたのが印象的だった。子供も大人も浮かれるクリスマス。そんな季節が今年ももうすぐやってくる。

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登録日:2006年 11月 19日 23:38:58

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プロフィール
成田美友
(女)
ambrosia
ドイツにある観光公社「Historic Highlights of Germany」でのフリー編集者生活を終え、ドイツから帰国。現在はフリージャーナリストとして活動中
*主な経歴:出版社で旅行ガイドブック、街情報誌の編集、サイト運営会社で食に関するウェブサイトの編集と編集者人生10年目
*ひとこと:土地の歴史や文化に深く根ざしたヨーロッパの食文化に魅かれ、学ぶ日々。米・Society of Wine Educators認定Wine Specialist/日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート
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