2007年 02月

海外旅行観光客 *どこから来てどこへ行くのか*

世界の観光客に最も人気の国 - フランス

【パリ/フランス 8日 AFP】観光省は7日、2006年にフランスを訪れた海外からの観光客が2005年から2.7%増え、7800万人に達したことを明らかにした。レオン・ベルトラン(Leon Bertrand)観光担当相によると、中国人観光客が60万人に「激増」した一方で、日本人観光客は年末には増えたものの合計数は激減した。写真は、エッフェル塔(Eiffel Tower)を背景に、晴天のパリを満喫する観光客たち。(c)AFP/MEHDI FEDOUACH


AFPBB News


 2005年の日本人海外旅行者数は約1740万人で、過去最高記録である2000年の約1782万人に次ぐ数字だそうだ。2003年の数字(約1330万人)でみると、日本からの海外への旅行客は世界で15番目という多さ。なるほど、どこに行っても日本人と会うわけだ。ちなみにトップ10は以下のとおり。

 1位 ドイツ(約7460万人) 2位 イギリス(約6142万人) 3位 アメリカ(約5618万人) 4位 ポーランド(約3873万人 5位 チェコ(約3607万人) 6位 マレーシア(約3220万人) 7位 イタリア(約2882万人) 8位 ロシア(約2047万人) 9位 中国(約2022万人) 10位 カナダ(約1774万人)

 見てのとおり、中国がアジアのトップ。なるほど。確かにアジア人といえば、最近は日本人よりも中国人観光客の多さを身をもって実感する。某国では、道を歩けば「ニーハオ ニーハオ」と陽気(?)に声をかけてくる地元人の多さに辟易してしまったことも。彼らにとってはアジア人=中国人という図式ができあがっているのかもしれない。
 ドイツが1位というのは知らなかった。確かドイツはEU内でも海外からの観光客数が少ない国のはず。それに比べて海外へ出かける人が他国に比べて圧倒的に多いのは、労働者は最低4週間の有給休暇をとるべしという、日本人には夢のような連邦休暇法のなせる業かもしれない。ドイツ人は日本人のように臆することなく、有給休暇は完全消化するのが基本。そうして得た自由な時間を海外で過ごす人が多いのだ。本当にうらやましい限りである。

 記事には「世界の観光客に最も人気の国」と題してフランスが挙げられているが、日本人の場合はどうかというと、2004年の場合、アメリカ、中国、韓国、タイ、香港の順になっている。日本人はドイツ人のように長い休暇をとるのが難しい。有給休暇ととること自体に罪悪感を覚えてしまうような風潮もまだまだある。というわけで、必然的に地理的に近い国が多くなってしまうのだと思う。もちろんヨーロッパに足を運ぶ日本人も多いが、そうした観光客は他国からの観光客と比べると、どう見てもセカセカとして落ち着かない。そんな姿を見て欧米人は笑う。

 「“休暇”で来てるのに、日本人はぜんぜん休まないね
  見てても疲れるくらい忙しそうだ」 

おっしゃるとおり。現地に夕方到着後、バスでホテルへ直行。翌朝からは早朝から夕刻までバス移動と駆け足での町散策、日本人慣れしたレストランでの食事を4日ほど繰り返した後、帰国。そんな日本人観光客はまだまだ多い。仕方ないだろう。休暇とはいえ、実際、時間がないんだから・・・。実際、平均滞在日数は5日以内というのが約6割を占めるそうだ。ドイツ人からしたら“Unglaublich!(信じられない!)”短さだろうな。


※数字は国土交通省HP内の『平成18年版 観光白書』を参考にしました

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登録日:2007年 02月 27日 00:45:40

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プロフィール
成田美友
(女)
ambrosia
ドイツにある観光公社「Historic Highlights of Germany」でのフリー編集者生活を終え、ドイツから帰国。現在はフリージャーナリストとして活動中
*主な経歴:出版社で旅行ガイドブック、街情報誌の編集、サイト運営会社で食に関するウェブサイトの編集と編集者人生10年目
*ひとこと:土地の歴史や文化に深く根ざしたヨーロッパの食文化に魅かれ、学ぶ日々。米・Society of Wine Educators認定Wine Specialist/日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート
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