ヨーロッパのクリスマススイーツ

クリスマス前恒例、プディング・レース開催 - 英国

【ロンドン/英国 10日 AFP】1980年以来、クリスマス前の恒例となっているプディング・レースと呼ばれるプディングを片手に競う競走が9日、ロンドンの中心街のコベントガーデン・ピアッツァ(Covent Garden Piazza)で開催された。収益金はガン研究に使われる。写真は同日、プディング・レースに参加する男性。(c)AFP/BERTRAND LANGLOIS



AFPBB News


 イギリスのクリスマススイーツといえば、クリスマス・プディング Christmas Puddingだ。プディングは蒸し焼きにしたふわふわとしたやわらかいケーキだが、クリスマス・プディングは小麦粉とMincemeat ミンスミートとあわせて蒸し焼きにする。この場合のミンスミートというのは挽肉のことではなく、レーズンなどのドライフルーツやナッツ類、スパイス、砂糖、ケンネ脂(牛の腎臓周辺の脂)をラムなどに漬け込み熟成させたもののこと。クリスマス・プディングは秋口に作られ、クリスマスまでの間に熟成させる。食べる直前に温め、ソースやブランデーなどをかけていただく。
 ちなみに記事中のレースのルールは簡単で、手にしたクリスマス・プディングの形を崩すことなく、数々の障害物を乗り越えてゴールするというもの。が、この障害物がなかなかの曲者のようで、多くの参加者はプディングまみれ、クリームまみれになってしまうそう。

 ほかにイギリスのクリスマススイーツといえばDundee Cake ダンディー・ケーキというものもある。スコットランドの港町・ダンディーの名を冠した、当地の伝統菓子。ラムやブランデーに長期間漬け込んだドライフルーツやナッツ、黒砂糖をたっぷり使ったフルーツケーキで、香り高い風味と表面をアーモンド(ホール)で飾りつけるのが特徴だ。


*ヨーロッパのクリスマススイーツ

 日本でもすっかりおなじみなのがフランスのBuche de Noel ブッシュ・ド・ノエルだろう。ロールケーキを使った薪に見立てたケーキ。なぜ薪に見立てるのかというと、その昔、魔よけ、またはキリスト誕生を祝って大きな薪を燃やしたという習慣に由来しているとか。
 ほかにフランスのクリスマススイーツでポピュラーなものに、Galette des Rois ガレット・デ・ロアというものがある。このスイーツは1月6日の主顕節(または公現節。キリスト誕生を東方の三賢者が祝福に訪れた日)に食べられる。平たいガレットで(土地によってパイだったりブリオッシュだったりもするらしい)、金紙で作った王冠が添えられ、ケーキの中には小さな人形「フェーブ(そら豆の意。古代ギリシャで王を選ぶ際使われていた)」が入れられる。フェーブ入りのピースが当たった人は、その日の王様になれるというもの。同じ「王様のケーキ」として親しまれているものに、スペインのRoscon de Reyes ロスコン・デ・レジェス、ポルトガルのBolo Rei ボーロ・レイなどがある。

 イタリアのクリスマススイーツといえばPanettone パネトーネ。バケツを逆さにしたようなドーム型をしており、表面はこんがり、中はしっとりとしている。ものによっては半年以上保存することも可能だそう。
 
 ドイツ代表はStollen シュトーレン。スイーツというよりパンに近い。細長く、真中が盛り上がった山型をしているのが特徴。これはイエスを毛布でくるんだ姿、またはその枕を表わしているとか。ドライフルーツやナッツ類がたっぷりと入り、表面は粉砂糖で真っ白にコーティングされているのが一般的。シュトーレン1本はずっしりと重く、切り分けると、生地がみっちり、そしてしっとりとしているのがよく分かる。

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登録日:2006年 12月 12日 21:53:28

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プロフィール
成田美友
(女)
ambrosia
ドイツにある観光公社「Historic Highlights of Germany」でのフリー編集者生活を終え、ドイツから帰国。現在はフリージャーナリストとして活動中
*主な経歴:出版社で旅行ガイドブック、街情報誌の編集、サイト運営会社で食に関するウェブサイトの編集と編集者人生10年目
*ひとこと:土地の歴史や文化に深く根ざしたヨーロッパの食文化に魅かれ、学ぶ日々。米・Society of Wine Educators認定Wine Specialist/日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート
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