2007年 04月

ブランデーの中のブランデー 「 コニャック」 

「コニャック」に押し寄せる巨大ロシア市場、地元には不安も - フランス

【コニャック/フランス 29日 AFP】ブランデー「コニャック」の生産で知られる南西部コニャック(Cognac)の住民は、ブドウ園の買収を始めたロシア人投資家らに疑惑の目を向け、その背後に控えるスポンサーの動機に警戒心を募らせている。
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(c)AFP/PATRICK BERNARD

AFPBB News


 ブランデーの代名詞のように使われるCognac コニャックだが、どんなブランデーでもコニャックとよんでいいわけではない。コニャックはフランス南西部のコニャック地方でブドウから作られる蒸留酒。原料となる主要なブドウはUgni Blanc ユニ・ブラン(別名St-Emilion des Charentes サンテミリオン・デ・シャラント/イタリアではTrebbiano トレッビアーノともよばれる)で、蒸留は単式蒸留器で2回蒸留、貯蔵するための樽に使われる木も限定されているなど、細かな規定が設けられている。

 ブランデーと聞くとV.S.O.P.という文字をセットでイメージする人も多いだろう。V.S.O.Pとは「Very Superior Old Pale」の頭文字をとったもので、「とても 優れた 古い 熟成された」という意味。つまりV.S.O.Pとは熟成レベルを表示しているといえる。
 ブランデーは熟成年数の異なる原酒をブレンドして作られる。その際、一番熟成年数が若い原酒の熟成年数が、熟成レベルを表示する際のポイントとなる。
 規定の中に、蒸留はブドウを収穫した翌年の3月31日まで(日本でいう年度内)に終えなければならないとあり、翌年度となる4月1日~3月31日まで、つまり熟成1年目のものを「コント0」として熟成年数を数える。その後、新年度になるたびにコントは1ずつ増えていく。コニャックと名乗る場合は、コント2(つまり熟成3年目のもの)以上でないと使えない。V.S.O.P.と表示されるのは、コント4(つまり熟成5年目のもの)以上を使ったもの。


*私が好きなブランデー

 私が好きなブランデーはPaul Giraud ポール・ジローのコニャック。今まで飲んだ中では特に25年ものが最高だった。コニャック産地の中でも最高とされるGrande Champagne地区に畑をもつポール・ジローさんは、ブドウの剪定から収穫、醸造、蒸留、瓶詰、熟成までを一手に行う、とても丁寧な作り手として知られている。このコニャックは、その一杯だけでデザート、ディジェスティフ、カフェまでのすべてを網羅するような味わい。奥深くて上品で華やかで。口に含んだ後は、その味わいと香りの余韻をもらさないため、最低10分は口を開きたくなくなるほど。
 またブランデーではないが、コニャック地方で作られる甘口ワインで、Pineau des Charantes ピノ・デ・シャラントというものがある。Vin de Liqueur(V.D.L.)=酒精強化ワイン(フォーティーファイドワイン)で、アルコール発酵をまったくしていない状態のブドウ果汁にコニャックを加えたもの。白とロゼがある。これがまた美味。とろっとした口当たりとドライフルーツのような熟した味わいがたまらない。冷やしてアペリティフとしても、そのままでディジェスティフとしていただいても◎。

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登録日:2007年 04月 30日 17:41:01

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プロフィール
成田美友
(女)
ambrosia
ドイツにある観光公社「Historic Highlights of Germany」でのフリー編集者生活を終え、ドイツから帰国。現在はフリージャーナリストとして活動中
*主な経歴:出版社で旅行ガイドブック、街情報誌の編集、サイト運営会社で食に関するウェブサイトの編集と編集者人生10年目
*ひとこと:土地の歴史や文化に深く根ざしたヨーロッパの食文化に魅かれ、学ぶ日々。米・Society of Wine Educators認定Wine Specialist/日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート
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